2017/11/18
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白いMTBのその後:コンポ&ホイール交換〜最終形態

※当記事は回想記事です

白いMTBことDirtWorks号の最終形態です。
当時、MTBのハイエンドのコンポーネントの9sから10sへの移行期(終わってないけど個人的に9sコンポ終焉期と命名)でもありましたので、海外通販の様々なショップで9s用のハイエンドのコンポーネントが叩き売り状態でありました(SRAMのリアディレイラやシフタは、レッドが不人気ってこともあって6〜7割引とかだったような)。

当時、そういう事情もありまして、一気に気の向くままにコンポーネント類をアップデートしましたよ。ちなみに、SCHWINN号に一本化するためにDirtWorks号は売却してしまいましたので、ここで紹介するパーツの殆どは手元にはありません(残念、かなり後悔してます)。なので、パーツの画像はオクで売却時に使った画像だったりします。ま、なんというか、色々と弄り倒して最後は羽化して飛び立っていった、みたいな....(違)

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RACEFACE DEUSのチェーンリングをTurbine化

通常、9s時代のRACEFACE DEUSには黒のTurbineチェーンリングが付属していますが、別売りのレッドのTurbineチェーンリングへ交換。チェーンリングボルトをレッドにすると「赤過ぎる」ので、あえてゴールドのままです。BBはTOKEN製、クランクボルトはBRAND-Xのアルミ(7075)です。

超、鮮やかです。クランク&チェーンリングは「自転車の顔」でもありますので、ここを換えると印象がかなり変わります。


SRAM X0 リアディレイラ

9sモデル SRAM X0のリアディレイラです。SRAM X0は9sモデルと10sモデルがあり、9sモデルの方はカラーバリエーションが何色かありました(アルミ、金、赤、緑、紫..)。

SRAM X0のリアディレイラはかなり贅沢で派手な造りになっておりまして、アーム類はアルミ切削加工品、アームプレーとはカーボンとアルマイト処理されたアルミプレートになっておりました。
プーリーはMFD製のベアリング入りのものに変更しています、純正のプーリーは黒です。

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SRAM X0 シフター

シフターもSRAM X0に変更。こちらもレバーやブラケッドが鮮やかなレッドアルマイトになっています。ボディカバーがカーボンだったりと、こちらも凝った造りになっています。
裏側はこんな感じです。プッシュレバーは取り付けネジを緩めて位置を調整できるようになっています。こちらには画像はありませんが、シフター取り付けブラケットはディスクブレーキレバーブラケットを兼ねるダイレクトマウントオプションも存在します。
SRAMのMTB用シフターはかなりクリック感が強く重目の操作感になっておりまして、これがネガティブな感じかというと、全くそんなことはなく、例えばオフロード走行時の凸凹で車体が暴れている際のシフトチェンジで「ハッキリとしたクリック感」は逆に明確な操作の感覚として助けになったりします。ワタクシ、結構その操作感が好きでSCHWINN号でオフロードを走る際にもSRAMのシフターを使っています。

ちなみにシマノと混在で使用する場合(9sモデルに限って言えば)、
OK:SRAM フロントディレイラ+シマノシフター
NG:SRAM リアディレイラ+シマノシフター
となります。

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SRAM PG990 リアスプロケット

こちらはSRAM X0シリーズで推奨のSRAM PG990スプロケ(11-34T)です。
シマノのXTR/XTと同じくスパイダーアームにギアがマウントされる構造ですが、重量は320gと決して軽くはないです(XTより少し重いのかな?)。

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ブレーキレバー〜シマノXT BL-M775

シフターをデュアコンから通常のシフターにしますので、ディスクブレーキのレバーも交換せねばなりませんでした。そこで選んだのが、シマノXT BL-M775。マスターシリンダーのピストン口径はBL-M755と変わりませんので、キャリパーBR-M755に使用して問題なしです。

このタイプはオートバイパーツ風に言うといわゆる「ラジポン」つまりラジアルポンプ形式のマスターシリンダーです。オートバイ界隈では非常に評価の高いラジポンですが、MTB界隈ではなぜかこの形式は敬遠されその後のモデルでは旧来のポンプ形式に戻ってしまいました。リニアなタッチでけっこう好きです。ブレーキホースは見た目重視でGoodridgeのステンメッシュです。

