2022/07/11
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ゴリラ・オフロード仕様-33:ハンドルストッパーの製作

ここから2021年の初夏の作業です。
3年ほど放置と思っていたのですが、なんと4年近く放置してたんですね...その間は別の趣味に勤しんだりと多忙でありました。

作業再開はハンドルストッパーからです。

ステムにイーハトーブ(TL125)のオフセットの大きなステムを使っているのとハンドルストッパー自体の位置が異なるためハンドルストッパーはほぼ無いに等しい状態です。

どうなるかというと、ステムがタンクに当たることはないのですが、ハンドルを装着すると確実にハンドルがタンクにヒットします。

イーハトーブのステムは上から見るとまるでブーメランっすね。

ってなわけでハンドルストッパーの部品を作ります。A2017のブロックから削り出し。


こんなん出来ましたー、これをフレームのハンドルストッパーの突起にネジ留めしてストッパー自体を大きく拡張するのであります。


フレームのハンドルストッパーの突起はステムチューブの延長の際に少し大きめのものを溶接しています。これにドリルで穴あけ&タッピングで雌ネジ穴を作ります。


取り付けてハンドルを切ってみました。元々ステムについているストッパーの突起がこの拡張部品に当たる仕組みです。拡張部品が少し大きすぎてハンドルの切れ角が少ないので削って調整ですね〜


ハンドルを取り付け、ハンドルがタンクに当たらない位置を探りながらこの拡張部品の大きさを調整しました。


ハンドルを取り付けると車体の大きさや全体のスタイリングがはっきりしますね。ゴリラとは思えない大きさ、ミニトレよりもひと回り大きいです、まんま80/85クラスのモトクロッサーの大きさです。

2022/07/10
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ゴリラ・オフロード仕様-32:フロントフェンダーとかモロモロの作業

※2017年・夏頃の作業です。

もろもろ細かい箇所の作業です。

実験的にサイドスタンドを取り付けてみました。


MTBなんかに使うスタンドなんですが、スタンドの剛性がどうのこうの以前に付け根のステーの剛性が全く足りずにタワんでほとんど役立たずです。

サイドスタンドについてはこの後、最も頭を悩ませる箇所の一つとなったのでありました...

バックステップが完成してリアブレーキマスターがつきましたので、キャリパーまでホースを繋ぎ、リザーバータンクも取り付けました(フルードはまだ未注入)。


すっきりまとまって良い感じです。
こういう箇所は上手くまとめないと後でゴテゴテした感じがでてしまうのです。

フロントの足回りも完成の域ですのでフロントフェンダーを取り付けてみました。

ステムはホンダ・イーハートーブ/TL125のもの、下側ステムに最初からボルト穴がありましたのでそれを使ってアルミステーをマウント、そのアルミステーにフェンダーを留めています。


さて、まだやらなければいけないことは色々とあるのですが、最大の難所は電装


オートバイの電装としては最も単純な部類だと思うのですが、電気が苦手なワタクシにとってはとてもハードルが高いのであります...

ここまでが2017年の作業。
この電装の画像を最後に長い長い放置期間に入るのでありました...

2022/07/09
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ゴリラ・オフロード仕様-31:フロントブレーキのキャリパーサポートの製作

※2017年・夏頃の作業です。

フロントブレーキのキャリパーサポートの製作です。

フロントフォークはXR50/XR100モタードの純正フォークです(もしかするとAPEやCBX125Fなんかもキャリパー取り付けピッチは同じかもしれません)。このフォークにVFR400(NC21)の右ブレーキキャリパーを取り付けます。

NC21のキャリパーは型押し2ポッド、ホンダ流にいうとデュアルピストンキャリパーってやつですね。なぜこのキャリパーを選んだかというと、このキャリパーの見た目が大好きなのです。

キャリパーサポートの製作ですが、図面などは描きません、現物合わせながら高精度なキャリパーサポートを作っていく手順になります。

まずはキャリパーをフォークのマウント部に対してどこに位置すればよいのか合わせます。フォークマウントやパッドのローターへの当たり方からしてだいたいこの辺りですね。


概ねの位置が決まったら各ネジ穴の位置関係を透明プラ板に写し取ります。少し見辛いですが画像の青枠で囲んだ部分に透明プラ板を貼っています。


透明プラ板のネジ穴に当たる位置に記しをつけています。ノギスや分度器などで位置関係やそれぞれの傾きの角度をチマチマ計測するよりも、いい加減なようでこれが意外と正確にネジ穴の位置関係を記すことができます。

こんな感じでネジ穴の位置関係を透明プラ板に採取できました。

この透明プラ板の形状とネジ穴に忠実にアルミブロックを切削加工します。強度が重要な要素になりますので素材はA2017(ジュラルミン)です。

正確にネジ穴を開けられたか試しにキャリパーをマウントしてみると遊びもなくカッチリとマウントできます、バッチリです!


