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2017/10/14
320 240

カーモデル完成:BMW 3.5CSL Le Mans1976

※復刻版の記事です(2008/01/27)

BMW 3.5CSL Le Mans 1976

アリイ 1/24

<製作過程>

「びーえむだぶりゅ」というよりも、元スーパーカー少年としては「べーえむべー」と呼びたいBMW 3.5CSLです。
モデルは1976のルマンに出場のBMW Alpinaチームのもので、ドライバーはSam Posey,Hughes de Fierlant,Harald Grohsです。結果は10位。
70年代の箱車のシルエットレーサーは大好きなジャンルっす。DTMとは違ったガサツな物々しさがモンスターっぷりを醸し出してカッコいいっす。


このアリイのキットは、元々はオオタキの古いキットで現在は金型がアリイに渡り再販というものっす。モーターライズの古い金型のキットですけど(おそらく70年代末か80年代頃?)、プロポーションも抜群、上げ底になっていなくてドア開閉も可能、パーツの合いも良い秀逸なキットです。ただし、いくつかのパーツは分厚くゴツい上にルーバーなども抜けておらず、さらに内装パーツはかなり省略されていたりと、古い故に甘い部分も多いっす。メッキパーツもいまひとつ。キットのボディは1976と銘打ってるもののフェンダー形状などは基本的に1975仕様(しかしリアウイングは76年型という妙なキットっす)なので、キットは1976年のルマン仕様とはフェンダー形状などがかなり異なってます。
ちゅうことで、今回、ボディは1976 LM仕様にするべく、パテ盛りボディ修正でかなり改造しています。76年型 3.5CSLの「前下がりな姿勢だけど、なぜか尻下がりに見える不思議なボディ」というのは、カラーリングではなく、微妙に抑揚のついたリフェンダーの形状からそういうふうに見えると思うっすけど、今回はそれにこだわってボディ形状を大変更。詳しくは製作過程を見てちょ。デカールはStudio27です。

画像検索しても、サイドステップ部分はどういう形になってるのか不明だったので、あえて見なかったことにしたっすよ。ヘッドライトもイエローかもしれん。その他、参考にしたのは同年のルマンの別車両、1976年型のOH画像、1976 シルバーストーン仕様、1975のIMSA(Daytona?)仕様。
それと、とっても良く出来たFLYのスロットカーやオートアートから出ている1/18の75 3.5CSLも参考にしたっす。GOOGLE大先生がなかったら古本屋で76年頃のオートスポーツを探しまわるハメになるんですけどねぇ、インターネット万歳。が、内装に関する資料はほぼゼロだった、っつーことで内装は素組み&デッチ上げ。


クラシカルなリアの面構え。いかにも「70年代のドイツ車」という雰囲気が素敵です。
キットのクリアパーツは、ウインカーも全てクリアレッドの成形色ちゅうことで、イエローのクリアパーツは全て自作です。リアウイングも自作、燃料タンクも形状変更。オーバーフェンダー自体を作り直しているので、基本的にリア周りはガーニッシュを除き、キットの原型は皆無っすよ。

丁度出張も重なったことで乾燥硬化にはたっぷり時間をかけられたんですけど、盛ったポリパテの量と厚めのウレタンクリアから、数年後にはヒビだらけになるんじゃないかと、今から不安な1台っす。



塗料はクレオスのスーパーブラック→デカール貼り→クレオスのUVカットクリア1回薄吹き→精密屋ウレタンクリアという構成っす。 Studio27のデカールはカルトグラフで発色も隠蔽力抜群、貼り易かったです。 右側のリアフェンダーは「GOOD YEAR」のデカールが大き過ぎて指定通り貼れねぇっす、物理的に絶対無理・・・


とっても気を使って作ったフロントマスク。ウインカーレンズは当然自作。ヘッドライトパーツはクリア感を出すために、エナメルのつやありクリアでコートしてます。古いキットの曇ったようなライトレンズのクリア感を出すには良い方法ですんでお試しあれ。ヘッドライトは立体感を出すために内部に電球チックなパーツも入れてます。
ボンネット先端のメッキモールはアルミテープの千切り。
ブレーキダクトの穴は、キットのまんまだと向こう側が見える単なる穴なので、曲がるストローの蛇腹部分を使ったダクトを仕込んでます。
BMWエンブレムは別パーツ化したこだわりの一品。グリル下のルーバーの裏にはステンメッシュ。
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ボンネットのデカールは、「ボンネットフードのパネルライン=水色と青色のラインの境」ということで、デカール貼るのにオウジョウコイタっす。おまけにボンネット前後左右ギリギリまでないといけないはずのデカールなんですけど、幅が足りてねぇっす。一部タッチアップで汚くなっちまって残念。ウインドウのデカールも寸足らず、リアフェンダーのデカールも変だし、このデカールを使ってキットを組みのテストしたのか謎>Studio27さん

