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2022/08/10
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ゴリラ・オフロード仕様-63:電装の接続とケーブル&ワイヤーの取り回し

※2022/8/19まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

ヘッドライト&フロントウインカーの装着が終わりまして、これの配線を接続&動作確認をして電装系の作業は完了です(長かったなぁ、電装系の作業は...)。


まだこの時点ではケーブルやワイヤーの取り回しの整理や固定をしていないので雑然とした状態になってます。ひとつひとつ、弛み過ぎたり突っ張ったりしないよう、取り回しを丁寧に決めて誘導/固定していきます。

まずヘッドライト周りです。3箇所の矢印で指すようなコイル状のガイドを作ってケーブルやワイヤーの取り回しを誘導しています。縛りつけられないけど取り回しルートは決めたいってときの手法です。3mmのアルミ線や2mmの真鍮線をラジオペンチを使って作ります。


タンク下のアクセルワイヤーです。何もしないとタンク左側からはみ出したり、タンク底に擦れたりしますんで誘導しています。ケーブル類はフレームの塗装にダメージがないよう、ラバーシートを巻いた上でフレームに固定しています。。


バックボーンのケーブル類を整理&結束してタイラップで固定しました。最初の画像よりはスッキリ見えると思います。バックボーンに並ぶコネクタは左からイグニッション、ハンドルスイッチ、デジタルメーター、テールランプ(横向きになってるコネクタ)、ギアポジションセンサー、レギュレーター、画像では見えませんが車体右側にもイグニッション電源コネクタなどがあります、すべて防水コネクタや防水キボシです。シート下にあるのはハイビームとロービームの防水リレー&防水ヒューズボックスです。


※バッテリコネクタの裏蓋を開けているのは、この後、充電用のケーブルを接続するためです。施工しておくとバッテリを外さずに充電できて便利です。

ゴチャっとしていますがタンクを装着すると見えなくなります。ゴリラのタンクはトンネル部が大きく、これだけ電装を並べてもまだ余裕があります。


バッテリも新品に交換済みです。YTR4A-BS/FTR4A-BS互換のアマゾン最安値のバッテリ(笑)、その名もBattery Man!BM4A-BS。不安な方はGSユアサなどを使いましょう、ワタクシ、大きな方のバイクには問答無用でGSユアサです。


後日談:
格安でしたが普通に使えてます。特に問題はないです。

前述しましたが、最後にバッテリ充電を容易にするためのケーブルをバッテリコネクタに取り付け、RCAプラグを装着しました。


通常はラバーの防水キャップになっていますが、キャップを取り外して充電用ピンプラグコードを接続することでこのまま充電が可能です。


ちなみにワタクシの4輪2輪用のバッテリー充電器はピンプラグコード対応に改造済みです。

2022/08/09
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ゴリラ・オフロード仕様-62:フロントウインカーのステーの製作と取り付け

※2022/8/19まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

フロントウインカーのステーの製作です。シェイクダウンに際してアルミ板の工作はおそらくこれで最後だろうと。材料はメーターマウント製作で余ったA5052材。



公道運用の開始後にまた色々と要改善点が出てくると思います。

切削パーツ作りは楽しいです。削ってる最中は無の境地(笑)。とりあえず、旋盤&フライスの周辺が切削屑で凄いことになってますんで掃除します...


できあがったウインカーステーはこういう形状のものです。小さな穴はフォーククランプに留めるM6の穴、大きな方はラバーマウントのグロメットを嵌める15mmの穴(って、この時点では間違えて12mmの穴になってて、この後に15mmに拡大)。


グロメットを嵌めます。使っているグロメットはメーターマウントで使ったものと同じ、3.0mm厚対応、内径11mm、溝外径15mm、厚さ7mmのEPDM製。


アルミ(A2017)で作ったカラーを装着します。


これをウインカー用のフォーククランプに取り付けてフロントウインカーの装着は完了です。これで灯火類の取り付けは全て完了ですね。


あとは配線の接続を行い、ケーブル類の取り回しを整理すれば電装系は終了となります。配線作業は次記事へ続く...です。

2022/08/08
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ゴリラ・オフロード仕様-61:ヘッドライトの取り付け

