2017/08/06
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カーモデル製作:MAZDA Carol 360

※復刻版の記事です

MAZDA CAROL 1962

アリイ 1/32

2005/01/02〜2006/3/19

突然ですが、某方面関連(車座)で「皆でアリイの1/32を造る」企画です。

で僕の希望の小さな高級車、1962年式 マツダ キャロルっす。
当方、今年で40才(ガーン!もうそんな歳かぁ....)ですけど、幼い頃は近所を沢山走ってたような記憶があります。
特徴はリアトランク部のグリル(エンジン後ろだらかね)とほぼ垂直のリアウインドウっすね。
60年代の国産車って、デザインが秀逸ですね。当時の鋼板のプレス技術なんて今程進んでないはずなのに、個性的で良いデザインの車ばかりっす。今の車って、(特に国産車は)見ても一発で車種が分からないっす。大型のセダンやミニバンなんてオイラには見分けつかないっす、ミニバンなんてどれも一緒に見えるっす。ま、デザインよりも小物入れを競う車なのでしょうがないですな。

で、キャロルなんですが、当時の軽自動車としては、駆動はRR、異例のアルミ製4気筒エンジン、4人乗り、4ドアでとってもゴージャスな車だったらしいっす。車重575kgに20ps、4速MT、最高時速97km/hっす。
というか、読んでたら面白そうなクルマで、実車が欲しくなったっす。

キットは、アリイの1/32っす。
製作はディティールアップはナシ&素組みというレギュレーションです。
さて、小さいけどちゃんと造れるかな、心配っす。
2006/01/02
さて、パーツはこれだけです。

普段1/24しか造らないので、もの凄く小さく感じます。車自体が小さいので、1/32というよりも1/43のキットみたいです。

パーツは少ないんですけど、少ないパーツのキットって塗り分けが大変で実は難しいっす(しかも小さいし...)。
さて、ボディですが、全体のフォルムは秀逸ですね。

しかし、モールドがもの凄く浅い上に、リアトランクのモールドに至っては凸モールドっす。

特徴のリアグリルのモールドも含めて、きっちりと掘り直す必要があるっす。


パーツの合いは・・・まぁ、良くはないです(「こんなもんかな」って感じです)。

塗装色は白、ですが時代を考えて純白よりも色温度が高目のアイボリーに近い白で塗り、ルーフは別の色で塗り分けるっす。
2006/01/06
ボディを組んでしまって、下地&塗装からっす。
合いは悪いっす。そのまま接着すると隙間と段差が出来てしまうっす。

結構苦労させられる予感・・・
2006/01/07
ここの合わせ目の段差と隙間は、このままだと完成後に目立ってしまうので、ちょっと問題っす。というわけで、ここはシャーシ側を切り離して接着っす。
で、早速切り離してアルピーヌと同じ方法でマウントするようにしたっす。
実は素組み指定なんですけど・・・早速レギュレーション違反かよ(笑)
フロント側は、フェンダーとボンネットに凄い段差。
金型、どうなってんでしょうね?
相当くたびれた金型なのか?

フェンダー側に500のサフをてんこ盛りにしたっす。
で、ここまでやって、ちょっと組んでみました。

基本的に素組みでいくので、車高の調整なんかはやりません。
フェンダーを薄々に加工したりという作業も今回はオミット。
ま、でもこれはこれでなかなかのプロポーションっす。
残念なのは、元々ゼンマイキットのせいで、シャーシの底にゼンマイユニット用の四角いボックスモールドがモッコリしてるとこかな。
これも削らずにそのまま組みます。
2006/01/08
盛りまくりです。
ここも合わせ目に500サフを充填。

乾き待ち。
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2006/01/12
筋彫りをして、全体を均した後、サフをかけました。

リアのグリルの筋彫りは、目一杯深く掘る必要があったので、エラく大変。途中でノコが斜めになってるのに気付かずに、斜めの傷をいれちゃってリカバリーしてたっす。
2006/01/16
サフを色々なパーツに塗りました〜

パーツを支えているのは、廃ランナーをカットしたもんです。
それを組み立てると見えなくなる部分に接着してます。
2006/02/04
忙しくて、まったくプラモ作れず。
サフがけしたまま放置してたっす。

