2022/07/19
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ゴリラ・オフロード仕様-41:エンジン始動ならず(オーバーフロー・ダダ漏れ)

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

電装を繋ぎ、燃料の件を解決しましたんでエンジン始動です。

今回のゴリラのために買い揃えておいたストックパーツからスロットルのユニットとグリップを使います。


スロットルにアクセルワイヤーをセットし、セット....ン?


スロットルにアクセルワイヤー先端のタイコは綺麗に収まるのですが、ワイヤーを出口方向に向けるとワイヤーの取り出しにストレスがあります。ちなみにスロットルは中華ノーブランド品です。

ワイヤーにストレスがかからないよう、タイコ〜ワイヤーの接触部の角を細い丸ヤスリで角を落とし丸みをつけます。画像で分かりにくいですが矢印の箇所。


これでワイヤを出口方向に向けてもストレスがかからなくなりました。先の画像と比べてワイヤの向いてる方向が異なるのが分かるかと、めでたしめでたし。


ハンドルにスロットルをセットします。フロントマスターは暫定で確かマジョスティ125のもの、まだホースは繋いでません。マスターはスロットルの位置確認のために装着してみました。


ガソリン点滴の燃料供給をオープンにして、いざ始動。
キックを踏んでると足元から立ち込めるガソリン臭...

あー、フロート部のブリーダーからダダ漏れです。思いっきりオーバーフローしてやがります。


始動の儀、中止!

※この後、PCキャブのリフレッシュキットを購入&組み込んでオーバーフロー問題は解決しました。


※作業の情熱の波が始動から電装全波整流化に移ってしまったので始動はかなり後になりました...

2022/07/18
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ゴリラ・オフロード仕様-40:DIYでガソリン吊りタンク(通称ガソリン点滴)を製作

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

エンジン始動にはガソリン供給が必要なんですが、タンクは塗装しただけけの状態、マスキングも剥がしておらず、コックのパッキンなども未手配なので使えません。

ガソリン吊りタンク(別名:ガソリンサブタンク、通称Lガソリン点滴)をDIYで自作します。既製品を買っても3000円くらいなんですが、空きのラッカー缶が生じたばかりだし、1000円未満で作れそうなので。

ホムセンに金属製のR1/4くらいのニップルを買いに行ったら置いてない。あれこれ見てまわって建築金物のコーナーでM12のボルト&ナットで作るをことを閃いて購入、確か300円くらい。建築金物は安いのです。使用するのは赤で示した部分です。


旋盤で中心に6mmの穴を開け、グラインダーで必要な長さにカットしました。


このままだとニップルとして使いづらいので旋盤で口径や先端形状を整えます。


できました!
先端は8mmの燃料ホースに対応(モンキー/ゴリラは6mmですが、大きなバイクのキャブを整備することもありますんで、というか後者の用途の方が多い)。


パッキン類もなんとなくガソリンに耐えそうな素材のものを一緒に買いました。

モンキー/ゴリラの燃料ホースは6mmですので端材からアダプタを作りました。


タンクに使うのはラッカー缶、缶切りで上部をオープン状態にして手を切ったりしないよう、ペンチで整形。内部は特に掃除しなくてもキレイです。
ニップルの嵌る穴を開けました。


自作したニップルを装着します。ネジ部にはシールテープ必須です(ネジに巻く白い薄いヤツね)。


上部に吊り下げ用の穴を開けて完成です!


さて、燃料ON/OFFのコックですが、このクリップでホースを挟むことで実現(笑)。
迅速確実に燃料が止まります!


2022/07/17
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ゴリラ・オフロード仕様-39:電装系・メインハーネスのチェックと掃除

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

エンジン始動のためには電装を組み込まないといけないです。が、ワタクシは電装関係が苦手です。得意な人はあまりいないと思うけど...

このゴリラの電装・メインハーネスは購入/試乗時には問題はありませんでしたので、現状も特に問題はないはずなんですが、とにかく汚いのです(笑)。それとヤッツケで接続した箇所が散見されるため、このまま使うわけにもいかず。

どっちみちメーターなんかも社外品に替えるので電装はこのままってことはないのですが。

画像で見るとそうでもないですが、触っただけで手が汚くなるので掃除します...


前述の「ヤッツケで接続した箇所」というのはこういうヤツです。


ついでにコネクタの埃から、いかにメインハーネスが汚い状態か分かるかと。

う〜ん、端子を抜いて新たな端子にカシメて差し込むだけなんですが...
テキトーすぎる。


というわけ新しい端子です。6.3mm、こういうのは規格品なので普通に売ってるわけで。手持ちの端子にはコネクタの抜け防止のピン起こしがなかったので(いまは夜なので買いにいけない)、ピンバイスとラジペンで少し手直し。


ケーブルをカシメてコネクタに挿入してできあがり。


ほかにもキボシ端子に裸線を巻きつけてるだけだったりとかもありました。接触不良の可能性も生じますが、外れた裸線がショートして過電流が一瞬でも精密機器(デジタルメーターとか)に流れて破壊ってもあるので電装でヤッツケはいけません。

そういう箇所の手直しをして、ケーブルやコネクタを拭き掃除しました。


エンジン始動に向け、メインハーネスやイグニッションを再接続しました。コネクタや端子ごとに接続先をメモってなかったっす。コネクタ類は接続されるべきものは♂♀の形状で分かるのですが、キボシの方は先人たちのブログや配線図を見ながらパズル状態だったっす。


充電済みのバッテリを繋いでイグニッションをON!