AZONIC Outlaw ホイール

けっこう前から売られているホイールです。というか2017年の11月現在でも現役商品のロングラン製品です。リム幅32mmながら前後セットで2.3kgと、この幅のMTBホイールとしては軽量です(過去記事のNS-BIKESの32mmリム+Novatecハブで製作したホイールはセットで2.7kgほどあります)。XCからダウンヒルまでこなせる、隠れたロングセラーな名品、素晴らしいホイールです。ワタクシ、SCHWINN用に黒のセットも持ってます。

このホイールのもう一つの利点としては、フロントホイールがQRと20mmアクスルの両方で使えること。丁度、当時は(というか今も)White Brothersの20mmアクスルのフォークを持っていましたので重宝するかな、と思って購入しました。

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DEDA ZERO1 ステム

これまで、Kalloy ASAステムを装着していましたが、ASAステムはオンロード用であり、MTBでオフロード使用は禁止(とマニュアルに書いてました)、またCannibalフレームが大きいということもあり、堅牢でカッコいい短くて安いステムはないものかと探しておりましたら、DEDAのステムがイイ感じ。

こちらのステムの使用環境はオールマイティ、見るからに堅牢そうなステムです。MTBの場合、軽さも重要ですが、それよりも丈夫あることの方が優先しますので(走行中に壊れちゃ意味ないですからね)...

オンロード専用のステムと較べると、どれくらい造りに差があるかといいますと、以下のような感じです。奥のKalloyのステムは見るからに軽量ですが、薄く細く最小限の強度な造りになっています。

FSA FR270 シートポスト

最終形態変更時に換えたものではありませんが、シートポストはFSAのゼロオフセットのシートポストです。

サドルのマウント部は一見、凄く緻密で凝った感じに見えますが、SyncrosのMicro Adjustなどと較べるとチープさは否めません。

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LizerdSkinのグリップ

こちらも最終形態変更時に換えたものではありませんが、いちお使用部品として。白いグリップは白さを保つのが厄介そうに感じますが、日常使用の黒ずみ汚れの場合、パーツクリーナーをブッシューと吹き替えて洗浄すれば概ね元の白さに戻ります(ただし、オフロードを走って擦り込んだような泥汚れはあまり落ちません)。
ロックオングリップのロックリングですが、様々な形態が見られますが、多勢の規格としてODIの規格がありまして、LizerdSkinのグリップはそのODIの規格と同じです。同じODI規格同士であればロックリングは使いまわせますので、小ネタですが。

Ritchey Maratonサドル

RitcheyのMaratonシリーズのサドルです。薄く軽い割にかなりソフトは座り心地です。お値段は確か実売で3千円台ではなかろうかと。体と接する重要なパーツですが、山を走ると汚れるのも早いのであまり高価なサドルは買わないことにしてます。

こちらはMaraton V2、確かレディース用でやや幅広、後部も少しクッションが厚くなってます。お値段は上のものと同じくらいだったかと。

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以下、装着後の画像です

ハンドル周り、これはビフォーの画像、XTのデュアコンです。

これがアフター、XT BL-M775、SRAM X0シフター、DEDA ZERO1ステム、Lezerd Skinグリップ。

SRAM X0リアディレイラにSRAM PG990スプロケットです

最終形態前ビフォーの車体です。

これが最終形態アフターのオフロード仕様、タイヤはシュワルベのレーシングラルフです。あぁ、かっこいい、手放すんじゃなかった...

