2022/07/07
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ゴリラ・オフロード仕様-29:自作バックステップの製作2/2

※2017年・夏頃の作業です。

前回記事の続き、バックステップの製作その2であります。

だいたいの完成形は頭の中に浮かびましたんで、忘れないうちに形にしていきます(つか、図面に書けよ、と)。

前回記事ではステッププレート下側のマウントまでいきましたので、今回は上側のマウントの作成から完成までいきます。

旋盤でA2017の丸棒から部品を削り出します。

こんな形状の部品です。内部にはネジ穴を掘っています。このネジ穴がポイントなんです。

そして、ゴリラのエンジンマウントボルトと同じ太さ(8mm)の何かのスイングアームピボットボルト(確かYSR50だかMT-5だか失念)のネジ部分をダイスで延長します。

これはエンジンマウントボルトになりますんで、普通の寸切りボルトでは強度的にダメなんですね。強度のあるスイングアームピボットボルトを使用します。緑のテープはどこまでネジ切りをするかの目印です。

ジェネレーターカバーのドライブスプロケット部分を少し切り取ります。純正部品にはなるべく手を加えたくなかったのですが、しょうがないです。


ネジ部を延長したピボットボルドをエンジンマウントボルトと交換します。これでステッププレートの上側の足掛かりが出来ました。


旋盤で作ったパーツをねじ込みます。


この時点ではまだ未加工ですが、このアルミのパーツにはこの後にしっかり締め付けができるよう、スパナを掛ける切り欠きを設けました。。

各社から出ているバックステップキットを見ると、ステッププレートを支えているのは、9割くらいはリアフェンダーのマウントのネジ穴を使ったブリッジのようなもの、残りはスイングアームピボットのシャフトと共締めしたりなどが見られます。
前者はチェーンラインに制約が出るのと、後者は重要なメンテナンス部分なので避けたかったです(万一の場合、スイングアームピボットシャフトとエンジンマウントシャフト、どちらが重要なメンテナンス対象か、という考えからです。重大事故につながるのは前者のメンテ不足かと思います)。

というわけでステッププレートを留めるベースができましたのでステッププレートのプロトタイプをベニアで作ってみました。

試行錯誤してこの形に到達、いい感じです。
シートとステップの位置関係はこんな感じです。


この段階で各部のクリアランスなんかもチェックします。スイングアームとリアブレーキのマスターのクリアランスです。


少しステップが外側に出すぎている感じがしないこともないですが、まぁこんなもんかと。

ステッププレート下側のマウントのシャフトの本製作をしていたわけですが、なんとなんとタップが折れてしまいました...


スチールの丸棒への深いM8のネジ穴だったのですが...無念です。
ここはスチールである必要もないのでA2017の丸棒で作り直しました...


中央部をボルト連結することでステッププレートへの距離をピタリと決めることができる優れものです(自画自賛)。

そんなこんなでベニアで作っていたプロトタイプをアルミ(A5083)で本製作しました。このプレートをフライスで切削する過程の画像を撮り忘れてしまってて、製作中の画像がないのが無念(撮影もせず夢中で削ってました)。


ツルンとしたプレートのままだ何となく寂しいし無粋なので、削り出しパーツらしく切削を入れてみました


いかがでしょ、かっこよく出来ました。剛性も高く片方に私の全体重(80kg弱)を乗っけてもビクともしません!

もちろん左側も同時に製作しております。


2022/07/06
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ゴリラ・オフロード仕様-28:自作バックステップの製作1/2

※2017年・夏頃の作業です。

フロントのブレーキキャリパーとステップのどちらを先に作業しようか迷ったのですが、完成するまでの不安の大きなステップから先に着手です。

モンキー/ゴリラ用のバックステップはブランド品/ノーブランド品合わせて各社から様々なものが出ていますが、定番品はあっても決定版らしきものはなかなかありません。

そんなわけで他車の純正ステップを流用しつつ自作するという作戦でいきます!

