2017/08/26
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白いMTBの組み立て〜その3

フォークをフレームに装着します。

そのためにはヘッドパーツに付属の「ベースプレート」なるものを
フォークのステムシャフトに圧入(打ち込む)しなけりゃいけません。

そのためには特殊工具が必要なのです。

これがその特殊工具!

ただの水道管ですが....
(下の丸い輪っかがベースプレートです)

圧入部にグリスを塗ってベースプレートをステムシャフトに入れて...

特殊工具(水道管)をステムシャフトに被せます、1インチ3/8サイズのステムにピッタリのサイズ。
上からトンカチで「打つべし!打つべし!」と打ち込みます。

これでフレームにフォークを装着してみました。ステムシャフトは完成が近づいたら適正な長さでパイプカッターで切ります。まだこの時点ではステムシャフト長は確定ではないです。

スペーサー入れて締め込んでみた。

こうして見るとフォーククラウン部が黒いのが残念ですね、
フォーククラウン部もFOXのフォークのように白いのがいいなぁ
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白いMTBの組み立て〜その2

まず、ヘッドパーツを圧入するにはそれ専用の圧入工具が必要なのですが、買うと意外と高いですし、それほど頻繁に使う工具ではないので自作することしました。旋盤でアルミA2017Sの丸棒を削って圧入工具作ります。

こういう感じのヘッドパーツに丁度嵌るようなサイズ&形状のものを作成します。

卓上旋盤があると、こういうアルミ削り出しものが必要なときにササッと作れたりします。
奥にあるシャフトはホームセンターで買って来たM10の寸切り(全ネジシャフト)とナット&ワッシャーです。M6やM8では細いです、M10以上が必須の太さです。

んで、フレームのヘッド側。
非常に素性の良いフレームで既にフェーシング処理(面出し)されてます。 内側にグリスを塗り塗りします。

ヘッドは色と造形を優先してRACING SPEED製(by台湾)です。
下記の画像のようにヘッドパーツをフレームのヘッドチューブに合わせ、圧入工具をセットします。ヘッドパーツは上下同時に圧入せず、上か下かどちらか一方ずつ圧入が失敗(圧入中に傾く等)が少なくてよいです。
ヘッドパーツ自体に前後の向きはありませんが、ヘッドパーツのログの位置はフレームサイドもしくはフレーム前方を向くよう、向きには注意が必要です。
圧入工具の両端のナットを締めていくとギリギリギリっと少しずつ入っていきます。傾いて入りそうな状態になったら、圧入工具を一旦外して、ヘッドパーツに木の板などを当ててハンマーで軽く修正して圧入再開です。

以下、上下共に圧入が済んだ状態です。

白フレームにレッドアルマイトのヘッドパーツが映えてかっこ良いです。

次はフロントフォークにベースプレートの圧入っす
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2017/08/25
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白いMTBの組み立て〜その1

以前製作したMTBの製作の紹介です。
テーマは、「嫁さんのために白くてキレイなMTBを作ってみよう!」です。

嫁さんにMTBに興味も持たせれば、今後、自転車関係の買い物とか、何かと都合が良いのではないか、という真の目的もあったわけです。副テーマとして「あまりお金はかけれない」です。

そういうテーマですので、使うパーツは特に色にこだわってチョイスしています。かなり前に作ったMTBですので、メインコンポが9速パーツだったりします。完成後、手が加わってその後は外観が変わっています(かっこよくなってます)。組み立ては工具とちょっとした心得があれば、初心の方でも出来るんじゃないかとおもいますんで「初級」っつうことで。

本格的に組み立てに入る前に揃った部品を並べてみました。


フレームは2000年頃のDirtWorks CANNIBAL。
DirtWorksは、すでに消滅したメーカーですが、当時のMTBフレーム職人のRobert Taylor氏が1992年に始めたブランド、DirtWorksの工房はカルフォルニア・フラートン、このフレームは正真正銘のMADE IN USAです。台湾OEM製造ではありません、90年代〜2000年頃はMADE IN USAのフレームは特に珍しいものでもなかったです。サスリンクアームは削り出し、ピボットの全てにベアリングが入ってます。細部も凝っていてヒジョーに良いフレームです。
悲しむべきか喜ぶべきか、MTBは人気ないので、オクで新古品を安くゲットしたっす(当時、フレーム単体で十ン万円したのに)。



ハンドル&ステム回りは経済的理由もあってeBayで買った廉価品です(が、なかなか良く出来てます)。
FローターはヘイズのV7で180mmっす。
サドルは嫁のために柔らかめのSELLA ITARIAのゲルタイプ、純白でなく元々アイボリー色です。


サスはMANITOU SWINGERのSPV付き、エアサスです。
BBはTRUVATIV、ペダルもTRUVATIVです(ペダル、高かったです)。
スキュワはNOVATEC、スプロケはSRAM PG990です。
FディレイラはシマノXT


Fサスはヤフオクで調達したROCKSHOXの安いやつ、
RディレイラはシマノXT
RローターはヘイズのV7で165mmっす。

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ホイールはNOVATECのハブにノーブランドのリムの完組です。
タイヤはオフロード用ではあく、「嫁が街乗りする」のに使いやすいよう、オンロード向けのSPECIALIZEDのヘミスファ(いまでは入手不可能なタイヤです、そんな良いタイヤではないです)。


NOVATECのハブ、レッドアルマイトです!
NOVATECは台湾のメーカーで安価ながら非常に造りは良く、個人的にはかなりオススメのメーカーです。このハブは日本製NTNのシールドベアリングが採用されています。

とことんまでレッドアルマイトにこだわってみました!

