2022/07/12
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ゴリラ・オフロード仕様-34:ガソリンタンク落下&補修塗装

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

キャブや電装関係の作業をするため、ガソリンタンクを常に外した状態にするわけですが、その間、ガソリンタンクをどこに置いておくかというと...タンクのマウントネジ穴を使って天井から吊るしてたのです。

が、マウントネジ穴をフックに掛けたと思って手を離した瞬間、タンクが床に落下、がっつり傷が入り塗装も一部剥がれましたがな(涙)

※画像は傷の部分にサンドペーパーをかけた状態のものです

このフックに掛けたと思ったら掛かってなかった...んぁー


全て塗り直すか傷の部分だけ補修するかで悩みましたが、全体の剥離作業〜下地処理なんかの作業が再び発生するので傷部分だけ補修することに。

※ここからは数日に渡る作業です。

傷の箇所をサンディングし、パテ/瞬間接着剤/サーフェーサーなどを使って傷を埋めました。下地は仕上げにまで影響するので念入りに。


触感や光にかざして傷跡が無くなった状態になったところでプラサフを塗ります。


微細な凹凸などが残っていればプラサフの時点で分かるので残っていればサーフェーサーを筆でチョンチョンと乗せて乾燥後に再び研磨〜プラサフ塗りを行います。

傷を完全に隠蔽した段階で黒の塗装〜1週間ほど放置乾燥〜黒の塗装の研磨〜ウレタンクリア塗装と行った状態です(ここまで約10日ほどかかってます)。ウレタンクリアは全体を磨き直しますので全体に再塗装してます。

ウレタンクリアも塗っただけでは鏡面は出ませんので(艶はあるんだけど塗装の波打ちで平滑ではないんですね、気にしない人はそのままでいいかも)完全平滑を出すために当て板を当てたペーパーでサンディングします。


どの程度までサンディングするかというと、全体的に均一な艶消し状態になるまで。


ここからコンパウンドで根気よく磨いていきます。
ワタクシが使っているコンパウンドはこれ、サラっとした液状で艶も出やすいです。


磨きに使用する布は綿100%の古Tシャツなどです。化学繊維に含まれるナイロンやポリエステルは拭き傷だらけになります。最初は強めに磨き、鏡面に近くにつれ力を弱める感じで磨きます。

頑張って磨くととこんな状態になります。


歪みのない鏡のような映り込みが復活。

せっかく磨いても洗車などで傷が入ったりしちゃうんですけどね〜最初くらいはピカピカであって欲しいので。

2022/07/11
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ゴリラ・オフロード仕様-33:ハンドルストッパーの製作

ここから2021年の初夏の作業です。
3年ほど放置と思っていたのですが、なんと4年近く放置してたんですね...その間は別の趣味に勤しんだりと多忙でありました。

作業再開はハンドルストッパーからです。

ステムにイーハトーブ(TL125)のオフセットの大きなステムを使っているのとハンドルストッパー自体の位置が異なるためハンドルストッパーはほぼ無いに等しい状態です。

どうなるかというと、ステムがタンクに当たることはないのですが、ハンドルを装着すると確実にハンドルがタンクにヒットします。

イーハトーブのステムは上から見るとまるでブーメランっすね。

ってなわけでハンドルストッパーの部品を作ります。A2017のブロックから削り出し。


こんなん出来ましたー、これをフレームのハンドルストッパーの突起にネジ留めしてストッパー自体を大きく拡張するのであります。


フレームのハンドルストッパーの突起はステムチューブの延長の際に少し大きめのものを溶接しています。これにドリルで穴あけ&タッピングで雌ネジ穴を作ります。


取り付けてハンドルを切ってみました。元々ステムについているストッパーの突起がこの拡張部品に当たる仕組みです。拡張部品が少し大きすぎてハンドルの切れ角が少ないので削って調整ですね〜


ハンドルを取り付け、ハンドルがタンクに当たらない位置を探りながらこの拡張部品の大きさを調整しました。


ハンドルを取り付けると車体の大きさや全体のスタイリングがはっきりしますね。ゴリラとは思えない大きさ、ミニトレよりもひと回り大きいです、まんま80/85クラスのモトクロッサーの大きさです。

2022/07/10
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ゴリラ・オフロード仕様-32:フロントフェンダーとかモロモロの作業

※2017年・夏頃の作業です。

もろもろ細かい箇所の作業です。

実験的にサイドスタンドを取り付けてみました。


MTBなんかに使うスタンドなんですが、スタンドの剛性がどうのこうの以前に付け根のステーの剛性が全く足りずにタワんでほとんど役立たずです。

サイドスタンドについてはこの後、最も頭を悩ませる箇所の一つとなったのでありました...