古いキットながら、ウインドウパーツの合わせは素晴らしいです、オオタキバンザイ。
ただし透明度がイマイチなのと透かして見ると微細なウェルドライン(?)が無数にあるっす、糊シロがパーツの断面のみなので接着には難あり。
ボンネットピンとウインドウの留め具はStudio27のBMW 320i Turbo用のエッチングパーツを流用。また欠品パーツだらけのエッチングが増えてしまった、もったいない。ボンネットピンのワイヤーが長過ぎてブサイクというかウルサイ感じになってしまった。ワイパーはモデラーズ製。シートベルトは年代的に赤の派手なものではないだろう、という判断から黒の地味なものに決定。

それとキットのシート、デカいっす、2mくらいの大男用か。内装に関しては、資料がないことをいいことに、それらしくしつつもホントいい加減っす。
大改造のリアフェンダーまわり。元のリアフェンダーはパテに埋まって芯になってるだけという状態です。

ホイールとタイヤは、キット同梱のものは小さくてメッシュも抜けてなくてお粗末過ぎるので、アオシマのシルエットレーサーのブルーバードのものに変更。ブルーバードのホイールは同じBBSながらセンターロックでなく5穴マウントなので、そのホイールに、これまたBMW320i Turboのエッチングパーツのホイールメッシュを使って製作(外周を少し削るだけで、なぜかメッシュがピタリ合います)。センターロックナットは本物の2mmナットの穴を広げて加工したもの。タイヤのGOOD YEARはテンプレート使ってマスキング塗装。ドアノブ、リアフェンダーダクトの仕切り、マフラーは自作品っす。
いちおブレーキも取り付けたけど、見えんなぁ・・・

アオシマのシルエットレーサーシリーズのホイールって、メッシュも抜けてて出来がとても良いので別キットに使う予定でのスカイライン(ホイールはブルーバードと同じ)のやつをさらにパーツ注文したっすよ。

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リアフェンダー上のルーバーは、大穴開けて一枚一枚プラ版を差し込んで作ったものです。こういう部分は現代の金型技術だと再現出来るんでしょうけど、当時の金型技術では出来ないんでしょうね。息を止めて根気の作業。


リアウインドウを押さえるロッドはエッチングパーツのランナーで作ったもの。貧乏性なんで、使用済みエッチングのランナーは捨てずにとってんですよ。リアウイングは、キットのものは「単なる板」だったのでジャンクパーツを漁って幅を合わせて作ったもの(多分アオシマのシルエットブルーバードのやつと思う)。


最初にキットの箱を開けたときは、「デケぇ! ホントに1/24?」と思ったんですけど、BMW 3.0CS/CSLの実車寸法は4660mmとR34 GT-Rよりもデカいクルマっす。ちなみにキットのボディのみの長さは19cmちょいでほぼ実車の1/24のスケール通り。
当時のポルシェ935と並んだ印象や後の320iのコンパクトさから小振りなサイズと思われがち(と思ってんのはオイラだけ?)ですけど、BMW 3.0CS/CSL自体は直6 3Lを積む大柄なラグジュアリークーペっす。E9 3.0CSや3.0CSLについての詳細はココね。3.0CSの後継車が6シリーズでほぼ同寸ってことから、この車のデカさは容易に想像出来るかと・・・空力も悪そうだしデカくて重そうだし、こりゃ935には勝てないよな。

でもカッコいいなぁ>3.5CSL
次はカプリのシルエットレーサーでも作るかな。
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2017/10/02
320 240

カーモデル完成:Renault ALPINE A110

※復刻版の記事です

Renault ALPINE A110

UNION 1/24

2008/01/27




古典キットであるユニオンの1/24のルノー・アルピーヌA110の完成品ギャラリーです。なかなかネットでは完成品を見る機会も少ないと思います。製作過程と合わせてご覧いただければ幸いです。