この角度から見るとちょっとゴテゴテしてヤカマシイ感じがしますね。赤い部品を減らせば良かったのかなぁ。

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オンロード仕様のホイール&タイヤに換えた状態です、ホイールは前の記事で書いたNS-BIKESのリム+Novatecハブ、タイヤはHALOのTWIN RAILです。2.2インチ幅ながら、GEAX TATOO(2.3インチ幅)よりも200g/本くらい軽く、直進時は設置面が少ないので漕ぎも軽いです。

これにて、DirtWorks Cannibalの記事は終了でございます。
次回記事はまた別の話題をば...
2017/11/17
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白いMTBのその後:アルマイト外注とクランク交換

※当記事は回想記事です

白いMTBことDirtWorks号のその後ですが、今回を含めてあと2記事アップいたします。

DirtWorks号を運用していた頃、丁度、SCWINN号のアップデート作業なんかもありまして、その際に当時のSCWINN号に使っていたPaul Compornent(外部リンク)のVブレーキ部品のアルマイト施工を外注する機会がありまして、ついでですので、HOPEのディスクキャリパーのアダプタも一緒にアルマイトに出すことに。

アルマイトの外注をお願いしたのは光研電化さん(外部リンク)です。発色や色合い等、とても多彩で高品質なアルマイトを施して頂けます。

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以下がアルマイトに出す部品です。
アルマイト施工に出す際のポイントは
・小さなもので同色の場合はまとめて出した方がお得です。施工は染料に浸けて電解液に浸けるという作業上、数ではなく電解槽の大きさに費用が左右される面が大きいためです。小さな部品1つでも複数でも使用する電解槽が同じであれば1つの部品だけ出すと割高になってしまいます故。
・お見積もりの際に施工対象物の画像写真を送りますが、その際に大きさが分かるようにした方がよいです。上の画像では大きさが分かるように定規を画像に入れています(送信した画像は、もっと大きさが分かりやすい角度から撮影した画像です)。
・対象物の表面の状態(バフがけしてピッカピカの状態かそうでないか)で出来上がりの雰囲気も変わりますので、事前に相談した方がよいです。
・他には、対象物の汚れを落としたり、表面を磨いたりとか、詳細は光研電化さんのWebサイト(外部リンク)が詳しいので参照してください。

施工後の画像は以下です。
ゴールドのアルマイトを施していただきましたが、一口にゴールドと言っても淡いシャンパンゴールドから黄色味の強いゴールドまで様々ですので、合わせたい色の既アルマイト部品があるのであれば、「同梱の部品と同じ’色合いで」と一緒に送るのが良いと思います。

こちらがPaulのVブレーキ、超カッコいいです(見た目は大事!)

で、DirtWorks号に方は装着するとどんな感じかというと、以下のような感じ。
Goodridgeのブレーキホースのフィッティングパーツのゴールドに合わせてもらったのですが、ゴールドアルマイト、レッドアルマイト、白い車体で統一感がなく、非常に趣味の悪い色合いです(笑)。

う〜ん、リアも悪趣味だ、正直、このMTBにゴールドパーツはあかんですわ。
ちなみに、キャリパーを留めてるボルトに使ってるレッドアルマイトのカップワッシャーやリアサスリンクのカウンターシャンクワッシャのはProBolt製(外部リンク)です。

悲願のクランクのホワイト化です。クランクはRACEFACE DEUS XCです。BBはクランクに付属のRACEFACE純正ではなく、TOKEN製です。DEUSのホワイトは粉体塗装ですので、少し分かりにくいですがアルミ削り出しクランクです。チェーンリングは前々から使っているRACEFACE EVOLVEです。このスッカスカで軽量で大好きなチェーンリングです。チェーンリングボルトもレッドにするとよいかも、ですね。

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白さ度がアップしました。夜間走行用のknogのテールランプも白です。

なんつーか、ここまでやると意地でやってる感も出てきます。
おまえは何を目指しているのか?
どこへ行くのか?
誰に見せるのか?
とか...
すっかり盆栽化。

これ、嫁のMTBってのをすっかり忘れてる状態(笑)

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次回予告、白いMTBの最終形態です
2017/11/13
320 240

白いMTBのその後:デュアコンXT化とホイール交換

※当記事は回想記事です

DirtWorks号、
・デュアコンをLX ST-M585からXT ST-M775へ交換
・MTB用Goodridgeステンメッシュブレーキホースに交換
・ホイールをNS-BIKE+Novatecハブへ交換
を行ったときのレポートです。

