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2019/12/23
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ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記4

ホクロだと思ってたら基底細胞癌という皮膚ガンが発覚し、2016年7月に除去手術を終え、術後の経過観察もほぼ終焉となりましたので、振り返り日記のようなものです。
前の記事から少し間が空きましたが、その4は最初の入院+切除手術です。

※当お題は、同じ症状で不安を抱える方のご一助になれば、との意図の記事です。メディカル関係の記事になりますが、当方は医師免許や医療従事者ではないため、当お題に限り、症状などに関するご質問などをいただいても返信はできません。

前回までの記事は以下となります
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記1
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記2
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記3

退院後:


退院後は現在に到るまで患部の監視です。放置が長く、基底細胞癌としてはやや大きめだったことから「少し長めに経過を見ましょう」ということで3年経った今でも経過観察は続いています

といっても、こまめに通院ではなく、3ヶ月に1度〜半年に1度という感じで経過観察の間は段々と長くなります。今年の夏に検査の後、次回は1年に1度となりました。

通常の検査は患部のエコー検査が主で30分程度、今年の夏の前回の検査では3年目の節目ということでMRI検査を行いました。大きな穴に体ごと突っ込まれるアレです。




MRI検査は1時間ほど、結果は2週間後。検査結果を聞くのはいつもながらドキドキしますが、問題なしでした!検査の結果はお医者さんから検査結果の書類を見つつ説明を受けるだけで、MRI画像は見せて貰えなかったっす(頼めば見せてくれたかも)。下記の例のようにすごく鮮明に映るので自分の体の断面がどのようになってるか見たかったッス。



次回の検査は来年の夏、忘れないようしないとイケマセン(笑)

あ、ガン保険や医療保険は退院後の清算後、すぐに支払われました。ボクのは入院日数が短いので保険の支払いは退院後となりましたが、入院や治療期間が長い場合はそれに応じた支払いになると思います。

いろいろまとめ:



そんなわけで、ホクロを取りに行ったらまさかの癌発覚でしたが、結果的には治癒してホントによかったと思います。というか、もっと何年も前に行っておけばよかったです。

で、振り返ってみて、ああしておけばこうしておけばというのを書いときますで、参考にでもしてください。

・怪しいホクロのある方はすぐに皮膚科へ、怪しいというのは「徐々に大きくなってる」「見た感じが異質」「突然発生した」などです。ボクのは長年育ててきたヤツでしたが、危ういのは突然発生したホクロです、悪性黒色腫やメラノーマだと大変なことになります。

・医療保険やガン保険など、自分には縁がないと思って保障内容が並の安価なものにしていましたが、それでも入ってて本当に助かりました。ボクのように軽いガンであっても一度病歴がついてしまうと3年〜5年は新しい保険の契約や現在加入済みの保険内容の見直しはできなくなります。手厚い医療や将来の安心のためには健康な内に保険はしっかり見直した方がいいです。

・現在、特に大学病院や総合病院のようなところでは入院日数は短くなる傾向にはありますが(待ちが多いのですぐに追い出される・笑)、それでも1週間、1ヶ月と大部屋での入院生活は余程社交的でもない限り結構なストレスです。気ままな入院ライフのためにも医療保険などで個室特約を付ける余裕のある方は是非つけましょう。

では、みなさんの一助になれば幸いです。
2019/12/18
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ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記3

ホクロだと思ってたら基底細胞癌という皮膚ガンが発覚し、2016年7月に除去手術を終え、術後の経過観察もほぼ終焉となりましたので、振り返り日記のようなものです。
前の記事から少し間が空きましたが、その3は最初の入院+切除手術です。

※当お題は、同じ症状で不安を抱える方のご一助になれば、との意図の記事です。メディカル関係の記事になりますが、当方は医師免許や医療従事者ではないため、当お題に限り、症状などに関するご質問などをいただいても返信はできません。

前回までの記事は以下となります
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記1
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記2

入院:

背中の基底細胞癌を切除するために入院です。ワタクシ、入院経験はないので人生初入院となります。4〜5日の予定だったことと入院パックみたいなお泊まりセットがあるので、ほぼ身一つで入院。家から持っていったものは下着類、事前に記載しておく書類関係、ノートPCとスマホと文庫本程度です。

入院前(というか癌治療と発覚した時点で)に忘れずにしておく重要な手続きが一つ、国保の人は役所に行って「国民健康保険限度額適用認定書」を発行してもらいます。

これによって年収に応じて請求される医療費が高額療養費制度の自己負担限度額までとなります。医療保険やガン保険から出る医療費は、限度額適用前の金額が支払われますので、

