※2022/8/19まで、ゴリラ・オフロード仕様製作は毎朝1話ずつ公開されます。
※この作業は2022/6月末の作業
雨なので、公道シェイクダウンできないので車体の調整です。最後の調整箇所は右ステップのボールプランジャー留め加工です。「ボールプランジャー」って聞きなれないと思いますが、ステップ回転部などにスプリングとボールが仕込んであってステップを畳むとボールが凹みにハマってカチっと畳んだ状態を維持するアレ、ですよ(説明、長っ)。
キックペダルとステップの位置関係から、エンジン始動のキックの際、ステップを畳んだ状態でキックを踏まないといけないのですが、キックを踏んだ拍子にステップが元の状態に展開しちゃうんですね。再びキックを踏む際に再びステップを畳むと...畳み忘れてキックを踏むとキックアームがステップにガチっ!と当たると。ということでステップを畳んだ状態で維持できるようボールプランジャーを仕込みます。
用意するのはボールとスプリング、スプリングは模型パーツのジャンク在庫から。ボールは不要になったステアリングステムのボールベアリングからです。良い感じで両方とも口径が5mmです。
ステップをバイスに固定して5.1mmの穴を掘ります。少し大きめにするのはボールとスプリングがスムーズに動くように。
ボールとスプリングを入れ、ボールがスムーズに動くことを確認します。スプリングやボールの錆止めも兼ねて穴の中はグリスを多めに塗っておきました。
つぎにステップホルダー側にボールが嵌る凹みを掘ります。4.5mmくらいのドリルで凹みの足がかりを作って5mmのボールエンドミルで凹みを球状にします。ボールエンドミルがなければドリルで掘ったまま可、こだわりの問題です。
ステップホルダーの内側、矢印の部分がステップを畳んだときにボールがハマる凹みです。
これでステップを組み立てれば完成。ステップを畳むとうまい具合にカチっとステップが留まり、キックを踏み降ろしてもステップは畳まれたままです。
明日は雨は降らないらしいので、ようやく公道で試乗ですね。