流用するのはヤマハXJR1300の純正ステップ&ペダルASSYです。


なぜこれにしたかというと
・ステップのシャフトにブレーキペダル/シフトペダルが同軸構造となっている
・ヒールガードやマスターマウントまで一体のステップベース
・ステップ本体自体はボルト2本のみで脱着できる構造
要はこのユニットさえあれば、ステッププレートを作るのみでイケるということですね。
今回の場合、(シフトリンケージなどこまごました部品は必要ですが)自作バックステップの製作=ステッププレートの作成と言えるかと。

まずステップのだいたいの位置を決めます。シートの真下あたり、膝が軽く曲がる位置です。純正よりはかなり後退かつ位置も下がりますが、純正の位置自体が割と特殊なので。


そもそもモンキー/ゴリラのフレームにはステッププレートをマウントするネジ穴自体がありませんので、ネジ穴を増設するためのホルダーを作成します。A2017材に大まかなカッティングラインをマジックで書きます。


これだけ見ると謎の落書きですね...
ヒトがボールを壁に投げてるような壁画ですね(汗)

フライスで切削します。現物合わせで切削していきますので割と場当たり的な作業です。左右分2つ作りますので2つの寸法がバッチリ合っていることが何よりも重要です。


こんなんが出来ました。これじゃどこにどういうふうに使うかも全くわかりませんね...


16mm口径のロッドをマウントするようになっています、このロッドが「ステッププレートをマウントするネジ穴」の一端になります。で、これをどこにマウントするかというと...


エンジンの底、つまり車体の底です。これでステッププレートの下側をマウントする足掛かりができました。暫定で適当なシャフトを嵌めていますが、この段階ではステッププレートの固定をメネジにするかオネジにするかも決めてないです。


下側から見ると底はどんな風になっているかというと、こんな感じです。既にGクラフトの「横型エンジン用 エンジンマウント補強プレート39407」という部品がついていますので、これにぴったりと張り付くように共締めマウントしています。
※この画像は完成後の撮影ですのでサイドスタンドとかついてます。

横から見ると以下のような感じです。Gクラフトの横型エンジン用 エンジンマウント補強プレート(名前、長ぇよ)によって車体底部に平面を作ってくれているので非常に好都合だったわけです。

ちなみにこの「横型エンジン用 エンジンマウント補強プレート」、ノーマルステップ&サイドスタンドは使用可能ですが、プレートの厚み分、これらが下に下がりますのでサイドスタンドなどはアジャスタブルにする必要があります。
詳しくはGクラフトの商品紹介ページへ


で、もう一度、ステップの位置を再確認します。こうすることでどういう形状のステッププレートにするのがよいか、何となく形が浮かんできます。


完成後の形状も頭に浮かびましたのでステッププレートの素材は15mm厚のA5083材に決定です。


アルミ素材の選定ですが、ワタクシなりに下記の基準があります。

・A2017:2000番台はいわゆるジュラルミンってやつです。強度要求が重要な部分、見た目よりも強度優先の箇所に使います。それなりのトルクで閉めるメネジを設ける必要がある場合もこれ、割と安価ですが曇りやすいのです。とても切削しやすい素材、溶接不可です。

・A5052:安価で腐食しづらい(粉吹きしづらい)素材ですが強度は今ひとつなので、強度よりも美観を優先する部分、アルマイトの発色もよいのでアルマイト仕上げにも適してます。

・A5083:やや高価、A5052以上の強度はあるので、そこそこ強度が必要でかつ腐食しづらい5000番台ということで美観も重要な箇所、ステッププレートなんかこの典型かと。

・A6061(T6):T6処理されたものはA2017に近い強度ながら溶接も可能という素材、高価な素材でお値段高めのロードバイクやMTBのアルミフレームなんかにも使われています。お値段安めのアルミフレームはA7001だったりしますね。

・A7075:最高強度のジュラルミン、超々ジュラルミンってやつです。とても高価です。原付クラスであれば大抵の場合はA2017の強度で十分なことがほとんどなので今回は出番なしです。ワタクシのメインのリッターバイクのディスクインナーローターはA7075削り出しワンオフという贅沢品だったりします。

・A1001:純アルミ。柔らかくて部品としての用途は非常に限られます。今回はリアマスターのリザーバータンクのマウントに使ってるくらいですね。ヤスリでサクサク削れるのでパーツの試作品なんかを作ったりするときにも使ったりします。

自作バックステップの製作2/2に続きます...
2022/07/05
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ゴリラ・オフロード仕様-27:フロントフォークのオーバーホールと再組み付け

※2017年・夏頃の作業です。

リアの足回りができましたのでフロントフォークいきます!
今回はフロントフォークのオーバーホールです。

フロントフォークはXR50モタード/XR100モタードの31mmフォークです。なかなか人気で高騰気味のパーツなようで、入手には少々苦労しましたが良い状態のものをゲットできました。こういう中古パーツの場合、外観は良くてもこれまでの使用状況や管理状態が謎なので念のため分解&オーバーホールします。