デュアルコントロールレバーの交換

DirtWorks号はブレーキレバー&シフターが一体化したデュアルコントロールレバー、通称デュアコンを使っておりました。下の画像が油圧ディスクブレーキレバーと一体となったデュアコンです(シマノ:ST-M585、LXグレードです)。
これなんですが、見ての通り、レバー側がシフターユニットとなっているために、レバー自体に重量がありますんで操作感は一種独特のものがあります(操作感が悪いという意味ではないです)、また転倒時のレバー破損は甚大な被害を被りかねません。なによりも、見た目がゴツく、お世辞にもカッコよいとはいえません。

で、たまたまCRCのサイトを見ていたら、XTのデュアコンST-M775が爆安で売ってるではあーりませんか、ということでサクっと購入。

新しいST-M775はボディ側にシフターユニットも油圧ディスクブレーキのマスターユニットも纏められた形状になりました。これ以前のモデルはXT(ST-M765)でさえ前述のST-M585と同じくレバー側にシフターユニットがありました。
レバー付け根の回転軸を中心にレバーを上下する形式になりましたので、操作感もスムーズです。何よりも見た目がカッコよくなりました(とはいえ、まだまだ無骨感は否めませんが)

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せっかくなので、ブレーキホースも一緒に購入して取り替えることにしました。
フラットバーとライザーバーを状況に応じて使い分けたりもしますので、ブレーキホースの長さを最も必要とするライザーバーでブレーキホースの長さを合わせます。
ライザーバーはRACEFACEのRESPONDです。ライズは1.5だっけかな、大きめにライズしているものが好きです。ステムはSPANK 1.5 Timerのホワイトです。

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さて、ホースですが、この時期、お小遣いが潤沢にあったおかげでGoodridgeのステンメッシュホースにいたしました。白の外観ですが、中身はステンメッシュとなっております。フィッティングパーツはGoodridgeから出ているシマノストレート用を使います。

組み立てはちょっとコツがいりますが、慣れればマンドレールなどの工具は必要なく行えます。下の画像は別の機会の折りにシマノXT BR-M755用のホースを作ってる際のものです(ブルーの部品の形状がバンジョーかストレートの違いだけで基本同じです)。この最初のカラー部品(赤いの)がホースの口径にキッチキチですので挿入するのがコツがいります。ブルーの先端部部品は、細い部分のネジのみホースに半分ほど入るよう入り口を少しだけ広げて挿入しネジ込みます。

前後で合計1万円近くするホースですが、ストレートタイプの場合、シマノ純正のオリーブタイプと違って、何度も取り付け取り外しが行える、長過ぎた場合の調整はオリーブなどの部品を要しないことなど、それなりのメリットがあります。純正オリーブタイプはオリーブを潰して圧着するので、取り外して再取り付けはオリーブを交換しないとできません。

取り付けるとこのような感じになります。
ライザーバーへの変更を可能にしてますので、ホースは少し長めです。

ちょっと分かりにくいですが、ST-M775はブレーキフルードのブリーディング(エア抜き)をする際はレバーの固定ネジを緩め、クルっと180度向きを変えるとフルードの蓋があります(少し作業しづらいです)。

で、MTBにステンメッシュホースが必要か?というと、結論から言うと普通の用途ではまず必要ないです。シマノの純正ホースが膨張するほど(そこまで握れるかという疑問もありますが)レバー握ると、まず間違いなくロックします(笑)。強めにブレーキを握りっぱなしの過酷なダウンヒルなんかでは、レバーへの入力が少しでも小さくて済みますので、もしかすると有効かもしれません。
というわけで、自己満ですね...

ホイールの交換

なんでこのホイール交換をしたかというと、シュワルベのBIG APPLEやGEAXのTATOOやボントレガーのHANKなど、ファットなスリックタイヤ(2.2〜2.3インチ)を入れるために、リム幅が28〜32mmくらいのホイールが欲しかったんです。通常の18〜21mmリムに2.3インチタイヤを装着しても、実際は特に問題はないんですが、見た目の問題ですかな(気持ちよく乗るには、見た目の問題は重要です)

下記の構成で組んだホイールです:
フロントハブ:Novatec D041SB
リアハブ:Novatec D042SB
リム:NS Bikes Fundamental Rim
スポーク&ニップル:DT SWISS(ショップにお任せ)
ディスクローター:HOPEフローティング
リアスプロケ:SRAM PG-990 11-34(9s)