ようやく塗装、色は白、なのですが、最近の車のような純白ではなく、少しクスんだ感じの旧車っぽい白を目指して調合した塗料っす。


でも、なんだかクスみすぎて、ウグイス色みたいに・・・
リアウインドウはこのように窓枠と一体になったものですけど、モールドがタルくて上手くマスキングテープをくり抜けません・・・出来映えが心配だなぁ。
2006/02/06
デカールは普通だね。

6番の「Carol」のエンブレムはCピラーに貼るんですけど、どう見てもデカ過ぎです。
それとメーターのデカールも大きくてメーター部分に収まらないっす。
ということは、気がつかなかったことにして先に進むっす。

しっかし、白のつもりで塗ったボディがウグイス色ちゅうのが・・・
どうしたもんだか・・・
2006/03/05
さて、3週間に渡る出張から帰ってきたわけですが・・・

結局ボディは、しばし悩んだ後、出張前に白を強めにした塗料で塗り直しました。
色味は、60〜70年代の洗濯機みたいな安っちい白で、ほぼ目的通りの白っす。
あぁ、塗り直してよかった。

ということで、出張から帰ってきてすぐにクリアコート!
2006/03/11
仕事忙しくて週末にちょこっとしか作れないっす。
この1週間、チマチマと少しずつ研ぎ出しなんかをやってました。

で、いよいよこのキットの最大の山場である『塗り分け』っす。
マスキングして塗り分けってイヤなんだよね、塗り分け部分がキレイに仕上がらなかったり、マスキングが浮いて塗料が漏れたりとか。

先ずはフロントグリル先端のメッキモールとリアのグリルをメッキシルバーで塗り分け。フロントのメッキモールは、本当はメタルックにしたかったけど、モールドも何もなく、定規をあてられる形状でもなく、メタルック貼りは難しいので断念。
メッキシルバーは、乾きが速いので、すぐにマスキングを全部剥がして、再度マスキングしなおして(面倒くせぇ)、ルーフの塗り分け。


この後さらに、窓枠の塗り分け、バンパーの塗り分けで最低でも2回は車体全部のマスキングをしないとイケマセン(面倒くせぇ〜)。

クリアコート後に合計で4回もボディのマスキングとかしたくないのよ。
何度もテープを張ったり剥がしたりすると、さすがのウレタンクリアもテープと一緒に浮いてしまいそうで(後日談:この不安が的中する事件が起きるっす)。


今日は飲み会なので、ココマデ。
2006/03/12
一日中修復作業。

窓枠塗りで貼ったマスキングテープと共にルーフの塗装がバックリ剥がれるわ(ウレタンの上に塗った塗料ってメチャクチャ剥げ易いのに気づかんかった)、ドア部分のウレタンクリアもテープに持ち上げられて浮いてて火傷跡みたいになってるし。

ルーフは赤が鮮やか過ぎて塗り直しと思ってたから諦めはつくものの、クリアの浮きは痛いっす。

先に窓枠を塗って跡にルーフ全部塗り直し。クリアが浮いた部分はペーパーかけてクリア層を剥がした跡を磨いて取り繕ったっす。
バンパーまで塗って日曜日は終了。

なんか小汚いですが、ルーフのボンヤリした紅色が昭和チック(自画自賛)。
2006/03/13
今度の日曜までに完成させたいので、今週は少しずつでもマメに作業することにしたっす。


ようやくボディの塗装(というよりは、塗っては修復、塗っては修復、塗っては修復)から解放されたっす。

未塗装だった他のパーツをサクサクっと塗ったっす。

ホイールはメッキシルバーを塗った跡、ホール部分にエナメル黒を流し込んで墨入れ。

これが乾いたら、組み立てるだけだ!
2006/03/14
組み立てです。
もぅなぁ〜んにも考えずに接着するだけ

と思ったらダッシュボードを仕上げるのを忘れてた。

元々このクルマのダッシュボードが簡素な上に、1/32ということで随分サッパリしたダッシュボードになってます。

ハンドル中央はラビットか何かのデカールなんですけど、全然サイズが合いません。メータパネルのデカールももかなりサイズを狭めないとパネル内に収まらないっす。
2006/03/15
ナンバーを付けて、アルミテープrでメッキモールを表現して出来上がり!

普段は1/24しか作らない上に、ここまで塗り分けで苦労するキットは作ったことないっす。簡素ゆえに超難しいキットだったっす。
しかし、その分、色々と得るものもあったので良しとしましょう。

後日、キレイに写真を撮ってギャラリーを作るっす。
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