まずは分解し、空のオイル缶に立てて古いオイルを全て抜きます。

けっこうな匂いと汚れでした、おそらく一度もフォークオイルは交換されていないだろうと。

パーツクリーナーで徹底洗浄です。オイルは古かったのですが、内部は良い状態です。もちろん、インナーに錆や傷や曲がりはありません。


XR100でオフロードで遊んでいる友人曰く、オフ対応で将来的に強めのバネを入れるならリバウンドの流路は一つ塞いだ方がよいとのことで溶接で埋めます。

溶接途中の画像なので少々粗い状態ですが、最終的には磨いてこんな感じになります。

もしリバウンドが効き過ぎたら再び穴を開ければよいので、特に重大な後戻りができない改造ではないです。

オイルシールとダストシールはホンダ純正パーツです。セットになっていてパーツ番号は51490-GAA-305(旧品番:51490-KEJ-900)です。CBX125なども同じ番号のようで、ホンダというかホンダ採用のショーワの31mmフォークの多くに対応するのでしょうね。


シールを組み付け、フォークを組み立てた後、最後にフォークオイルを入れます。量は180cc、キッチリ測りって入れます。フォークオイルはスズキの15Gです。

注入後、それぞれ定規を突っ込んで油面を図って差異がないよう調整します。

ついでにAliExpressで「31mmフォーク用プリロードアジャスター」として売っていたので、モノは試しと買ってみましたが全く入りません(笑)。


ネジ部の直径が29.9mm(おそらくM30)もあります、31mmフォーク用はネジ部は26.8mm(おそらくM27)くらいじゃないといけいのですが、なんじゃこりゃ?

安物買いのナントカってヤツでした...

ステムへの組み付け前にディスクローターのマウントボルトが掠る程度に接触していたので少しだけ削って逃げを作りました。

アウターチューブは相当な肉厚があるのでこの程度削っても問題なし。

最後にステムに組み付け、ホイールも装着してフロントの足回りはブレーキのキャリパーサポート以外は完了です!

そろそろメンテスタンドを作ってこの櫓から出す段階に近づいたかな。

2022/07/04
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ゴリラ・オフロード仕様-26:自作チェーンスライダーの製作その2

※2017年・夏頃の作業です。

購入したMINIMOTOのスイングアームにはチェーンスライダーがついていたのですが、スイングアームの垂れ角が大きいため、それではカバーしきれないので新たに大きなものを作ります。

素材はナイロン、ヤフオクで端材のブロックをゲットしました。できればPOMを使いたかったのですが、意外とお値段が高いのと良い塩梅のナイロンのブロックが出品されてましたので。

まずは必要な大きさを切り取ります。切断に使うのは木工用の普通のノコギリです。こういうときにバンドソーがあれば便利なんですが、買っても年に数度使うかどうか、場所もとりますので購入は躊躇してます。

最初は金ノコで切って見たのですがなかなか切り進まないので木工用のノコギリを試したところ、金ノコよりは切れるって程度です。

これが切り出したナイロンのブロックです。
なんだかマグロの切り身みたいっす。

この切り身をですね、フライスで現物合わせしながら削っていくのです。使用するエンドミルは金属用です(これしか持っていないし)。

不定形なのでかなり面倒な切削作業となりました。相当な切削量で8割くらいが切削屑になったかも。正直、難易度の高い切削でしたのでできれば2つ目は作りたくない!

さて、このスライダーのマウントですが、スイングアームにナッターでM5のネジ穴を設けてマウントすることにしました。様々なスイングアームで見られる手法ですし、目の字断面だし、強度のあるピボットの接合部に近い箇所なのでナッター穴程度で強度的な問題は出ないと思います。

こんな感じで出来ました。ナッターって便利です。この画像から、スイングアームに密着して装着できるよう、溶接の盛り上がり部分を削ったり、複雑な削りになっているのが分かると思います。

ピタっと装着できました!

ブルーのナイロンは色味的に少し抵抗がありましたが、装着してみるとこれはこれでなかなかカッコよいです。

チェーンはプロトタイプ作業用に古いものを使っているのですが、バッチい状態で触るたびに手が汚れるので思い切って灯油付洗いしました。

シールチェーンもこのように洗浄できると楽なんですけどねぇ。

というわけで、チェーンを装着してチェーンラインもキッチリ出て、なおかつ接触部はスライダーでカバーされていることを確認!