医療保険やガン保険から出る医療費 − 自己負担限度額 = お金が浮く

となりますので、高額医療の際は必ず申請しましょう。限度額適用は月単位ですので、月が変わる度に申請が必要です。また、国保を滞納している人は申請が通らない可能性が高いので注意です。

入院ライフいろいろ:

病室:
初日はお昼頃に病院に行き、血液検査やレントゲンなど、一通りの検査をして病室へ入室。6人が入室している大部屋でした。はっきり言って大部屋はかなり気を使います。
まず、お見舞いに来たときにベッド脇ではあまり話せないので歓談室や食堂に行かないといけません。行くこと自体はいいのですが、いちおベッドには貴重品類やノートPCもあるので、あまり長時間離れたくはないと言う事情があるのです。
それと、入院した病室は皮膚科フロアで一人を除きが5人が皮膚ガン患者なわけです。僕のは軽い病状なのでライトな気分での入院ですが、二人がかなり深刻な病状の方でして、病室自体が少々重苦しい雰囲気だったです。
あとは、月並みですがイビキが激しい人がいたり、夜中にゴソゴソと歩きまわったりボリボリ煎餅食い始めたりする妙なオッサンがいて、これにはかなり閉口しました。

ま、そんなわけで、自分の部屋にいるかのごとく気ままな入院ライフを過ごしたい人は、医療保険の個室特約は絶対にあった方がいいです。気楽度がまるで違うと思います。

食事:
食事制限がある病状ではないのでいたって普通の食事です、特別美味しいわけでも不味いわけでもないです。病院内には割と充実したコンビニがありましたので、物足りない時はコンビニでサンドイッチを買ったりしてました。コーヒーなどの飲料も病院内のコンビニで買ったものを歓談室の共用の冷蔵庫に名前を入れて置いておく、というルールがありました。

インターネット:
病室ではWi-Fiなどはありませんでしたので、スマホ経由でPCでネットにアクセスしていました。聞いた話では上位の個室には専用Wi-Fiがあるとかないとか。

ヒマでした:
普段、仕事で慌ただしい生活をしてるせいか、何もせずに過ごすと1日が非常に長く感じます。仕事してると昼までなんて、アっという間に過ぎるのですが...朝6時半頃に起きて昼までの時間が長く感じられたのは新鮮だったっす(あぁ、1日ってこんなに長いんだ、とか)。
家や仕事から完全に離れて日がな一日ベッドでゴロゴロして何もしないというのは、ゆっくりと色んな考え事をしたり読書したりと意外と悪くなかったです。
ま、ヒマなんですけどね。

切除手術:


初日はお昼頃に病院に行き、血液検査やレントゲンなど、一通りの検査をして病室へ。手術は二日目(の午前中だったかな)。基底細胞癌としては放置が長く大きめサイズですので、グリっと掘り出すように大きめに掘り出す、ということです。大学病院ということもあって、研修中の医学生さん達の見学許可を聞かれましたのでOKを出しました。
手術自体は局部麻酔をして麻酔の待ち時間を入れて1時間ちょっとだったかな、チクチクとした感覚があるだけでサクっと終了です。背中ですので、病室に戻った後は普通の入院生活に戻りましたが初日は仰向けで寝られず。
この画像は手術概要の説明時にいただいたものです。

「悪性腫瘍」と書かれてるとちょっと怖いですね。同病室のステージが進んだ別の患者さんは悪性黒色腫でした。少し会話をしましたが、僕よりもお若いようでしたが、かなり重篤な状態でこちらも辛くなってきていたたまれなかったです。

術後の色々:

円状に掘り出すように切除した跡を縫っているので、患部周辺の背中の皮膚が突っ張っているのが感覚で分かります。経過は意外と早く切除跡も安定したようで、当初5日ほどと言われた入院日数が1日短くなって4日目に退院できました!