 1970年代初め頃のラリーで大活躍。
 エンジンは1300ccと1600ccの2タイプで1970年代の中頃まで生産されたようです。今でもエンスーには人気で、タマ数は割とあるようですが、程度の良い中古の価格は高く、オーナーさんのWebサイトを見ると維持にはそれなりの費用とツテと情熱が必要なようです。
 実車は、とても小さなクルマでロータス・エリーゼと同じかそれよりも少し小振りなくらいです。実際に見ると小ささ故に車高もベタベタに低く、とてもカッコいいクルマです(僕も資金や置き場所の事情が許すなら是非欲しいクルマの1台です)。

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 キットは70年代末にフランスのheller(エレールと読みます)のもので、その後は金型は80年代頃にUNIONに移ってUNIONから発売、さらにその後はWAVEに移り、ここでエッチングパーツなどが追加されたキットとして発売されました(WAVEで売られてたのは割と最近)。個人的には名キットの部類に入ると思いますが、オクなどで気軽に買って作るには適さないかも。腰をジックリ落ち着けて作った方がいいっす。
 キット内容ですが、箱に書かれていた『最上級者向け』は伊達ではありません。実際、オイラも相当な苦労をしました。パーツのモールドは非常に粗く、精度も最悪でとにかく「合わない」「接着面が点付け」「表面が荒れている」「もの凄いパーティングラインとバリ」という状態っす。

 それはさておき、ボディのプロポーションは素晴らしいです。張り出したフェンダーのラインやAピラーからルーフのライン〜Cピラーからトランクフードのラインは秀逸、タミヤA110よりもカッコいいです。
 ついでに、長いことカーグラフィックTVのオープニングで同じボディタイプの白いやつが出てて、これがカッコ良かった!

 んで、ホント、製作に非常に手間取りました。難キットであることに加えて仕事が忙しくて時々製作が中断することも多く、製作のモチベーションも下がりまくり(汗)。しかし、ようやく完成して、素直に嬉しいっす。

 今回はお友達からの依頼での製作で、ストリート仕様でってことで、アダルトな走り屋さんが上品にイジッたストリート仕様という趣旨で作ってますんで、色々と実車と異なる部分もあるデス。


今回からデジカメを新しくしたんだけど、なんだか画像がザラついてます....
ん〜なんでろう?

 この角度から見るフロントフェンダーの張り出しがなんともイイです。
ルーフ/Cピラー/リアフェンダーのラインもよく再現されててカッコいいキットです。ただしテールランプはただの三角のクリアプラスチックのパーツなので、灯火類はあまりリアルではないっす。

 A110はこの角度がたまりません、最高。
 基本的にボディ形状は変えず、キットのまんまです。
 ゴテゴテとしたフロントエンドの灯火やバンパーがA110らしさってやつですね。
 
合わないパーツ:
・ヘッドライトのアクリルカバー
・フロントノーズの下半分(フロントノーズの下半分はシャーシ側なのですが加工してボディ側に変更)
・ライトレンズがライトハウジングに合わなかったです
・ナンバー両端のサブバンパー(Rがボディ形状に合わないっすヨ)
・リアウインドウガラス
・サイドのガラス
その他たくさん.....

元々前時代のキットでさらに金型もかなり消耗しているらしく、もうキットとしての生産は限界なのかも。フェンダーの張り出したラリーボディはこのキットが唯一ですけど、タミヤのA110を買ってフェンダーを成形した方が精神的に楽かも。

 ホイールはストックしているパーツから、多分16インチ相当です。タイヤはフジミのADVAN。
 A110のホイールマウントは特殊だけど、まぁご愛嬌ということで、、、
 タイヤがでかく見えるのは、いかにこのクルマが小さいかってことですね。
 ホイールは下地処理をしない状態でメッキシルバーで塗装(こうするとアルミっぽい仕上がりに)し、スポーク部分のみスモークで陰影を入れてます。
 BピラーはM&Aのエッチングパーツです。

 ボンネットヒンジは、さかつうの037ラリーのリアフードヒンジ。
 バックミラーはタミヤA110のものです。
 シートはハセガワのラリー車のもので(レカロ)、シートベルトもハセガワのラリー車のエッチングに製図用のICテープを使って作りました。

ナンバープレートは付けようかどうしようか迷ったのですが、ここに何もないとかなりマヌケな感じですのでキットのデカールを使って付けました。ナンバープレートは白文字が浮き出すぎないようにスモークを混ぜたクリアでコートしてます。
両端のバンパーのリベットはシガのインセクトピンで、実際にこのピンで留めています。