これでリアホイール周りは、
・スイングアームアクスル加工
・ホイールスペーサー作成
・ブレーキキャリパーサポート製作
・ドリブン&ドライブスプロケット問題解決
・チェーンラインとチェーンスライダー施工
で、ひと段落ですね。

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保存版&備忘録:中華デジタルスピードメーターの設定(SS182/Koso RX2Nフェイク)

ゴリラ・オフロード仕様のために購入した中華デジタルメーターです。

この謎多き中華デジタルメーター、設定などで困っている人もいると思いますんで、下記について書きます。

モデル名などについて
配線図と配線接続
設定モードへの切り替え
設定モード項目と設定方法
操作方法
 >
時刻と速度&距離単位の設定
 >表示切り替え
 >トリップメーターのゼロリセット
 >デジタル表示部バックライト色切り替え
コネクターのカスタマイズと防水対策


モデル名などについて:

アマゾンやeBayやAliExpressで売っているノーブランド中華メーターですが(KosoのRX2Nのフェイク品)、非常に多くの中華ショップ・中華マニファクチャラーが取り扱い販売しているようでモデル名はざっと調べたところ、

SS182
M-SS182
HJC-YB010(182)
GK2112085
TERFU
HuangShan Benma
MTIT-022
BMAASMM003
SM0007
SKU410590

と様々です(探せばもっとあると思います)。
ちなみにワタクシはeBayで$30くらいで購入、パッケージの箱にあるモデル名らしきものはこれだけ。


おそらくSKU410590-1Q010がモデル名かと思います(多分)。


配線図と配線接続:

ワタクシの買ったメーターには配線マニュアル(下記画像のA)がついていたのですが、これが超ウソっぱち(笑)。別のメーターのマニュアルなんじゃないかと。しょうがなくWebで探して見るとアマゾンで売ってるらしきモデル名SS182で配線図がありましたので、一つ一つ結線して調べたら、これでドンピシャなようです(下記画像のB)。

※配線図の入手は「SS182 メーター 配線」で画像検索すると沢山ヒットします

ケーブル1本1本の色はかなり違いますが、コネクタの番号と機能は一致していました。


各配線は次のように接続します:

番号 接続先 備考
1,2,3,4,5,11 ギアポジションセンサーがあれば各ギアポジションのケーブル、なければ未接続。
モンキー/ゴリラの4速リターンのギアポジションセンサーについてはこちらの記事(リンク)を参照してください。
それぞれ1速〜6速のギアポジション表示
6,14,18 付属の速度センサーコネクター 速度検出表示
7 EFIワーニングがあればそれを、なければ未接続かGND接続 EFI警告灯
8 水温計センサーを接続 水温警告灯
9 燃料ゲージセンサー、なければGND接続 燃料計表示
10 ニュートラル検出ケーブル、ギアポジションセンサーがある場合はそのニュートラルケーブル ニュートラルランプ表示
12,16 LRそれぞれのウインカーのケーブルを分岐して接続 LRウインカー表示
13 ハイビームへのケーブルを分岐して接続 ハイビーム警告灯
15 電源のGNDケーブル、メインハーネスのGNDに接続 本機のGND
17 イグニッションコイルに接続するパルス(黒黄、要は緑でない方)を分岐して接続 タコメーター動作表示
19 イグニッションへ向かう常時通電の+12v電源、バッテリの+線を直でも可 時計や設定保持のための常時電源
20 イグニッションから出るイグニッションONで通電となる+12v電源 本機の動作電源

接続で注意することはほぼないかと。あるとすれば
・9番の燃料計のケーブルは燃料計センサーがなければGND接続(繋がないと燃料警告灯がつきっぱなしになります、数秒間の平均値で反応しますので接続してしばらくすると警告灯は消えます)
・速度センサーに繋がる3端子コネクターの真ん中14番はBack Lightではありません、おそらく速度センサーのアースかと(これはメーターからのコネクタに繋げるだけなので特に気にする必要はないです)。


設定モードへの切り替え:

困ったのは設定方法です。
気筒数を設定しないとタコメーターが機能しないし、タイヤ外周長を設定しないと正しい速度が表示されません。

SS182の設定方法を詳しく書いているブログがいくつかあったのですが、そのどれもが「設定モードに入るにはメーターの両方のボタンを同時長押し」ですが、ワタクシの購入したものは時刻変更モードになるだけで設定モードにはなりません。

昔、コンピューターゲームの類でやった隠しコマンド探しのようにアレコレいじって見つけましたよ設定方法!
私の購入したメーターで設定モードに入るには、イグニッションOFF(電源OFF)の状態から

1. Lボタン(向かって左のボタン)を押したままイグニッションON(電源投入)
2. 起動デモが終了したらデジタル表示部が設定モードになる
3. Lボタンをリリース

これで下記の画面の設定画面が表示されます。


このメーター、どうやら市場には2種類のものがあるようで以下の違いがあります
・メーターの両方のボタンを同時長押しで設定モードになる機種
・Lボタンを押しながら電源投入で設定モードになる機種