バックステップが完成してリアブレーキマスターがつきましたので、キャリパーまでホースを繋ぎ、リザーバータンクも取り付けました(フルードはまだ未注入)。


すっきりまとまって良い感じです。
こういう箇所は上手くまとめないと後でゴテゴテした感じがでてしまうのです。

フロントの足回りも完成の域ですのでフロントフェンダーを取り付けてみました。

ステムはホンダ・イーハートーブ/TL125のもの、下側ステムに最初からボルト穴がありましたのでそれを使ってアルミステーをマウント、そのアルミステーにフェンダーを留めています。


さて、まだやらなければいけないことは色々とあるのですが、最大の難所は電装


オートバイの電装としては最も単純な部類だと思うのですが、電気が苦手なワタクシにとってはとてもハードルが高いのであります...

ここまでが2017年の作業。
この電装の画像を最後に長い長い放置期間に入るのでありました...

2022/07/09
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ゴリラ・オフロード仕様-31:フロントブレーキのキャリパーサポートの製作

※2017年・夏頃の作業です。

フロントブレーキのキャリパーサポートの製作です。

フロントフォークはXR50/XR100モタードの純正フォークです(もしかするとAPEやCBX125Fなんかもキャリパー取り付けピッチは同じかもしれません)。このフォークにVFR400(NC21)の右ブレーキキャリパーを取り付けます。

NC21のキャリパーは型押し2ポッド、ホンダ流にいうとデュアルピストンキャリパーってやつですね。なぜこのキャリパーを選んだかというと、このキャリパーの見た目が大好きなのです。

キャリパーサポートの製作ですが、図面などは描きません、現物合わせながら高精度なキャリパーサポートを作っていく手順になります。

まずはキャリパーをフォークのマウント部に対してどこに位置すればよいのか合わせます。フォークマウントやパッドのローターへの当たり方からしてだいたいこの辺りですね。


概ねの位置が決まったら各ネジ穴の位置関係を透明プラ板に写し取ります。少し見辛いですが画像の青枠で囲んだ部分に透明プラ板を貼っています。


透明プラ板のネジ穴に当たる位置に記しをつけています。ノギスや分度器などで位置関係やそれぞれの傾きの角度をチマチマ計測するよりも、いい加減なようでこれが意外と正確にネジ穴の位置関係を記すことができます。

こんな感じでネジ穴の位置関係を透明プラ板に採取できました。

この透明プラ板の形状とネジ穴に忠実にアルミブロックを切削加工します。強度が重要な要素になりますので素材はA2017(ジュラルミン)です。

正確にネジ穴を開けられたか試しにキャリパーをマウントしてみると遊びもなくカッチリとマウントできます、バッチリです!


次にローターに対するキャリパーセンターの位置を割り出し、キャリパーサポートにオフセット切削を入れるのですが、ここで問題発生です。

ローターに対してキャリパーセンターを位置付けようとするとキャリパーがホイール(スポーク)に少しばかり接触します。足回りのカスタマイズでは稀にあります。

どのように対処するかというとキャリパーを切削します。切削後、画像にあるような厚みが残りますので、強度はまず問題はないでしょう。


このようなことはキャストホイール前提のキャリパーをスポークホイールに使おうとすると稀ではないかもしれません。

次にローターにキャリパーセンターを合わせ、キャリパーサポートからのオフセット値を計測します。8.04と出てますが8mmですね。


いきなりキャリパーサポートを切削するのではなく、本当に8mmのオフセットでキャリパーセンターが出るのか、まずは8mmのスペーサーを作って検証します。赤矢印で指しているものが8mmスペーサー。


結果、8mmのオフセットで正解ということでキャリパーサポートに8mmのオフセットの段を掘り込み、さらに強度に対して不要な部分や過剰な部分をフライスで切削して形を整え、キャリパーサポートは完成です。


キャリパーを取り付けてみます。
使用ネジはSCM435の強度区分10.9の高耐力ボルトです。


バッチリです!
我ながら素晴らしい出来栄えです!

これで足回りのフィッティングはほぼ完了となります。あとは電装関係や細かい部分を作り込んでいく作業が中心なります。ちなみにワタクシ、電装系の作業は超苦手です(笑)。
2022/07/08
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ゴリラ・オフロード仕様-30:シフトリンケージの製作

※2017年・夏頃の作業です。

ステップができましたのでシフトリンケージの製作です。
簡単な作業ですのでサクっと終わる記事です。

材料は純正のノーマルのシフトチェンジペダルを使います。


コテコテに錆びてますな。いったいどこに保管してたのかと...

こいつのアーム部分とチェンジロッドのマウント部分をグラインダーで切り離します。


角度と位置を変えて再度溶接します。溶接はいつものバッテリー溶接です。


アームの不要な部分をグラインダーでカットし、溶接跡もキレイに整えます。


チェンジロッドのピロボールが取り付けられるよう、ドリルでM6の穴を開け、塗装して完成です。


最後に新ステップのシフトペダルと連結します。シフトロッドやピロボールマウントはモノタロウで購入した一般機械部品です。