2017/11/05
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ゴリラ・オフロード仕様-17:フレーム塗装、画像消失、あー

先月末は仕事がチョー忙しかったので、更新が全くできず。
というわけで、久々の更新。

フレームの加工は前回記事で終えましたので、今記事はフレームの塗装です。
と、その前に、画像を整理しててフレーム塗装を行ったあたりの日付の画像を誤ってごっそり消してしまった(無念)。とりあえず、奇跡的に残ってた画像だけで説明の巻。

塗装は、下地造り→下塗り→塗色→上塗り→仕上げ、という行程で進めます。塗る色や塗料などによって多少の差はありますが、だいたいこんなもんです。

これまで、オートバイやクルマの塗装、スピーカーの製作、カーモデルの製作など、様々なものを塗ってきましたが、どのような塗装でも言えることは3つ
・下地造りと下塗りで塗装の善し悪しは概ね決まる
・焦ると失敗する
・ケチると失敗する
であります。

下地作り1
凹みや引っ搔き傷などを埋めます。目安としては、
・大きな凹み:ポリパテやエポキシパテで埋めます
・小さな凹みや大きめの引っ搔き傷:瞬間接着剤で埋めます
・微細な引っ搔き傷等:サーフェーサーや液状パテで埋めます
ポリパテ、安くて使いやすくてよいのですが、大きな凹みや深い凹みを埋めた場合、硬化した後も長い年月をかけて僅かながらパテの体積が減ることがあります。また、ポリパテ独特の気泡抜けの小さな穴が無数に出来たりします。我流ですが、ポリパテが硬化した後に筆塗りの瞬間接着剤をパテ表面に塗って浸透させる、気泡抜けの小さな穴には瞬間接着剤を充填する、という方法で対処します(カーモデルの成型では昔からある手法です)。
特に重要なのは<パテや瞬間接着剤は充分に硬化を待つ>ということですな。
ワイヤーブラシの跡程度の傷は下塗りのサーフェーサーと塗色で埋まりますので、ほとんど気にする必要はないです(埋める必要はないです)。

下地作り2
凹みや傷を埋めた後は、塗料の足付けのために全体を荒めのサンドペーパーで均します。今回は鉄フレームですので、足付けに#250〜#400のサンドペーパーで荒々しく足付けしてます。

下塗り
通常であれば下塗りは「プライマーを塗る→サーフェーサーを塗る」もしくは「プライマーサーフェーサーを塗る」なのですが、今回は冒険的アプローチとして、ジンクスプレーを下塗りします。
ジンクスプレーというのは、ジンク塗料のスプレー、亜鉛含有の下塗り剤です。亜鉛が鉄錆の進行を防ぐという優れモノ、鉄門扉や鉄建造物の下塗りなんかに使われるものです。
一度、試してみたかったんです。

塗ると下の画像のような感じ、手前のプラモは通常のサーフェーサーで塗ったもの。ジンクスプレーはちょっとグレーが濃いです。


下塗りの乾燥は数時間程度で乾きますが、1週間ほど放置です。

サーフェーサーも同様ですが、この後、塗色の重ね塗りと上塗りである程度の厚みを見込んでますので、今回の下塗り終了の段階では、よほどの柚肌でない限りペーパーがけなどは行いません。
もし、この段階で上手く塗れてないときは、問題箇所の下塗りをサンドペーパーで落としてやり直しです(笑)

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−−ここから画像がゴッソリありません、あぁ−−

塗装色での塗色
ここからは焦る心を抑えてのんびり行います。今回、塗装に使った塗料はカースプレーではなく、一般汎用の黒のラッカー塗料(アクリル系)でホムセンで安く売ってるやつです。屋外使用OKなので、一定の耐紫外線性能はあると思います。塗装はスプレーで行いますが、スプレーは一気に塗ってしまわずに塗装を素材に軽く乗せる感じでシュッシュッってな具合で薄く塗る。乾いたら同じような感じで何回も。一通り塗り終えたら一晩くらい寝かせるくらいの余裕を置いて2回目の重ね塗り、ってな感じです。2〜3日かけて塗るつもりで、焦ってはいけません。
下塗りでも同様ですが、塗装時には予期せぬ様々なトラブルが起きます
・塗装面にホコリや虫がついた(屋外で塗ってたりすると小さなブヨみたいなのが寄ってくるんですが、揮発性の匂いが好きなんだろうか?)場合、慌ててとらずにそのまま乾燥させ、乾いたら問題箇所を#600〜800あたりのサンドペーパーで均して再塗装すれば大丈夫です。
・塗料が垂れた場合、塗料が弾かれた場合、これも慌てずそのまま乾燥させ、乾いたら問題箇所をサンドペーパーで均して再塗装です。

塗り終えたら、上塗りまで最低でも1週間は乾燥放置です。なぜかというと、市販の一般向け艶有り色のスプレー塗料は、塗りっぱなしでもある程度の光沢がでるよう、乾きを遅くする成分(リターダーといいます)が含まれていることが多々あるためです。概ね乾いてるけど、強く抑えると指紋跡がついたりとかいう経験をされた方は心当たりあると思います。乾いているようで、実は完全には乾いてないんですね。目立たない箇所を軽く爪で抑えてみて爪痕が残らないのが完全乾燥の目安です。ちなみに当方の経験上、ホムセンで1本300円程度で売ってるラッカー塗料はリターダーの含有量は少ないように思います。

上塗り
充分な日数、乾燥させた後は2液性のウレタンクリアで上塗りします。黒のラッカー塗装のままですと、油脂類やパーツクリーナーでラッカー塗料が溶けてしまうので。2液性のウレタンは一旦硬化すると油脂類やパーツクリーナー程度ではビクともしません。上塗りに使うウレタンクリアはヤフオクで買ったもの、主剤と硬化剤を10:1で混ぜるタイプです。これをエアブラシで垂れる寸前の勢いで一気に厚塗りします。ウレタン塗料は厚塗りすることでテロっとした濡れたような光沢が出ます(希釈剤の割合にもよります)。

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ちなみに、当方は模型用のエアブラシで塗りました(ノズル口径は0.5mm)。正直、突出量がそれなりなのでかなり大変でした。
カー用品店やホムセンでスプレータイプの2液性のウレタン塗料を売ってますが、それでも構いません。ただ、スプレータイプの場合、1回の塗装で使い切らないといけませんので、塗る対象物の大きさによってはちょっと勿体なかったります。

ちなみに、ウレタン塗料の場合、「乾燥」ではなく「硬化」です。塗りやすいように飢渇性の希釈剤を少し加えますが、その成分以外に基本的に乾燥で体積が減るということがなく、塗ったままの厚みで硬化します。

で、塗り終わったフレームがこれ(冒頭の通り、作業中の画像が殆ど残ってないっス)。
この画像は塗り終えて乾燥硬化した後、スイングアーム&リアサスとタンクを装着してみたものです。リアサスはYBR125純正です(これが実はなかなか良いサスだったります)。