2022/07/21
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ゴリラ・オフロード仕様-43:燃料コックのオーバーホール

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

先日のエンジン始動に際してガソリンタンクが使えないのは何かと不便なのと、いつまでも塗装したまんまの状態でタンクを放置しておくのも場所を取るので、タンクまわりも必要になったときにすぐに組み立てられるようガソリンコックのOHをしておきます。

現状、どういう状態かというと、コックを回しても全く手応えがなくスルスルと回ります、内部にラバーパッキンがありますので、本来はこれが抵抗になって回す際は割と手応えがあります。


このコック、両端がリベットで留められてて非分解パーツなんですね。この両端のリベットを破壊してネジ山をタッピングして再組み立て、というのが常道です。

というわけで両端のリベットをドリルで破壊して分解しました。内部には円形のパッキンが入ってます。


古いパッキンが入ったままの状態ですが、このままリベットだった箇所をドリルで貫通穴をあけます。ここはM3のネジ穴にするために2.5mmのドリルで穴をあけますが、ドリル径に対して寸法に余裕のある場所でないので垂直に穴あけできる自信がなければボール盤を使いましょう。


慎重に穴あけしました。だいたい垂直に開いたかと。タッピングもタップが斜めに進まないよう慎重に行う必要があります。


古いパッキンと取り出し、削りカスなどをエアーガンを使ってきれいにします。ついでに綿棒などで古いガソリンの澱なども掃除しました。

この円形のパッキンを新品に交換します。純正パーツ番号は16957-ZE1-812です。こうして並べると古い方は弾力も失われて元の形状に復元できず硬化しています。パッキンを組む際、うっすらとエンジンオイルを塗ってあげるとドライ状態での初期操作がスムーズです。


タンクに接続する側のパッキンも新品に交換します。これが劣化しているとガソリン漏れます。純正パーツ番号は16958-GT4-004です。


リベットだった箇所がネジになっているの分かりますかね?


コックを回してみるとグっとそれらしい手応えがあってオーバーホール前のスカっと回る状態とはまるで違います。

これにて燃料コックのオーバーホール、完了です!
失敗すると後戻りできない作業ですので、自信のない方はコックASSYでオーダーして交換しましょう。