ワタクシ、ホイール組はできませんので、お世話になっているショップ様に持ち込みで組んで頂きました(持ち込み(ただし新品部品に限る)を快く引き受けてくださる貴重なショップ様です)。スポークは長さの計算など難しいですし...スポークのテンションの固さの好みとか指定して組んでいただきました。もぅバッチリです。

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HOPEのフローティングローターです、林道の長い下りなんかでは最初から最後までブレーキ引きずりっぱなしで下ったりしてローターが紫変するほど熱が入って若干反りもしますので、ステンメッシュホースと違って、これはこれで一般用途でも割と有用な部品だったりします。

Novatecのハブです、D041/D042はディスク対応では最も安価なモデルですが、他の安価なハブと違ってローター取り付け面は切削処理を施されていたり、ベアリングは日本製(NSK)製のベアリングが使われていたり、仕上げもキレイで上質なクイックが付属していたりと、かなりキチンとしていてお得なハブです。私、個人的には超オススメです。


フレームデカールの変更

前オーナーの放置がながかったせいでフレームデカールが黒ずんで汚かったのです。いちお、この当時はDirtWorksのWebサイトがありましたので、フレームでカールのみ売って欲しい件をメールで打診したのですが、返事なし。
ということで、別のフレームメーカーのデカールを貼るわけにもいかないしってことで、フレームを製造してない部品メーカーのデカールを貼ることにしましたデスよ(ロゴデザインとして大好きなsyncrosです)。

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ちと、画質が悪いですが、これが出来上がって嫁とともにポタリングしたときのもの(クランクが変わってますが、後日、別記事で変更時のレポ書きます)。レッド&ホワイトでキレイなMTBです。奥のSCHWINN号はワタクシのです。

こうして画像見ると、DirtWorks号はデカいです(ウチの嫁は170cmくらいあるので、乗った状態ではそれほど違和感はないです)。ポタリング程度ならいんですが、これでオフロード走ると大きくて振り回せないですね。
2017/11/11
320 240

白いMTBのその後:フォーク&ステム&ヘッド交換

※当記事は回想記事です

白いMTBこと、DirtWorks Cannibalのその後の余生です。

組み上げて早々の1ヶ月後、コイツでXCレースに...
 「嫁用のMTB」として製作したのですが、ふと「これ、レースに使うのに丁度いいな、レースでデュアコンの威力も試したいし、レース実績は何よりも重要」とかなんとか思ってたら、これでエントリーしてました。もちろん、タイヤはオフロード用(TIOGA FACTORYのケブラービードだったかな)、グリップとサドルだけは泥汚れが取れなくなるので黒に換えましたが、ドロドロです。ちなみに、レース結果は散々でした...あぁ


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その後、スリックに戻して街乗りなんかに使ってたんですが、オイラ専用に使ってるSCHWINN Homegrown号とフォークを共用できればいいなぁ、とか余計な計画を思いついて、ヘッドパーツをSCHWINN号と同じFSA orbit MXに変更。

まずはビフォーから、RSなどという台湾製のクリキンっぽいヘッドパーツに中華製の謎のSELCOFステム。両方ともeBayで買ったものですが、これはこれで機能上、特に問題はなかったです。

ヘッドパーツを抜きます。下の画像がヘッドパーツのリムーバー、フレア状になっている箇所でヘッドを引っ掛けてハンマーで打ち出します。
あまり出番のない工具ですが、そう高い工具ではないので、必要な方は持っていて損はないと思います。タガネなんかを当てて打ち抜くよりも安全安心です。


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ヘッドパーツを抜いたところ。きちんとフェイシングしてあります。製造時からなのか、前オーナーが施工したのかは分かりません。

取り外した旧ヘッドであるRS製ヘッド(左)と新ヘッドであるFSA orbit MX。FSAのヘッドはCRCで購入しました。
う〜〜んRS製のヘッド、見ればみるほどクリキンの造りに似てるっす、こういうのがブランドをテキトーにプリントされてピーコ品として出回るのかしらん(汗)