SRAM PG990はスパイダー部もレッドアルマイトになってます(見えんて、そんなトコ)


サイクルコンピュータはホワイトにこだわってみましたが、残念ながらベルトが黒いです(笑)


FブレーキはこだわりのシマノXTの対向4ポッド BR-M755
RブレーキはシマノDeoreの対向2ポッド BR-M525

RACE FACEのヘッドパーツ(RIDE)、両端はeBayで調達した赤アルマイトの台湾製のヘッドパーツ2つ。右は台湾のPRESTINE製、PRESTINEはオートバイや4輪や自転車の削りパーツ専門のOEMメーカーです。左のヤツはCrisKingそっくりです。イジった感じではPRESTINE、イイです。どれを使うかは成り行きで。

クランクとチェーンリングは大好きなブランドでもあるRACE FACEです。
90年代末頃は特に憧れのブランドだったッス。

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2017/08/24
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ゴリラ・オフロード仕様-08:スイングアーム詳細

ゴリラのリアに14インチのオフロードタイヤを装着するべく、チョイスしたスイングアームはミニモト製の目の字断面のアルミスイングアーム。長さは20cmロングです。


お値段は2万くらい、普段、接することが多いリッタークラスのバイク用のスイングアームからすると破格の値段です。できれば、もう4〜5cmながい方がよかったのですが、実用的な長さとしてはこれが入手できる一杯一杯の長さ(26cmロングなんてものも見つけたんですが、ステンレス製だったし)。

YZ80リアホイールと合わせてみましたが、14インチも余裕で入るし、ハブの幅も問題なし(このスイングアームの幅はノーマルと同じ167mmです)。ピボット部はローラーベアリングになってるし、ブレーキユニットの回り止めも狙ってた形状で都合が良いです。

このスイングアーム、そのまま使う分には何の問題もないのですが、
・オフ車化で垂れ角を大きくレイダウンしたディメンジョンにするので、チェーンスライダーを製作
・YZ80のホイールはアクスルシャフト径が15mmなので、フライスで少しシャフト穴を拡張
って作業が必要っす。
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2017/08/23
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ゴリラ・オフロード仕様-07:リアホイール

オフ車化するにあたって、最も要になるであろうホイールです!

通常、モンキー/ゴリラのカスタムでは8〜12インチあたりのホイールサイズが範囲ですが、『オフ車化』ですので、車格的に50〜80ccクラスのモトクロッサーくらいの足回りは欲しい。 
というわけで、フロントは17インチ、リアは14インチになるわけです。

ホイールは他モデルからの流用となるのですが、ヤフオクなどを見ると結構な数が出てます。いちお、譲れない条件として、リアディスクブレーキであることハブの幅が167mm程度の幅に収まることです。前者の条件は見れば分かるのですが、問題は後者の条件。簡単なようで、いざ計ろうとすると意外と手間だし「どこからどこまでの幅を計ればいいん?」などとヤヤこしい話にもなるので、出品者様には簡単には頼めません。
※167mmというのは、モンキー/ゴリラの純正スイングアーム幅です

ってことで、イチかバチかで落札してみました。
CRM50なんかのホイールはAPEやXRへの流用で人気なのか、なかなか落札できず、ゲットできたのは80年代末〜90年代初めころのYZ80のリアホイール。競争も比較的少なく、5千円弱、安っ!


パっと見てコテコテに錆びてる感じですが、実は錆が出てるのはディスクローターに付着したパッド粉だけで、スポークもニップルも錆は皆無でキレイなもんです、タイヤは古いので使えませんが、車体への装着時のディメンジョンやクリアランスなどを判断するのに丁度良いのでタイヤ付は有り難いデス。


到着後、各部を点検し、心配だったハブの幅も170mm幅のスイングアームに余裕で入ります。ローターも減りは少なく、そのまま使えるし。ついでにダストシールやベアリングも問題なし。状態からして車庫保管だったと思われるホイールですね(汚いですが、洗えばキレイになるでしょう)。

で、各部を点検してて気づいたのが、

なんと、チェーンサイズが428!

いや、オクで競争率も低いはずですわ。80ccモトクロッサーでチェーンサイズが428はかなり珍しい、だいたいがモンキー系原付と同じ420なので激しく流用しづらいッス。「そんなん、スプロケ変えればいいやん」と思うそこの貴方、確かにそうなんだけど、PCDとインナー径が古いYZ80と全く同じで48Tで420サイズのスプロケ、そんなもん、この世に存在しないです(さんざん調べた探した)。ワンオフ特注か、ブランクスプロケでセミオーダーか、最安で済ませるには、インナー径だけ同じスプロケを探して自力でネジ穴を開けるか。

困った...
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