※2022/8/19まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

前回記事の続きです。前回記事ではヘッドライトのマウントステーを製作しましたが、フロントフォークのヘッドライトを取り付ける箇所がケーブルやワイヤーでゴチャゴチャしているので、それを解決せねばなりません。

ケーブル類をナイロンバンドなどで縛り上げるとハンドルを切る方向によって突っ張ったり撓んだりでヨロシクありません。そこで、こういうコイル状のパーツを作ります。材料は3mmのアルミ線(もしくは2mmの真鍮線で作ります)。


このコイル状のパーツを取り回しルートを寄せたいケーブルに装着するのです。知恵の輪のような感じです。取り付けるケーブルはデジタルメーターから出ている太いケーブルの束です。


ケーブルに取り付けたらコイルの間隔を狭めます。


このコイル状のケーブルガイドをメーターステーの下から出ているネジにナットで取り付けます。これでケーブルの取り回しを矯正することができました。


次に取り出しましたのはナッターです、リベッターの親戚でナットリベットをセットする工具です。これはアルミのナットリベット専用のもの、鉄やステンレスのナットリベットを施工できるものはもっとゴツくて高価です。


これでLEDライトの下部にメネジを作りました、これ、何かと言うとライトの上下の角度を調整するネジをここにセットするのです。


これでLEDライトをフォークにマウントできます。ライトのマウントももちろんラバーマウントです。ここはホンダ純正のテールランプをラバーマウントにする部品を使ってラバーマウントを実現しました。


これでようやくヘッドライトが装着できます。
んで、装着したのがこれです。マウント方法はホントに悩みに悩みましたが形になってよかった。LEDライトの下部にナッターで施工したネジ穴にライト上下角度の調整ネジがあるのが分かると思います。


2022/08/07
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ゴリラ・オフロード仕様-60:ヘッドライトマウント&ステーの製作

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

ヘッドライトは小型のLEDライトをデュアルでマウントします。必要なものはヘッドライトマウント、それをフォークに取り付けるヘッドライトステーの製作です。

ブログではサラっと作業を書いておりますが「どうやってマウントしようか?」と、それはそれは取り付け方法を悩みに悩んでの作業でした...

アルミ(A2017)をフライスで切削してヘッドライトマウントを製作します。バイスがアルミブロックなので、どれが製作中のパーツなのか分かりにくいですね...


できました、両端の溝にLEDライトの後端が嵌ってネジ留めする構造です(って、この段階じゃ伝わらんか...)。


つぎにこのヘッドライトマウントをフォークのクランプ(例のMTBのシートクランプを加工して作ったやつ)に取り付けるための中間ステーを作ります。材料はメーターマウントの製作で余ったA5052材。アルミの当て板を挟んでシャコマンで掴んで捻ります。


って、これじゃ何を作ってるか分からんか。プレートを捻っているのですが、ここでの捻りの角度=フォークの地面に対する角度になります。

両端を同じ程度に捻るのは割と簡単でした(両端に定規をあててピタリ合うところまで捻る)。


ヘッドライトが地面に対して概ね垂直にマウントされるかどうかをチェックするため、車体に仮留めして確認しないとイケマセン。そのため、メンテスタンドから車体を下ろし、タイダウンベルトでバイクを天吊りして走行状態に近い姿勢で固定しました(グラブバーがあって良かったとシミジミ、苦労して取り付けた甲斐がありました)。


フォークに取り付けているクランプに先ほど捻って作ったステーを仮留めしてみます。ちょうど、捻った中央部分が地面に対して垂直になる感じです。



だいたいOKでしょう、細かい光軸の上下の向きはヘッドライト側で調整します。ってか、ケーブルやワイヤーだらけでヘッドライト装着の邪魔になりそうな...

ここでようやくLEDヘッドライトが登場、LEDライトをヘッドライトマウントに取り付けます。LEDライトの後端部には最初からネジ穴がありましたのでそれをマウントに共締め。


捻ったステーの中央部にもヘッドライトマウントを装着する穴を開けました。ここはラバーマウントになる箇所なので大きめの穴を開けています。


これらを車体に取り付けるだけなんですが...

ヘッドライトマウントがせっかくの削り出しパーツなのに見た目がイマイチでしたので(誰も見らんって)、少し削りを入れてそれらしくします。


こんな風に削りを入れてみました。って、あまり変わらんか...


