※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。
過去、2記事に渡って書いたサイドスタンドネタですが、前回記事で収束したと思われたサイドスタンド問題、剛性がやや不足していたようで、使用しているうちに根元のステーが少しずつ捻れて曲がっているのです。今回はその対策、これでサイドスタンド問題は完全終了だといいのですが...
サイドスタンドを取り外します。左の短いステンレスのアングル状のものが今回補強するサイドスタンドのステーです。
端材で作った補強部材を溶接しますので久々登場のバッテリ溶接。以前、ステンレスアングルを溶接した際、36vだとアークが強すぎた感がありましたのでまずは24vでやってみます。
右の小さな2つの部品が補強用の部材、適当な端材から切り取ったので穴があったりしますが補強はステー裏面になりますんで問題なし。
補強部材を箱型に溶接し、ネジ留め部も曲がらないよう縦に補強を入れました。これでステーの上方への曲がりは解消するかと。途中、24vではアークは飛ぶのですがアークの維持が難しかったので36vにしました。
つぎにこのアングル状のステーが重量に負けて捻れないようにする補強です。つっかえ棒を入れて三角支持にして捻れを防ぐ作戦。こんな形状の部品を作りました、先端のボルトを通す部品は旋盤で作りました。これを角度をつけてバーに溶接するのが難しかったっす。バーは3mm厚のスチールですのでかなりゴツいものです。
長さやネジ穴の位置関係などが合っているか何度も合わせて確認しつつ溶接します。
完成したので缶スプレーで塗装して本装着しました。ここは跳ね石などですぐに傷だらけになる場所ですので塗装も簡易なもので済ませました。
全体を見るとこういう形になっています。
これまではサイドスタンドに重量がかかってサイドスタンドが外側へ曲がろうとする力でステーが上方向に曲がったり捻れていたのですが、今回の補強を入れたことで曲がりを防ぎ、捻れようとする場合、つっかえ棒に引っ張る力がかかって捻れを防ぐ、という構造です。これまでとは段違いの剛性感があります、これでサイドスタンド問題は完了!(だといいのですが)