FSAのヘッドを圧入します。以前、ブログの記事でも書きましたが、圧入工具は卓上旋盤で自作したものです(アルミ削り出し!)。

ついでに、これまで使用の謎のSELCOFステムも見た目がスマートで軽量なUNOのASAステムに変更しました。このステム、アルミ製ながら激軽です。


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これまで使用の謎のSELCOFステム(下の黒いステムは無視してください)。どこの製品かは謎ですが、造りはゴツイです。決して粗悪なものではないです。

変更後のKalloy UNOのASAステム。黒い方はSCHWINN号に使おうと思って同時購入したものです(カーボンに見えますが、カーボン柄です)。割と安価なのが助かります。
ちなみに、UNO ASAステムはオンロード用です、MTBのダート走行では使えません。オフロード走行時は謎のSELCOFステムに戻すしかないですな。

変更後のハンドル周りです。グリップはリザードスキン製です。


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アフターの全体図、FOXのフォークに変更して、フォークのクラウン部も白くなりましたんで、純白度UPです(なんのこっちゃ)。他にもディスクローターをHOPE製のフローティングに変更してたりします。
少し走りましたが、FOXのフォーク、やっぱりよかったです。舗装路でのお試しでしたが、アスファルトの細かい凸凹にも追従する感じ、何よりも調整箇所(RLC=
リバウンド+コンプレッション+ロックアウト)が増えたのが嬉しいです。
2017/11/05
320 240

ゴリラ・オフロード仕様-17:フレーム塗装、画像消失、あー

先月末は仕事がチョー忙しかったので、更新が全くできず。
というわけで、久々の更新。

フレームの加工は前回記事で終えましたので、今記事はフレームの塗装です。
と、その前に、画像を整理しててフレーム塗装を行ったあたりの日付の画像を誤ってごっそり消してしまった(無念)。とりあえず、奇跡的に残ってた画像だけで説明の巻。

塗装は、下地造り→下塗り→塗色→上塗り→仕上げ、という行程で進めます。塗る色や塗料などによって多少の差はありますが、だいたいこんなもんです。

これまで、オートバイやクルマの塗装、スピーカーの製作、カーモデルの製作など、様々なものを塗ってきましたが、どのような塗装でも言えることは3つ
・下地造りと下塗りで塗装の善し悪しは概ね決まる
・焦ると失敗する
・ケチると失敗する
であります。

下地作り1
凹みや引っ搔き傷などを埋めます。目安としては、
・大きな凹み:ポリパテやエポキシパテで埋めます
・小さな凹みや大きめの引っ搔き傷:瞬間接着剤で埋めます
・微細な引っ搔き傷等:サーフェーサーや液状パテで埋めます
ポリパテ、安くて使いやすくてよいのですが、大きな凹みや深い凹みを埋めた場合、硬化した後も長い年月をかけて僅かながらパテの体積が減ることがあります。また、ポリパテ独特の気泡抜けの小さな穴が無数に出来たりします。我流ですが、ポリパテが硬化した後に筆塗りの瞬間接着剤をパテ表面に塗って浸透させる、気泡抜けの小さな穴には瞬間接着剤を充填する、という方法で対処します(カーモデルの成型では昔からある手法です)。
特に重要なのは<パテや瞬間接着剤は充分に硬化を待つ>ということですな。
ワイヤーブラシの跡程度の傷は下塗りのサーフェーサーと塗色で埋まりますので、ほとんど気にする必要はないです(埋める必要はないです)。

下地作り2
凹みや傷を埋めた後は、塗料の足付けのために全体を荒めのサンドペーパーで均します。今回は鉄フレームですので、足付けに#250〜#400のサンドペーパーで荒々しく足付けしてます。

下塗り
通常であれば下塗りは「プライマーを塗る→サーフェーサーを塗る」もしくは「プライマーサーフェーサーを塗る」なのですが、今回は冒険的アプローチとして、ジンクスプレーを下塗りします。
ジンクスプレーというのは、ジンク塗料のスプレー、亜鉛含有の下塗り剤です。亜鉛が鉄錆の進行を防ぐという優れモノ、鉄門扉や鉄建造物の下塗りなんかに使われるものです。
一度、試してみたかったんです。