私のは後者で情報が不足気味の方の機種になります。
※どちらも配線接続は同じなようです(ソースはワタクシのこのメーター)。
※後者の場合、バッテリレスだと設定困難なので注意
※そもそもバッテリレスだと19番から供給されるスタンバイ電源がないので設定内容がいつまで保持されるか謎です。

ここでは後者のタイプの設定方法と使用方法を解説します。前者のタイプは他のWebページを探してください。


設定モード項目と設定方法:

設定画面ですが、以下のようになっています:


1:気筒数(1〜8)
2:燃料計抵抗値(1=100Ω, 5=500Ω)
3:水温計設定(C=摂氏, H(K)=華氏)
4:タイヤ外周長(mmで設定)
5:距離計リセット回数(設定不可?)

温度表示なんてないのに摂氏華氏の切り替えが謎です。5番の距離計リセット回数というのはよく分かりません。

設定方法ですが、Lボタンの長押しで設定対象の切り替え、Lボタンのクリック押しで設定値変更です。Rボタンは使いません。何もボタンを押さずに放置すると通常モードに切り替わります。
タイヤ外周長は千の桁→百の桁→十の桁→一の桁と、Lボタン長押しで対象を移動です。


操作方法:

このメーターにはL/Rの2つのボタンがあります。


時刻と速度&距離単位の設定
1. Lボタンを長押しすると時刻の時間が点滅を始めます
2. Rボタンで時間をセット
3. 時間が点滅の状態でLボタンを長押しすると時刻の分が点滅を始めます
4. Rボタンで分をセット
5. 時刻の分が点滅の状態でLボタンを長押しすると速度&距離単位が点滅を始めます
6. Rボタンでkm/mileを選択
※要はLボタンの長押しで設定対象を移動、Rボタンで設定値変更です
※何もせず放置すると通常モードに戻ります。

表示切り替え
Lボタンのクリック押しでデジタル表示内がODO→トリップ→電圧とローテートで切り替わります。

トリップメーターのゼロリセット
Lボタンでトリップ表示に切り替えてRボタンを長押しするとゼロリセットします。

デジタル表示部バックライト色切り替え
Rボタンで青/燈と切り替わります。


コネクターのカスタマイズと防水対策

ワタクシ的にこのデジタルメーターを車体に組み込む際、とても困った問題がありました。それは接続ケーブルが短いこと。


アッパーカウル内やヘッドライト付近で接続するならこれでもいいのでしょうが、ワタクシの場合、接続はタンクの下に集中させたかったのです。これじゃタンク下まで届きません。

そこでケーブルを延長するために色々と方策を練ったのですが、手っ取り早い方法として「途中でぶった切って配線を継いで延長する」ですが、これは切った張った感がでてしまいスマートではない、また表示不良などの不具合が発生した際に疑う箇所(=延長で継いだ箇所)が増えてしまいます。現状のコネクタのメス/オスを買ってきて延長コードを作成しても同じことですね。

最善策はケーブルそのものを作り変えるです。

メーターユニット側には20pinコネクタで接続されていますが、このコネクタ、汎用品らしくAliExpressで売ってました。


このコネクタを売ってるページは以下です(2022/07現在、2つの出品があります):

Gray 20 pin not waterproof auto connectors plug male 179057-6 auto accessories wire connection plug 179057-2


1 Set 20 Pin/Way Automotive Wire Electrical Connector Auto Socket With Terminals

端子の予備は入っていませんので圧着失敗などに備えて2つくらい買っておくことをオススメします。

このコネクタに使える最も太い配線であろうAWG-18で新たなケーブルを作りました。細身の端子を圧着できる電工ペンチが必須です。


ケーブルを製作する場合、本体コネクタ部の防水のためにケーブルカバーを同時に施工することをオススメします。ワタクシが施したのはキタコのコネクターカバー(0900-755-03002)です。
※コネクタを組んだ後でも9pinコネクタ側から挿入すれば首の部分を通せないことはないです、ギリ通ります。



このカバー、コネクター部をカバーするには少し長いのでハサミで長さを調整し、装着後にタイラップで締めるとイイ感じの防水カバーとなります。
こういう感じ↓↓↓になります。



雨中の走行や洗車などでかぶる程度であれば十分に防いでくれることと思います。

色々と情報が錯綜気味でヤヤコしいメーターですが、設定してしまえば安価で十分な働きをしてくれるコスパの良いメーターかと思います。KOSOさんにはちょっと申し訳ないですが...