ニュートラルランプとサイドスタンド警告灯が点灯、この後、プラグのスパークも確認しました。電装系は問題なさげ。エンジン始動には燃料がいるわけで、タンクはまだコックなどを仕上げていないので使えない、んぁー。

整備時の燃料供給の仮タンク(通称:点滴)を作るっす。

2022/07/16
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ゴリラ・オフロード仕様-38:保存版・アクセルワイヤーの製作(DIY長さ調整)

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

キャブの次はアクセルワイヤーです。

現状の元からついてたアクセルワイヤーはゴリラ/モンキーの純正ハンドル用ですので、新ハンドルに交換すると長すぎて使えません。


今回はこの長すぎるアクセルワイヤーの長さをDIYで短縮調整する作業です。ワイヤーの先端形状が異なるだけでクラッチワイヤーなどにも応用可能です。

まず、理想とするワイヤーの長さの目星をつけ、先端が来て欲しい箇所(最終的に切断する箇所)に油性マジックで印をつけます。


マジックの印は作業中に擦れて見えにくくなる可能性もありますんで、念のため切断長を計測しておきます。今回はだいたい10cmくらい短くします。


ワイヤーアウター(ワイヤーハウジング)側にも印をつけます。マジックでは書けませんのでテープを使いました。


完成品が短すぎると使用不能なゴミになってしまうので、ワイヤーもアウターも気持ち長め(数mm程度)に製作します。

ワイヤーを切断します。この段階では最終目的の長さでは切らず、先端部分だけ切り落とします。切断にはワイヤーカッターが必須です。ワイヤー鋼はペンチで切るとペンチを痛めます。


ワイヤー先端部の留め部のサイズ計測をします。直径3.03と出てますが3.0mmですね。


ワイヤーの太さも計測しました、1.6mm。


旋盤で先端の留め部と同じサイズ(外径3.0mm、内径1.6mm)の部品を作成します。今回使ったのはA2017の端材。




ワイヤーを作成した先端の留め部パーツに通し、目的の長さの箇所にこの留め部パーツを合わせます。ここで先端の留め部パーツから2mmほどワイヤーが出る長さで切断します。丁度の長さで切るとこの後のハンダ流し込みがし辛くなります。


留め部パーツからワイヤーを少し多めに出してワイヤー先端を少しほぐします。留め部パーツは画像には写っていませんが、抜かずに移動しています。


ほぐした先端部へ再び留め部パーツを移動します。内径はワイヤーサイズになっていますので抜けずにほぐした先端部で止まる感じですね(これで完成ではないですよ、もうひと手間)。


留め部パーツの前後(赤矢印の箇所)にフラックスを流し込んで溶けたハンダをワイヤーに浸透させるような感じでハンダづけ(流し込み)をします。



仕上げにグラインダーで先端を整えればワイヤーの長さ調整は完了です!ハンダを浸透させたワイヤーが先端パーツよりも物理的に太いので抜けることはないです。


次にワイヤーアウター(ワイヤーハウジング)の長さ調整です。

ワイヤーアウターも内部の巻線はワイヤーと同質の鋼材ですのでワイヤーカッターで切断します(グラインダーでも可)。


ワイヤーカッターで切断した場合、当然ながら内部の巻線が潰れて汚いのでグラインダーで整えます。




グラインダーで削った後は内径側にバリが出来ますので丸ヤスリでバリを除去します。


最後にワイヤーアウター(ワイヤーハウジング)の先端にキャップをつけなければいけませんが、このアウターの太さの場合、MTBで使ってたブレーキワイヤーのアウターキャップがドンピシャなので流用することにしました、なければ旋盤で同サイズのものを作るところですが。



アウターキャップはカシめる必要はないです。こだわる方は締め付け締結用の電工ペンチなどでカシめてください。

最後に取り付けて完成であります!


画像が多く旋盤を使ったりしていますので、手間と時間のかかる作業に見えますが作業に要した時間は1時間強くらいです(実際、大した作業ではないですし...)。

2022/07/15
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ゴリラ・オフロード仕様-37:キャブレターの掃除

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

納車時に始動確認と試乗はしているのですが、カスタマイズを開始した5年から全くエンジンをかけていないです。さすがに電装系の改造に入る前に始動確認くらいはしておいた方がいいかな、と思いましたんでキャブ掃除します。

前オーナー?前々オーナー?の保管状態がいまいちだったため、キャブもチョークレバーに錆があったりと、かわいそうな状態です。


分解整備がしやすいのがPCキャブのよいところ。納車時にキャブの仕様の説明は聞いていなかったのですが、計測するとPC18キャブのようです。

ジェット類など、バラせるものは全てバラしてキャブクリーナー/パーツクリーナー/シンナーを駆使して掃除していきます。ジェットの細い穴に固着した滓などは細く削った爪楊枝でグリグリ掃除していきます。爪楊枝を使うことで真鍮製のジェットに傷をつけずに掃除ができます。


組み立て時にフロートやパッキンのゴムが硬化してることに気づいたのですが、とりあえず始動確認だけは先にしたいのでそれらは後で交換することにして組み立てます。

ガソリンやエアの流路や密閉に関係ない箇所や外観部分、インテークなどはリューターに真鍮のワイヤーブラシをつけて磨きました。


それほど汚れてないように見えますが、ワイヤーブラシを当てるや堆積したアルミの腐食粉が舞い、後で鼻をかむと鼻の穴の中が真っ黒っす。

掃除完了。


そこそこキレイにはなったと思います。88ccでPC18はちょっと小さい気もしますが、とにかく始動したい!

※後日始動時、案の定、ガソリン漏れました...(笑)