2017/08/06
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カーモデル製作:Chaparral 2D 1966 Daytona 24hours

※復刻版の記事です

Chaparral 2D 1966 Daytona 24hours

MONOGRAM 1/24

2004/09/28〜 2004/12/29

MONOGRAM製のCHAPARRALです。HASEGAWA-MONOGRAM製も同じものです。驚く程部品点数が少ないキットで、ボディも研ぎ易そうで、すぐに出来そうです。
CHAPARRALは60年代のほんの短い間活躍しただけだけど、心意気(チームオーナー兼チーム監督兼ドライバーちゅう凄い人っす)と流麗なデザインで今でも人気っす。個人的には2Dが一番洗練されてて好きです。
CHAPARRALを「シャパラル」と読むか「チャパラル」と読むか微妙です。
2004/09/28

これが全てのパーツ、簡単に作れそうだ(と思った)

バリやパーティングラインは多いものの、薄くシャープで素晴らしい造形のボディ。
修正はほとんど必要なく、筋彫り/インテークやダクトの穴開け程度で大丈夫っす。
10年以上前のキットなので、デカールは完全に死んでます。右上のメーターの周りの黄色の部分は、本来透明なフィルムであるべき部分で黄ばんでます。
ゼッケンもマッ黄ッ黄〜

ALPSプリンタの出番です!
−デカール作成−

デジカメで近接撮影して、それを下絵にしながら、オリジナルに似たフォントでゼッケンを作り、ShellやFirestoneのロゴをWebで画像検索して持ってきてデータを作ります。ジャギーやFirestoneのロゴなどを考慮してプリンタの解像度いっぱいの720dpiでデータを作っています。それをノギスで計ったオリジナルの大きさに調整します(ゼッケンサークルの直径が18.5mm)
このままデカール用紙に印刷すると、黄色等は透過色(というか、ALPSの紙用カラー自体が透過色)なので、ボディに貼ったときにメーターやShellロゴは透けてしまうっす。


透けるのを防止するため、この画像のように特色ホワイト用の印刷データになる白の下地を作ります。特色ホワイト用の印刷データは少し大きめ、つまり白が少しはみ出るような感じで作るのがコツっす。
まずは特色ホワイト用の印刷データで特色ホワイトだけを印刷した後、その上に上の本画像を印刷します。
印刷して出来上がりがこんな感じ。
我ながら素晴らしい出来です!

ここまで、約2時間。
この程度のデカールならもチョチョいのチョイっす。
突然ですが、糞ホイールと糞タイヤです。

タイヤのほうですが、カチコチのプラスチックに限りなく近いゴム(のような素材です)。ま、これは海外キットにありがちなので、しょうがないとして。

ホイール、タイヤに対して細すぎて駄目っす。
リアタイヤの方が遥かに太いけど、前後同じパーツです。タイヤにホイールを接着しろということなんでしょうか?
しかし、リムも厚過ぎて、このままではホイールがタイヤから出っ張ったようになるので駄目駄目っす。

ところで、このキットのメッキパーツって、持つと手にメッキの粉がつきます、それで手で触ったところ至るところにメッキの粉がついて最悪っす。
2004/09/29
他のパーツを流用するとか、一晩悩んだ末、リムを削りリアホイールの幅をプラバンで作ることにしたっす。昔のBBSのメッシュっぽいですが、独特のホイールなので流用は出来そうにないっす。
写真はメッキを落として工作中の図、すんげぇ苦労しました。
前に買っておいたフジミのワイヤースポークホイールも、ついでに塗装するので出しました。これは別のキットに使う予定。
2004/10/01
やっぱし、ホイールに我慢なりません。
リアホイールのリムは太く深くあるべきっすよ。

感じのいいワイドなホイールがあったので、元々のホイールをホイールキャップのように埋め込んで隙間をパテ埋めしてホイールを作りますゼ。
ホイールのパテが乾いてる間にボディの開いてないダクトなどを開けるっす。
ちなみに、ボディの方はヒケを埋めたパテでモコモコしてます。
すんごいヒケなのヨ、このキット。
2004/10/02
ただひたすら、リムとの合わせ目をパテで修正&サフかけて様子見の繰り返し・・・
2004/10/03
ボディサイドのドアノブとカウルを留めるピンの部分も抜きます。