 インレットは、もちろんタミヤのA110用。ヘッドライトレフレクターはタミヤA110のノーズのフォグランプのもの。
 タミヤA110と較べるとヘドライトとノーズのフォグランプが小さいです。このキットの数少ないプロポーションの問題点。
 今回、M&AのA110用エッチングをフルに使ってます。
 というわけで、ドアと給油口のキーホールも再現。

 エンジン再現のあるキットで、もちろんエンジンの製作も頑張ったのですが、リアフードのヒンジがなんと「ゴム製」。それゆえにフードが不安定で、しょうがなく接着しました......残念。
 リアのインテークのフィンもエッチングで、4つのフィンを立てて組み立てますが、割と簡単に組めます

最も合わないパーツのひとつがリアのウインドウ。この角度だと隙間があるのが分かると思うっす。
色々と努力したんだけど、窓枠を加工しようにもメタルックを貼ってクリアコートまで進んでたので大胆な加工は出来ず。
これがその時点での技術的な限界っす。
リアバンパーと留める虫ピンはシガの細いものではなく、文具屋にある太い普通の虫ピン。
マフラーは旋盤で背刷り出して作りました。
 
ホント、大変なキットだったっす..... 
 
 
2017/09/28
320 240

カーモデル完成:HONDA RA273 1966

※復刻版の記事です

HONDA RA273

TAMIYA 1/12

2008/11/14



 オイラは現代のF1はあまり興味はないのですが、50〜70年代のF1は別格。特に60年代の葉巻F1と70年代の各チームの個性満点のF1は特に好きです。葉巻F1は当時の簡素なオモチャのイメージで随分と誤解を受けている面がありますが、きちんとディティールを再現されたものは、とてもメカニカルでカッコいいのであります。
今回の製作で目指したのは1966年当時のものではなく、ホンダによってレストア展示されているRA273。レストア展示された資料を元に作成したので、組み立て図とは若干異なる塗装になってます。どうしてそういうことになったかちゅうと、1966年当時のカラーの写真資料が皆無なのと(オートスポーツの古本を探したけどゲット出来ず)、古いエンジンのアルミの無骨感を出すのが期間中では困難っていうのが理由なわけです....

 キットは、1968年のものなので(40年前!)、今の技術から見るとかなり粗いキットで元々がモーターライズとして設計されたために省略部分や実車とは異なる部分が多々ありますが、作ってみるとそういう部分はまったく気にならなくなるのはさすがタミヤっす(粗い部分は整形や補修が大変でしたが....)
丁度、2年ほど前からRA273を皮切りにタミヤの1/12が再販ラッシュとなっていて、キットの入手も容易(値上がり方はスゴいね)ということもあり、すでにキットは購入済み。今回の1/12のRA273はクラブの展示会がきっかけで製作しましたが、いつかは絶対に作ろうと前々から考えていたので良い機会でした。が、展示会に間に合わせるために速攻で作ったこともあって、手抜きは一切ないのですが殆ど素組みというのが少し残念であります。

撮影はデジイチ(PENTAX K100D Super)です。

 ボディカラーはクレオスのホワイトにクレオスのミドルストーンという色を僅かに加えたもの。この調合はクラブの方から教わったっす。画像では分かりにくいかもしれませんが、タミヤスプレーのレーシングホワイト(指定色)ほど黄色味が強くなくバッチリっす。
 
 斜め後ろ左側から。
 この角度から見るとエンジン部分の省略はあまり気にならず、エンジンのメカメカ感満点でカッコいいっす

 斜め後ろ右側から。
 サス関係は稼働することはするのですが、ロッド類が全てプラスチック製ということもあってたわんでしまいます。

 エンジンはガイアのシルバーを下地にして、シルバー+クリアオレンジ+スモーク+ブラックを調色した特性カラーで塗装。我ながら良い色に仕上がったかな、と思ってます。ファンネルはキットに付属のアルミ削り出しファンネルですが、実車のファンネルはポリッシュされたアルミなので元々のメッキプラパーツの部品の方が絶対にいいっす。燃料ホースはキットのものは白い電線(笑)。さすがに白い燃料ホースはおかしいので、ここは8号のデグスを着色して再現。キットではアクセルのリンケージやワイヤが思いっきり省略されてるっす(悲)