次にローターに対するキャリパーセンターの位置を割り出し、キャリパーサポートにオフセット切削を入れるのですが、ここで問題発生です。

ローターに対してキャリパーセンターを位置付けようとするとキャリパーがホイール(スポーク)に少しばかり接触します。足回りのカスタマイズでは稀にあります。

どのように対処するかというとキャリパーを切削します。切削後、画像にあるような厚みが残りますので、強度はまず問題はないでしょう。


このようなことはキャストホイール前提のキャリパーをスポークホイールに使おうとすると稀ではないかもしれません。

次にローターにキャリパーセンターを合わせ、キャリパーサポートからのオフセット値を計測します。8.04と出てますが8mmですね。


いきなりキャリパーサポートを切削するのではなく、本当に8mmのオフセットでキャリパーセンターが出るのか、まずは8mmのスペーサーを作って検証します。赤矢印で指しているものが8mmスペーサー。


結果、8mmのオフセットで正解ということでキャリパーサポートに8mmのオフセットの段を掘り込み、さらに強度に対して不要な部分や過剰な部分をフライスで切削して形を整え、キャリパーサポートは完成です。


キャリパーを取り付けてみます。
使用ネジはSCM435の強度区分10.9の高耐力ボルトです。


バッチリです!
我ながら素晴らしい出来栄えです!

これで足回りのフィッティングはほぼ完了となります。あとは電装関係や細かい部分を作り込んでいく作業が中心なります。ちなみにワタクシ、電装系の作業は超苦手です(笑)。
2022/07/08
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ゴリラ・オフロード仕様-30:シフトリンケージの製作

※2017年・夏頃の作業です。

ステップができましたのでシフトリンケージの製作です。
簡単な作業ですのでサクっと終わる記事です。

材料は純正のノーマルのシフトチェンジペダルを使います。


コテコテに錆びてますな。いったいどこに保管してたのかと...

こいつのアーム部分とチェンジロッドのマウント部分をグラインダーで切り離します。


角度と位置を変えて再度溶接します。溶接はいつものバッテリー溶接です。


アームの不要な部分をグラインダーでカットし、溶接跡もキレイに整えます。


チェンジロッドのピロボールが取り付けられるよう、ドリルでM6の穴を開け、塗装して完成です。


最後に新ステップのシフトペダルと連結します。シフトロッドやピロボールマウントはモノタロウで購入した一般機械部品です。


2022/07/07
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ゴリラ・オフロード仕様-29:自作バックステップの製作2/2

※2017年・夏頃の作業です。

前回記事の続き、バックステップの製作その2であります。

だいたいの完成形は頭の中に浮かびましたんで、忘れないうちに形にしていきます(つか、図面に書けよ、と)。

前回記事ではステッププレート下側のマウントまでいきましたので、今回は上側のマウントの作成から完成までいきます。

旋盤でA2017の丸棒から部品を削り出します。

こんな形状の部品です。内部にはネジ穴を掘っています。このネジ穴がポイントなんです。

そして、ゴリラのエンジンマウントボルトと同じ太さ(8mm)の何かのスイングアームピボットボルト(確かYSR50だかMT-5だか失念)のネジ部分をダイスで延長します。

これはエンジンマウントボルトになりますんで、普通の寸切りボルトでは強度的にダメなんですね。強度のあるスイングアームピボットボルトを使用します。緑のテープはどこまでネジ切りをするかの目印です。

ジェネレーターカバーのドライブスプロケット部分を少し切り取ります。純正部品にはなるべく手を加えたくなかったのですが、しょうがないです。


ネジ部を延長したピボットボルドをエンジンマウントボルトと交換します。これでステッププレートの上側の足掛かりが出来ました。


旋盤で作ったパーツをねじ込みます。


この時点ではまだ未加工ですが、このアルミのパーツにはこの後にしっかり締め付けができるよう、スパナを掛ける切り欠きを設けました。。

各社から出ているバックステップキットを見ると、ステッププレートを支えているのは、9割くらいはリアフェンダーのマウントのネジ穴を使ったブリッジのようなもの、残りはスイングアームピボットのシャフトと共締めしたりなどが見られます。
前者はチェーンラインに制約が出るのと、後者は重要なメンテナンス部分なので避けたかったです(万一の場合、スイングアームピボットシャフトとエンジンマウントシャフト、どちらが重要なメンテナンス対象か、という考えからです。重大事故につながるのは前者のメンテ不足かと思います)。

というわけでステッププレートを留めるベースができましたのでステッププレートのプロトタイプをベニアで作ってみました。

試行錯誤してこの形に到達、いい感じです。
シートとステップの位置関係はこんな感じです。


この段階で各部のクリアランスなんかもチェックします。スイングアームとリアブレーキのマスターのクリアランスです。


少しステップが外側に出すぎている感じがしないこともないですが、まぁこんなもんかと。

ステッププレート下側のマウントのシャフトの本製作をしていたわけですが、なんとなんとタップが折れてしまいました...


スチールの丸棒への深いM8のネジ穴だったのですが...無念です。
ここはスチールである必要もないのでA2017の丸棒で作り直しました...


中央部をボルト連結することでステッププレートへの距離をピタリと決めることができる優れものです(自画自賛)。

そんなこんなでベニアで作っていたプロトタイプをアルミ(A5083)で本製作しました。このプレートをフライスで切削する過程の画像を撮り忘れてしまってて、製作中の画像がないのが無念(撮影もせず夢中で削ってました)。


ツルンとしたプレートのままだ何となく寂しいし無粋なので、削り出しパーツらしく切削を入れてみました


いかがでしょ、かっこよく出来ました。剛性も高く片方に私の全体重(80kg弱)を乗っけてもビクともしません!

もちろん左側も同時に製作しております。