ボディ左側のドアの後ろにあるインテークはフードを取り去って大穴状態です。
至る所にあるリベットもピンバイスで穴を開けておきます。
左の画像はフードがあった状態。
一旦取り去って、大穴が開いた部分にプラバンを裏打ちしてパテで盛ります。取り去ったフードは後で使うので、とっておきます。
シャーシも塗装しました
内側はつや消し黒っす。
もう、ビッシビシ抜いていきます。
ブチ抜いたテールエンドには、メッシュを貼り、それらしいマフラーを自作ます。
2004/10/04
リューターでグリグリとブチ抜きましたゼ。
全身、プラスチックの粉だらけっす。顔にもいっぱいついて気持ち悪いっす。
抜くのはすぐだったけど、テールエンドのプラスチックだけが肉厚で薄々にするのに手間取ったっす。
2004/10/05
ホイールにシルバーを塗装。クレオスのスーパーファインシルバーだけだと光沢感が今ひとつなので、うっすらとメッキシルバーをかけてます。
メッシュの影の部分につや消しの黒を入れ、これでホイール完成。えらい苦労した。
ここで初めて内装パーツが登場なんすけど、内装はこれ1枚に、シートとかメーターパネルとか全部一体成形。
これもヒケがもの凄いんで、パテ埋めっす。それとリベット部分はムシピン用に0.3mmの穴を開けておくっす。
2004/10/06
延々とパテを塗っては埋めての繰り返し。
とにかくヒケが凄くて大変っす。

あまりに凄いので、ヒケかどうかが段々わからなくなってくるっす。
内装の方はエンジンフード部分になるところをメッシュにするので、抜きました。

シートとかの塗り分け、面倒くさそうダヨ...。
2004/10/08
突然ですが、フジミのGT40 MkIIです。
モノグラム製のホイールは軟質プラスチックみたいでオモチャっぽいので、こいつのタイヤを使います。同年代のFirestoneタイヤを使うレーシングカーってこれしかないっす。
忘れずにパーツの注文をしとくっス。
リアは少しリム径が小さかったので薄いプラ板で調整。
フロントはホイール作り直し・・・
なんか、ホイールばっかり作ってます。
今週末の作業その1
実車はリアスポイラーが稼働するようにボルトかナットみたいなので留めてます。キットのこのままでは穴がでかいんで、延ばしランナー突っ込んで一旦塞いでピンバイスで虫ピン用の穴を開け直すことに。

今週末の作業その2
Webをさんざん検索して見つけた実車のコクピット(2DのDayona 24時間仕様)の画像が下の奴ただ1枚。
これを見るとシートの形状が普通のバケットシートぽいっす。キットのシートはルマン仕様を参考にしたと思しき形状、ちゅうか単に床が波打ってシートのようになってるだけの、凄くいい加減な形状です。ちゅうわけで、これ、上の実車画像だけを頼りに作り直しますデス。
9/28でデカールを作ったけど、よく見るとメーターパネルは白でなく黒っすよ、デカールもう1回作らんと・・・
2004/10/09
スポイラには小さなリベットのモールドが無数にあるので、紙に写し取っておきます。気が向いたらリベットを虫ピンで再現するっす。
で、大きすぎるスポイラのマウント穴は小さく作り直したけど、スポイラの長さが足りないっすよ。アメリカ人ってアバウト過ぎ、ボディの再現はいいんだけど、こういう部分ってダメダメっす。

ここは薄いプラ板を積層状態で接着してキレイに切り出します。
スポイラのパテが乾く間、シートをジャンクパーツから探したっす。少し古風なバケットシート。資料写真は背もたれが分からないので適当に削るっす。
で、これが出来上がったリアスポイラー
両サイドの突起は切り落として、ムシピン用の穴を開けたっす。
2004/10/10
1日、内装のみっす。
元の一体モールドのシートを切り取ったとこに、プラ板で床板を作って、シートが入るようにしたっす。
シートも、60年代のレーシングカーを何種類か見て、概ねこんな感じか、というデッチあげで作りました。

と、書くと簡単だけど、実際はかなり苦労したっす(途中、カッターナイフでザックリ切って流血で中断したっす)。

明日はボディと内装にサフを吹くっすヨ。
2004/10/12
ボディの方、白サフを塗って乾燥ですだ。
ウチではある程度乾燥した後で、こういうふうにCRTディスプレイの上に置いて乾燥させるっす。CRTディスプレイの上ってホッカホカなんすよね。

ちなみにCRTはEizoのT766っす。
2004/10/12
今日はグラインダーとヤスリを使って、ホームセンターに売ってるアルミの平板(幅12mm厚1mm)でこういうパーツを作ってみました。


で、これは何に使うかというと・・・
こういうふうに、前輪がステアするようにしたっす。
モノグラムのChaparralは前輪はシャフトだけで、ステアしないのがなんとも面白みがないっちゅうか、ま、単に作ってみたかったから作っただけなんすけどネ。
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2004/10/17
ちょっと仕事が忙しくなったので、スローペースっす。