 コックピットのウインドウを止めるリベットは虫ピンっす。ロールバーにあるオイルクーラーから出ているオイルホースはそれらしい紐を白に嫡子て再現したっす。数少ないディティールアップ箇所。

 ギアボックス&デフケースの部分は配管などがかなり省略されてます。またドライブシャフトはモーターライズの名残りで少し太すぎ。テクと余裕のある人はこの辺のディティールアップにチャレンジするといいかも。精密感はかなり上がると思うっす。

 マフラーは内部をつや消し黒で塗装してるっす。マフラーの塗装色はベースホワイト→つや消し白でもつや消し感が足りないので、さらにフタットベースを多めに加えたスーパーつや消しクリアでコートしたっす。
サスのリンケージ部分は古いキットながらも再現度もよく、良い感じです。メッキパーツは薄らとスモークをかけてギラつきを落としてます。

 ノーズ内側は段差の解消からデカールの貼付けまで、なにかと苦労したっす。一見なんでもなさそうな感じですが、きちんと作ろうとするとこのキットで一番の難所と言える部分かも。
日の丸デカールは4分割されたデカールを貼るのですが、コックピット側に近い部分の出っ張りに貼る際はマークソフターなしでは不可能っす。昔からあるキットだけどマークソフターがない時代、このデカールはどうやって貼ったのか謎っす(蒸しタオル?)。
ボディサイドのラインや日の丸は最初からマスキング塗装でやったほうが結果的に楽で早いかも。


長いっす(笑)

RA273の一番好きな角度なんだけど、実車に較べると簡素な感じが否めないっす。
やっぱりディティールした方がよかったかなぁ....

 
2017/08/08
320 240

カーモデル完成:Sauber Mercedes C9 (89 Le Mans)

※復刻版の記事です

Sauber Mercedes C9 Le Mans 1989

HASEGAWA 1/24

2007/07/19



 諸事情で制作が1年以上もかかってしまった作品。特にこだわっての制作ではなく、長期出張や仕事の激忙などで制作から遠ざかってしまった故です。一旦制作から離れるとペースを取り戻すのが大変でした。少しずつでもいいので、制作は休まない方がいいですね。

 キットはハセガワ製で同車種がタミヤからも出ています(出ていました)が、タミヤは89年型のルマン、一方ハセガワは88年型をモデル化しているようです。今回はハセガワ製キットをベースに89年型ルマンの#61号車を作ってみようってことで、ボンネットカウルとリアスポの形状をイジっています。
他に今回キット以外で使ったパーツとして、
・タミヤC9のディスクローターパーツ
・タミヤC9のデカール(カルトグラフ版)
・アクステオンのエッチングパーツ
があります。
当初はパーツ点数も少ないし塗り分けも少なそうで、簡単そうだったので在庫消化の制作にはもってこい、と思ってたのですが甘かった。
(詳細は<制作過程>へ)

この頃(90年代初め頃)のハセガワのCカーのキットは非常にがさつです。海外のガレージキット並みのモールドの大胆さで食玩並と言っても差し支えないくらい大雑把です。ということで、ドエライ苦労を強いられたのでした。
普通に89のルマン仕様のC9を制作したいのであれば、タミヤをお勧めします(汗)。

 キットは、プロポーション関係は特にイジってません、ほぼキット通りです。プロポーションはとってもGOODです。C9特有の「シンプルだけど無骨」というのがよく表現されていて、やや線が細く緻密なタミヤ製とは雰囲気が随分違います(僕はハセガワC9の方が好きです)。

シルバーはグンゼのスーパーシルバーとシルバーを1:1で混ぜたものです。シルバーはクリアがけすると適度にトーンが落ち着くのでやや明るい目の調色がいいようです。クリアは精密屋のウレタンクリアです。

 ルマン仕様とは微妙に形の違うリアスポのステー(言わなきゃわからんか)
 ハセガワのキットはエンジンレスなので、真後ろから見るとスッカスカで寂しいっす。

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 プロポーションはホントにいいです。
 この物々しさがたまりませんよね。

 シートベルトパーツはアクステオンのエッチングから。
 ドアヒンジはエッチングパーツのランナーを小さき切り取って作りました。
 給油口もエッチングです。

 アンテナは虫ピンにメタルックを細切りにしてそれを巻いてアンテナベースとしました。

 
 ディスクローター表面もエッチングパーツです。
 ディスクローターはキットのものはキャリパーのない只の円盤なので、ディスクローターはタミヤのパーツを使っています。
 ホイールとタイヤはキットのもの。