次回は退院後ライフです、年末年始を挟むせいでちょっと更新が遅くなるかもしれません。
2019/12/06

ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記2

ホクロだと思ってたら基底細胞癌という皮膚ガンが発覚し、2016年7月に除去手術を終え、術後の経過観察もほぼ終焉となりましたので、振り返り日記のようなものです。
その2は最初の皮膚科通院から入院まで。

※当お題は、同じ症状で不安を抱える方のご一助になれば、との意図の記事です。メディカル関係の記事になりますが、当方は医師免許や医療従事者ではないため、当お題に限り、症状などに関するご質問などをいただいても返信はできません。

前回までの記事は以下となります
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記1

皮膚科へGO:

背中の巨大化したホクロ、ちょっとしたことで流血するし、(背中なので自分では鏡で遠目しか見れないので)嫁にデジカメで撮ってもらって初めて拡大映像を見たわけです。何やら流血を繰り返してジュクジュクでけっこう不気味な状態になってるではあーりませんか!

さすがに放っておくのもヤバそうなので、皮膚科でホクロを切ってもらうことにしたんですよ。もっと早く行けばよかったんですが、行かなかった理由は...
・ホクロなの、放っておけばいいさ、そのうち落ち着く(根拠なし)
・ホクロは病気ではないので除去手術は数万円の実費治療になるかも
・もし診てもらった結果が「深刻なガンです」とかだと怖いじゃん
みたいな、今思えば何ともくだらない情けない理由であります。

ネットでホクロ除去が得意そうな皮膚科医院をチョイスするわけですが、素人的にはレーザー何とかという設備があるとか、その程度の判断基準っす。幸い、クルマで10分ほどの場所にありましたので、意を決して行きました!

最初の皮膚科医院での診療:

近所の皮膚科医院での診察ですが、上着を脱いでお医者さんに見せたところ、開口一番「これはウチで切除できる状態ではないです」「大学病院へ紹介状書きますので、そちらで診てもらってください」という旨を告げられ、ほんの10分ほどで診療は終了。
その近所にある歯科大病院への紹介状を渡されて帰宅。
切除手術の覚悟をして行ったので、ちょっと拍子抜けすると共に「生検って...これ、ホクロじゃないのん?...実はかなりヤバい?」と非常に不安に...

歯科大病院での診療:


三日後、紹介状を持って歯科大病院へ行ったわけです(今まで歯科大病院って歯科だけかと思ってたら総合病院だったのねん)。そこで専門の皮膚科の先生が拡大カメラみたいなので観察したり患部をピンセットのようなものでイジったりと色々な診断をして出た結果は「これは基底細胞癌という癌の可能性が高いです」「精密な生検ができる別の大学病院へ行ってください」とのこと。癌と聞いてかなりショックでしたよよよよ、「え、俺って死ぬの?余命は?」みたいな、ビビりまくり。どんな癌なのか聞いたところ、「基底細胞癌と確定したわけではない」と前置きしつつ
・皮膚ガンの事例としてはとても多い
・鼻の頭やコメカミとか、顔にできる事例が多いのも特徴
・原因はよくわかってない
・転移することは希だけど、放っておいて良いものではない
・メラノーマや悪性黒色腫のように命に関わる事例は少ない
みたいなことを言われたっす。「死に至る癌なら、10年以上も放っておいたら貴方はとっくに死んでます」みたいなことも言われたりして、とりあえず死ぬような癌ではないだろうとのことで少し安心。

本命大学病院での診療:


それから1週間くらい後、紹介状を持って治療の本命となる総合大学に付属の大学病院へ。行くとすんごい診療待ちの人の数!!!9時頃に行って2時間半も待ちましたよ!

ようやく自分の番が来て診てもらったら、紹介状に添えられた診断書(?)にある程度のことが書いてあるせいか、患部は数分見る程度で早々と生検のために患部の組織を採取です。採取後に2〜3針縫ったので、それなりの量を採取したのでしょう。それから患部の写真撮影をして終了、約1ヶ月後の結果待ち。ここでも「おそらく基底細胞癌でしょう」みたいなことを言われたのみです。

この時点で自分が入っているガン保険と医療保険の保険会社に電話です。

保険会社の友達のツテで加入したやつなので、その本人に電話して「基底細胞癌とかいう皮膚ガンっぽい、ガン保険使うよ〜」と連絡すると、「皮膚ガンの場合、表層の皮膚ガンには保険適用しない場合もあるので加入してる保険内容を調べる」とのこと。で、翌日に電話かかってきて「大丈夫、基底細胞癌でも使えるで」とのことで一安心。

いわゆる「ガンと診断されると○○○万円!その後は保険料免除で保険が継続」というガン保険なので、「おぉ、○○○万円入ってくる、クルマでも買うかー」みたいな。いや、マジメな話、ほんと保険入ってて良かったヨ。