んで、白サフが乾いたので、サンドペーパーかけてたら、なななななな〜んと虫ピンを刺す穴に添ってボディが割れたっす(号泣)。

薄いプラ板で裏打ちして瞬間接着剤で修復っすよ、ここまできてこの失敗はデカいっす。塗装後、目立たなきゃいいんだけどねぇ・・・
修復はしたけど、悲しみから現実逃避で別なことするっす。
9/29のとこで紹介したワイヤーホイールにメッキシルバーを塗ったっす。画像はないけど、先月末にコッテリとタミヤスプレーの黒を塗って、今日まで乾かしてたっすよ。

これがどうして、なかなかいい感じなのです!
2004/10/18
あー仕事が忙しーっす。

昨日は大失態もあったので、今日はあまりやる気起きません。パーツを色々と眺めてて、やっぱりどうしてもリアホイールが許せないっす。というのはリアホイールのリム部分にあるボルトがパテと塗装で埋まりつつあって、モールドがはっきりしないからっす。

ボディもあんなことになったわけなんで、開き直ってリアホイールも作り直しっす。ボルトのモールドは削り取って、虫ピンを打つっすよ。
2004/10/30
ボディは白を1度塗りしただけ。
白はホコリが目立つので神経使うっす。
コクピット〜エンジンフードパーツは、白を1度塗ったところで、前に埋めていたパテがヒケてしまって塗装も気持ちも凹んだっす。
塗装を剥がして、パテ埋めからやり直し(泣)

同じことがボディに起こらないことを願うっす。
で、右側が作り直したChaparralのホイールです。
(隣は別キットで使う予定のフジミ製のワイヤーホイール)

今度は満足いく出来映えっすよ!
リアホイールのリムにはまだ虫ピンは打ってないっす。
シートの形状を変更すべく、パテ盛りっす。
2004/11/05
3mmのアルミパイプでマフラー作ってみました。写真の上部はいい加減だど、見えるのはエキゾーストの先っぽ(写真の下部)だけなので、これでよし。
付けるとこんな感じ。
リアは黒メッシュを貼るので、マフラー出口以外は薄らとしか見えなくなるっす。作り込むにしても資料もな〜んにもないので、それらしく出来ればそれでいいっす。
2004/11/08
ちょいと忙しいので、ゆっくりなペースで作業っす。

デカールはメーターの背景色が違っていたのが判明したので、色を変えてもう1セット印刷。無駄だったかなと思ったけど、2セットあって助かったんだわさ。
どうすか、自作デカールもなかなかっす。
ALPSプリンタで作ったデカールは、貼って綿棒で押さえると色が剥げ易いので、とても貼りにくいっす。糊も弱いので木工用ボンドの希釈液につけてから貼らないといけないし。

で、案の定、ゼッケンとか綿棒で押さえてたら色が剥げちゃったので、2セット分のゼッケンデカール、使い切りました(汗)。
2004/11/18
進行が遅いっす。
飽きたわけではないっす(笑)

エンジンからニョキニョキとエアファンネルが伸びてるわけですけど、これじゃちょっとあんまりなのでファンネル部分を2mmのアルミパイプで作り直しっす。
一番手前、まずは1本切り取ってみました。

それにしても長いファンネル、長いファンネルは低回転寄りのセッティングで使うって聞いたけど、70年代のレーサーってみんなこんな感じ。今のエンジンよりもずっと低い回転数でピークパワーが出てたんかな?
2004/12/04
すでに12月、もう2ヶ月も作ってるよ〜

ボディの方は何度もクリアを重ね、現在研ぎ出しに備えて乾燥中。その間に他のパーツを仕上げるっす。


んで、フロントガラスなんですけど、シッカリとワイパーが一体モールドされてますがな。これをサンドペーパーで削り取り、再研磨しちゃいます。
んで、削って磨いて出来たのがこんな感じ。
ちょっと手垢とかで曇ってるけど、バッチリですゼ。
ワイパーはStudio27あたりのエッチングを使う予定っす。
2004/12/08
11/18のところでファンネルを切り取ったエンジン部分を塗りました。こういう塗り分けって苦手なんだよね・・・
2004/12/09
ホイールのリムにシガのインセクトピンを刺して、それとシートをガシガシと成型(と書くと簡単だけど、シート削るの時間かかった...)
エンジンは2mmのアルミパイプでファンネルを作成、磨いてクリアかけて薄々にして突っ込んで出来上がり!