今回製作したパーツで車体側にヘッドライトを取り付けるのですが、取り付け前に車体側のヘッドライトを装着する箇所のケーブルやワイヤーの取り回しを整理したりと、ひと手間かかりますんで次回記事に続きます。



2022/08/06
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ゴリラ・オフロード仕様-59:メーターマウントの本製作

※2022/8中旬まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。

メーターマウント(メーターステー)を本製作します。現在のメーターマウントはホムセンで買ってきたアルミ板(純アルミ)なので柔らかすぎだし腐食しやすいしで本来はアルミパーツを作る素材ではないです。柔らかく加工しやすいのでプロトタイプとか作るのにはよいです。

以前のプロトタイプ製作で作ったものは下記画像のAです。



形状や角度は概ねこれで決まり。イグニッションの位置の若干の変更や電装機器ですのでラバーマウントにしないといけないなど、これらを本製作で反映します。ちなみに電装機器をラバーマウントにしない場合、基盤のハンダ割れや電球であればフィラメント切れなどの可能性が高まります

本製作で使う素材は3mm厚のA5052です、ジュラルミンほどの強度はないけど、まぁまぁの強度で腐食しづらい素材。それほど強度を要求しないけど美観は必要な箇所(今回のメーターマウント)などに適してします。


必要な寸法に切り取りました。3mm程度の厚さであればジグソーに金工用のブレードをつけてカット、ヤスリで修正ってのが早いです。


片面の保護シートを剥がし、青ニススプレーで全体を塗り、プロトタイプから割り出した穴あけの位置にマーキングし、ポンチを打ちました。



今回は穴あけは正確に行う必要がありますんで、ポンチの位置にピンバイスで2.0mmの彫り込みを入れます。こうすることでこの後の3mmのドリルでの穿孔時に正確に穴を開けることができます。ポンチだけだとズレちゃうことがあるんですよね。


3mmのビットでドリルで穴を開けた後、徐々に口径の大きなドリルで穴を広げていきます。今回は0.5mmステップで開けていきました。
・メーターマウントの穴:4.0mmまで通常ドリル
・スイッチマウントの穴:10mmまで通常ドリル
・ラバーマウントの穴:13mmまで通常ドリル、それ以降はステップドリルを使って15mmまで徐々に開けていく
・イグニッションの穴:13mmまで通常ドリル、それ以降はステップドリルを使って26mmまで徐々に開けていく
って作業を行いました。


ステップドリルとはこういうやつ、通称タケノコ。薄板に大きな穴を開けるのに適しています。ちなみに愛用のドリルはマキタ6000R、昭和の頃に登場し今でも現行品という超名機です。精度がいるときはこれ、精度よりもパワーが必要ときは中華の安いのを使ったりします。


アルミプレートの裏面はまだ保護シートがついたままですので、こちらにトップブリッジの形状に合わせた墨線を油性マジックで書きます。


ジグソーで上記の墨線の外側を大まかに切った後、現物のトップブリッジに合わせながらヤスリでサイズと形状を微調整し、最後に断面をサンドペーパーで綺麗に整えて出来上がり。


これを折り曲げ機(ワタクシの折り曲げ機は自作)で所定の角度まで折り曲げます。折り曲げ機があれば妙な湾曲ができたり斜めったりせず、キレイに折り曲げが可能です。


マウントベースは完成です。青ニスをラッカーシンナーで除去し、ラバーマウントのグロメットを嵌めました。ガサツな作りのプロタイプと違ってそれらしい感じになってきました。


ラバーマウントに使ったグロメットは以下のブツです。モノタロウで購入、3mm厚対応、内径11mm、嵌り径15mm、外径19mm、全厚7mm。EPDMなので耐候耐油です。本来はケーブル保護のグロメットなんですけどね...

 【グロメット 黒色 EPDM製 TM-NG-79-H 】


当然、ラバーを嵌めただけではラバーマウントとしては不十分ですので、このグロメットに合う差し込み径11mm L7.0mmのアルミカラーを旋盤で作りました。


これをグロメットにこのように挿入してトップブリッジへボルトマウントします。


メーターマウントをトップブリッジへマウントしてみました。


イグニッションやスイッチ類を装着、メーターも装着して取り付けました。プロトタイプと違って美しい仕上がりで満足であります。