 ノーズインテークはルマン仕様では両端にホールが並ぶ構成なんですが、気づかずにキット通りに作っちゃいました。そのせいで仕様不明な完成品になっちゃったっすよ。次回からはもう少し注意しなければ。

 この部分、両端のスポイラーの支えはアクステオンのエッチングのステーを虫ピンで留め、虫ピンのロッドを通してます。中央はエッチングのランナーを切って作成したすてーです。

 フロントフェンダーのルーバーは抜けていませんでしたので、抜きました。難しそうですが実はエッチングソーで簡単に抜けます。
 ドアガラスの合わせは良いのですが、フロントガラスは合いが悪くて下側が浮いちゃうし、ヘッドライトカバーも合わせ最悪でした。

 ある意味『難キット』でした、色々と勉強になった制作でした!
  
  
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2017/08/06
320 240

カーモデル完成:MAZDA Carol 360

※復刻版の記事です

MAZDA CAROL 1962

アリイ 1/32

2005/01/02〜2006/3/19
<製作過程>



※画像はクリックで拡大します
 今や「ビンテージ」となってしまった昭和37年の初期型のキャロルです。
360ccだけど、水冷4気筒。駆動はRRでボディは一応セダンの4ドアちゅう、何でもかんでも思いついたものを詰め込んだような車っす。実車サイズは今の軽自動車よりもずっと小さいので、現代の視点で見ると構成にかなり無理のある車ですけど、当時のマツダのやる気を感じるっす。
実車欲しいぞ。

 キットですが、普段は1/24以外には見向きもしませんが、今回はある企てによる1/32製作っす。レギュレーションは『素組み』すること、ディティールアップは無しちゅうことで。んで、キットはお店に普通に売っているアリイの1/32シリーズのキットなんですけど、元々は他のメーカーがずぅ〜〜と昔にゼンマイキットで出したもののようっす(シャーシにゼンマイユニットのマウント用の彫りがある)。1/32といいつつも360ccの軽なので実質1/43の普通車のキット程の大きさで、1/24に慣れきっている身としては、色々と学ぶところがあった製作だった・・・それ故に納得出来ない部分も多く、ちょっと後悔の出来映えっす。
1/43を作る人って凄いと思わされた1台だったっす。

 キャロルの醍醐味は、なっちゅてもリアのグリルとメッキモールでしょ!
 トランクやボディサイドのメッキのモールは、キッチン用のアルミテープを細く切ったものです。
 窓枠はクレオスのメッキシルバーっす。

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 ゼンマイキットの名残のせいか、リヤデッキの厚み足りないのが残念。
 リアガラスは、窓枠モールドがあるだけの一体のクリアパーツでしたけど、合いは意外によかったっす。しかしこういうパーツの塗り分けは苦手なんで、マスキングに失敗。窓枠が少しガタガタになっちゃった。
シャーシの底にチラっと見える出っ張りが、ゼンマイ格納用のものですけど、キットにはゼンマイはついてません。

 納得いかないフロント周り。
 右のライトレンズはまったく合わない、フロントノーズ先端のメッキモールは塗装したけどイマイチ(形状的にアルミテープは困難、メタルックも定規をあててカット出来ないので不可、メッキデカールは継ぎ目が目立ってダメだったっス)。フロントグリル(グリルはないんですが便宜上ね)の赤いCAROLのエンブレムはマークソフターをちょっとつけただけどバラバラになるし・・・
色々と苦労したっす。

 リアのグリルは筋彫りガンバリマシタ! 御陰様で別パーツのような質感(自画自賛)。
 幸いプラが柔らかいので筋彫り自体は時間はかかるけど楽だったっす。

 ルーフを塗った後にマスキングして窓枠を塗ったんですけど・・・
 マスキングを剥がすときにループの赤が見事にマスキングとともに剥がれて悲惨なことに。キットをゴミ箱に捨てて作ってなかったことにしようかと思ったけど塗り直してリカバー。ウレタンの上の塗装って食いつきが悪いので要注意ですな。


独特のスタイルのボディ、メッキメールやグリルとか、このサイズでもかなり模型映えするので1/24でどっかのメーカーに作って欲しいネ。
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