なかなか良い感じっす。
2004/12/11
シートを組み込んでみたんですけど・・・


デカいっすよ、シート。
ちょいと削らなきゃいけないっす、トホホ
2004/12/13
シートのついでに、内装を全部やっつけてしまうことに・・・

実はこの部品、10/30からずっと、運転席部分にはマスキングテープしたまんまだったっすよ。

1.5ヶ月ぶりにマスキングテープ剥がしたヨ・・・

で、今日は同時進行のALPINAの方が立て込んでるので、Chaparralは放置。
2004/12/15
シート出来ました。

どんなシートなのか、まったく資料がないので、モデラーズのChaparral 2D(Le Mans)とかExotoのChaparralのミニチュアカーを見ながら削ったっす。

シートベルトは背もたれ上部の中央から出て、肩や脚をホールドするパッド部分は低く薄いようです・・・

素材はグラスファイバーぽい感じなんですけど、座り心地は最悪なんではなかろうか・・・
窓輪はクリアパーツ側っす。
こういうクリアパーツを塗装するのパターン、嫌いなんですけど・・・

内装色は変なコゲ茶色にパネル部分は濃いグレー(タミヤ流に言うと「ジャーマングレー」ですな)
2004/12/16
内装、塗り上がりっす〜

ついでにリアのパネルにメッシュを入れ、ここにインセクトピンを刺しまくりです。
シートには4点式シートベルト、パネル類を完成させ、いざ、これだけのパーツを組み込みます。

やぁ〜内装出来たっす。

少ないパーツ点数ながら、意外に精密感あります。

10/8のところに掲載している実写の写真と見比べると・・・

微妙に雰囲気が違いますなぁ。
まぁ、この車の内装の本来の姿を知ってる人は少ないんで、これでヨシとしとくっす。


内装終わったんで、ボディに注力です。
研ぎ出しするっす。
2004/12/21
2〜3日がかりで研ぎ出ししたっす。
天井の塗装にわずかだけどヒビを入れてしまったワイ。

曲線基調のボディなので、ペーパーがけでカドが出ることもなく、クリアも厚めにかけておいたので研ぎ出し自体は楽でした。
2004/12/22
ボディ内側やダッシュボードとか塗るっす。

失敗しても取り返しがつくようにエナメルで塗りまーす。
ウレタンクリアだと、ここでグンゼのラッカー系を使えるんだろうな・・・
2004/12/23
ボディの塗り分け部分とか終了です。

試しにフロントガラスとか入れてみたんですけど、
悲しいくらい合いません。
「別のクルマのパーツじゃないの?」と思うくらい合わないっす。

無理に入れてたら窓枠の塗装は禿げるわ散々ですよ。
結局、クリアパーツの端を削り、ボディの窓枠部分をガリガリ削り(ぉ〜ぉ〜この段階でガリガリ削るっすか)なんとか入ったっす。

クリアパーツも仮組みしとけば良かった・・・
リアのメッシュをつや消し黒に塗って準備っす。
マフラーを通す切り欠きは、どうしてもギザギザになってしまうんで、何度も失敗したっす。
ボディのリベット穴にビシビシとインセクトピンを埋め込んでいくっす。
インセクトピンを埋め込んでるときって、こんな状態っすよ。
刺してエポキシで固めた後、ニッパで不要部分を切り取ってます。

この作業って指に何度も針が刺さるっす。
んで、気がつくとボディに血がついてたりするっす。
2004/12/24
今日はクリスマスイブなので、ワイパー作ってヘッドライトカバーを塗っただけっす。
2004/12/25
今日はクリスマスなので、所帯持ちである手前、あまり時間のかかることは出来ませぬ。作っておいた部品を接着しただけです。

ドアノブとカウルを留める金具(?)。
カウルを留める金具は#3のインセクトピンをシルバーに塗ったもの。
ヘッドライトカバー接着。
合いませんが、思ったより目立たなかったので、まぁいいかなと。
NACAダクト内にメッシュを貼って、スクープの留め具に小さく切ったインセクトピンを入れるっす。
リアのメッシュ。
2004/12/26
さぁ、完成が見えてまいりました!
もぅ一息ですゼ

車高とホイールのオフセットを少し調整。
それとボディ側のインセクトピンが干渉するので、シャーシの上側を少し削り込み。

タイヤデカール、ウインカー、ボンネットの小さなインテークのダクトのメッシュ、タイヤワックス、リアスポ等々を施し、完成で〜す!

長かったっすよ、ホント、長かった・・・
ったく、部品少ないから直ぐに出来ると思ったのが間違いだった。

しかし、こうして見るとイイじゃないですか!
古いモノグラム、侮りがたし。


出来上がりは完成品ギャラリーでね。

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