塗装の剥離自体は剥離剤を塗ってひたすら剥離、という至って単純な作業なのですが、剥離剤や使う道具で効率がかなり変わってきます。
まず、重要な剥離剤
市中で一般に入手可能なものとしては「塩素系」「非塩素系」と大きく2種類あります。前者は開けてすぐにツンとする匂いと増粘剤で白濁したドロっとしたタイプ(武蔵ホルトのペイントリムーバーが代表格)、手に付着するとチクチク痛みます。後者は刺激臭もなく手についても何てことないです。
2輪4輪の塗装を剥がすのに使うのは前者です。後者では全く効き目がありません。
で、当方がチョイスしたのは「デイトナ 強力塗装はがし剤」。匂いや状態から内容物は武蔵ホルトのペイントリムーバーと同じものではないかと思います。
なぜこれを選んだかといいますと、値段の割に量が多いから。塗装の剥離作業は「塗っては剥がして」をくり返すので剥離剤の量はとても重要です。
※剥離剤の使用前は剥離剤の注意書きはよく読みましょう
つぎに道具類
必要なものは、剥離剤を塗る刷毛とカップスクレイパー、ワイヤーブラシ、サンドペーパーやヤスリ類。それと最後に水洗いできる環境。
まずはこれ、広範囲な部分や頑固な部分はドリル&ワイヤーブラシでガンガンいきますが、剥離剤を塗る前作業に剥離剤が塗装に浸透しやすいように「塗装に傷をつける」作業で使います。
まずはこれ、広範囲な部分や頑固な部分はドリル&ワイヤーブラシでガンガンいきますが、剥離剤を塗る前作業に剥離剤が塗装に浸透しやすいように「塗装に傷をつける」作業で使います。
ワイヤーブラシは手持ちが何本もありますんで、ワイヤー素材や太さで何種類か準備。ちなみに、塗装の剥離作業では真鍮のワイヤーブラシは殆ど使いません。
細部の剥離などで使うサンドペーパーやヤスリ類
作業はおおまかに
1.剥離剤が塗装に浸透しやすいように「塗装に傷をつける」
2.剥離剤を塗る
3.剥離剤で塗装が浮くのを待つ
4.前述した道具を駆使して浮いた塗装を剥がす
これを数度くり返します。
最初に剥離剤を塗るタームでは、なかなか塗装が浮いてきません。また場所によっては何度塗っても塗装が浮いてこない箇所もありますが、根気よく作業。
剥離作業中、夢中になって画像がありません...
手はドロドロに汚れてるし、ドリルブラシで剥離剤の飛沫も飛ぶので、デジカメは安全な箇所に置いてた、という事情もあるっす。
で、朝からまる1日かかって剥離した結果がこれ
ほぼ完全に塗装は剥がれ鉄無垢の状態です。ワイヤーブラシなどで擦るので、錆も一緒にだいぶ落ちて、幾分はキレイに見えますが、この状態でも錆はけっこう凄いです。
スポンサーリンク | |
塗装の剥離が終わりましたんで、次回はフレームの錆落としです。
地道な作業が続きます...