本命大学病院での生検の結果:


生検の結果が出る日、だいたいどういう結果なのかは想像つくので割と気楽な気分で病院へ。診察の順番になり、診察室で結果を聞かされるのですが、予想通り基底細胞癌の診断で確定。ただ、放置期間が年単位で長いため、基底細胞癌にしては重いということで患部の深部を調べるためにエコー検査など行いました。

先生の話によると、皮膚癌の場合、表層〜脂肪層のみか、深部の筋肉まで達しているかで基底細胞癌とはいえども深刻度が変わるそうです。当然、後者だと色々とマズいらしいのですが、ワタクシの場合はギリギリ前者でありました。もう少し放ったままにしておくとヤバかったらしい。

で、診断後、切除手術の日取りが決められ(これまた1ヶ月後、切羽詰まってない病状だといちいち待たされるっぽい)、入院の諸手続きまで行いました。手術と入院の内容は、入院翌日に手術、大きく切り取るので傷がくっついて安定するまで3〜5日の入院だそうです。病院側に「入院セット」みたいなパッケージ商品があるので、入院当日は着替えだけ持って行けばOK。

帰宅後、保険会社の担当(友達)に正式に病名や手術と入院などが確定したことを連絡すると、早々に保険の申請用紙を送ってきました。

これで切除手術〜入院までの準備は万端、あとは入院日を待つだけっす

次回は入院〜切除手術〜ほんの数日ですが入院ライフです。

2019/12/05
320 240

ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記1

ホクロだと思ってたら基底細胞癌という皮膚ガンが発覚し、2016年7月に除去手術を終え、術後の経過観察もほぼ終焉となりましたので、振り返り日記のようなものです。

※当お題は、同じ症状で不安を抱える方のご一助になれば、との意図の記事です。メディカル関係の記事になりますが、当方は医師免許や医療従事者ではないため、当お題に限り、症状などに関するご質問などをいただいても返信はできません。


発端:

当方の背中にいつの頃からか(20年近く前です)、ホクロが出現していたのです。そのホクロは普通のホクロとは少し様相が異なっていて、ゴマ粒大の小さなホクロが1円玉大の円状に集中しているようなものでした。

当時、泳ぎにいったときに少し気になる程度で特に気にもしていなかったのですよよよ。


経過初期:

そのゴマ集合体みたいなホクロが年月の経過と共に増えて一つの大きなホクロへと一体化していったわけです。それがだいたい12〜15年くらい前から。人が見ると「あ、大きなホクロがある」みたいな感じです。

おそらく、ゴマのホクロの一つ一つが大きくなって隣接するホクロと一体化、みたいな感じじゃないかと。

経過中期:

一体化して徐々に大きくなるにつれホクロも隆起、10年ほど前には手で触った感じは表面がプヨプヨして大きな血豆みたいな感じに成長していったわけです。ちなみに痛みや痒みはまったくありません、ただのホクロです。

ただし、表面がそういう状態ですんで、硬い背もたれの椅子の角にホクロをぶつけると表面が破れて血が出てくるわけです。夏なんかだと、気がつかないうちに流血、Tシャツの背中が血だらけになってて見た人が驚く、みたいな(笑)。患部は血管が集中するせいか、表面が破れて流血する際はタラ〜っと流れるほど血が出てきます。


自分で言うのもなんですが、血液自体は非常に健康的なようで流血してもすぐに止まるんですよね。それが放置を長引かせた要因の一つでもあるんですが。


経過末期:

10年ほど前から治療した3年前までの状態です。最終的に治療前の状態は500円玉大の大きさに成長。隆起は3mmくらいかな。風呂上がりにバスタオルで強く拭いたりする等、それまでよりもちょっとしたことで出血することが多くなり、表面も怪我のカサブタ状態であることが多くなり非常に鬱陶しい存在に成長。意を決してホクロ治療を前面に掲げる皮膚科を探して治療に行ったのです。

このときまで「ホクロ取りに行く」という意識です(笑)
今考えたら、とてもホクロとは言えないんですが...

というのがホクロの発端か治療に行くまでの経過です。
時々、「もしかするとガン化しちゃった?」という一抹の不安もありましたが、実際に診断されるまで、なんせ20年近くに渡って存在してたので「ガンならとうの昔にヤバいことになってるはず、ホクロに違いない、あくまでもホクロだ」と勝手な思い込みのまんま過ごしてたわけですな。

次回は初診〜入院までのお話