塗ると下の画像のような感じ、手前のプラモは通常のサーフェーサーで塗ったもの。ジンクスプレーはちょっとグレーが濃いです。


下塗りの乾燥は数時間程度で乾きますが、1週間ほど放置です。

サーフェーサーも同様ですが、この後、塗色の重ね塗りと上塗りである程度の厚みを見込んでますので、今回の下塗り終了の段階では、よほどの柚肌でない限りペーパーがけなどは行いません。
もし、この段階で上手く塗れてないときは、問題箇所の下塗りをサンドペーパーで落としてやり直しです(笑)

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−−ここから画像がゴッソリありません、あぁ−−

塗装色での塗色
ここからは焦る心を抑えてのんびり行います。今回、塗装に使った塗料はカースプレーではなく、一般汎用の黒のラッカー塗料(アクリル系)でホムセンで安く売ってるやつです。屋外使用OKなので、一定の耐紫外線性能はあると思います。塗装はスプレーで行いますが、スプレーは一気に塗ってしまわずに塗装を素材に軽く乗せる感じでシュッシュッってな具合で薄く塗る。乾いたら同じような感じで何回も。一通り塗り終えたら一晩くらい寝かせるくらいの余裕を置いて2回目の重ね塗り、ってな感じです。2〜3日かけて塗るつもりで、焦ってはいけません。
下塗りでも同様ですが、塗装時には予期せぬ様々なトラブルが起きます
・塗装面にホコリや虫がついた(屋外で塗ってたりすると小さなブヨみたいなのが寄ってくるんですが、揮発性の匂いが好きなんだろうか?)場合、慌ててとらずにそのまま乾燥させ、乾いたら問題箇所を#600〜800あたりのサンドペーパーで均して再塗装すれば大丈夫です。
・塗料が垂れた場合、塗料が弾かれた場合、これも慌てずそのまま乾燥させ、乾いたら問題箇所をサンドペーパーで均して再塗装です。

塗り終えたら、上塗りまで最低でも1週間は乾燥放置です。なぜかというと、市販の一般向け艶有り色のスプレー塗料は、塗りっぱなしでもある程度の光沢がでるよう、乾きを遅くする成分(リターダーといいます)が含まれていることが多々あるためです。概ね乾いてるけど、強く抑えると指紋跡がついたりとかいう経験をされた方は心当たりあると思います。乾いているようで、実は完全には乾いてないんですね。目立たない箇所を軽く爪で抑えてみて爪痕が残らないのが完全乾燥の目安です。ちなみに当方の経験上、ホムセンで1本300円程度で売ってるラッカー塗料はリターダーの含有量は少ないように思います。

上塗り
充分な日数、乾燥させた後は2液性のウレタンクリアで上塗りします。黒のラッカー塗装のままですと、油脂類やパーツクリーナーでラッカー塗料が溶けてしまうので。2液性のウレタンは一旦硬化すると油脂類やパーツクリーナー程度ではビクともしません。上塗りに使うウレタンクリアはヤフオクで買ったもの、主剤と硬化剤を10:1で混ぜるタイプです。これをエアブラシで垂れる寸前の勢いで一気に厚塗りします。ウレタン塗料は厚塗りすることでテロっとした濡れたような光沢が出ます(希釈剤の割合にもよります)。

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ちなみに、当方は模型用のエアブラシで塗りました(ノズル口径は0.5mm)。正直、突出量がそれなりなのでかなり大変でした。
カー用品店やホムセンでスプレータイプの2液性のウレタン塗料を売ってますが、それでも構いません。ただ、スプレータイプの場合、1回の塗装で使い切らないといけませんので、塗る対象物の大きさによってはちょっと勿体なかったります。

ちなみに、ウレタン塗料の場合、「乾燥」ではなく「硬化」です。塗りやすいように飢渇性の希釈剤を少し加えますが、その成分以外に基本的に乾燥で体積が減るということがなく、塗ったままの厚みで硬化します。

で、塗り終わったフレームがこれ(冒頭の通り、作業中の画像が殆ど残ってないっス)。
この画像は塗り終えて乾燥硬化した後、スイングアーム&リアサスとタンクを装着してみたものです。リアサスはYBR125純正です(これが実はなかなか良いサスだったります)。