2017/09/04
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ゴリラ・オフロード仕様-10:バッテリ溶接、練習編

今回のゴリラのオフロード化で要の作業となるのが溶接。
ヘッドチューブやハンドルストッパなどの加工で溶接の必要があるんです。

今回、鉄フレームの溶接ですんで、せっかくなので自分で溶接してみようとチャレンジです。ちなみに、アルミの溶接はそれなりの設備(TIG溶接)がいるので、個人宅で設備を揃えるのはかなり気合いと費用がいるッス、いつかTIG溶接の機材も揃えられたらいいな、と。

溶接機というか溶接手段は「簡易なバッテリ溶接」です。
貧者の溶接機と侮るなかれ、電流量やアークの飛びやすさやスパッタの少なさでは折り紙つきの性能です。ついでに家庭用AC電源にも負荷をかけないっす。ただし、溶接にはそれなりのスキルとバッテリ本来の使い方ではないので、注意が必要ってことです。

今回の溶接に際し、色んなチャレンジャーの方々のブログなどを検索したりして、知識だけは詰め込みました。
ここで溶接作業の経験をしとくと、今後、何かの役に立つかもしれないし(さしあたって、トランポの4輪のマフラー修理とか発生しそう)、もしかしたら老後の糧になるかもしれない、なわけないか

モノタロやオクや近所のホムセンなどを総動員して道具を揃えました。
揃えたものは
・自動車用バッテリ3つ(うち、2つは中古)
・キャブタイヤケーブル(長さ20mくらい)とターミナル
・ホルダー
・溶接面と自動遮光レンズ
と、画像にはないですが、以下のものも揃えました
・鉄用溶接棒1.7mm,2.3mm,3.2mm
・ケレンハンマー
・ワイヤーブラシ
・溶接グローブ
・溶接エプロン
と、一式です。

バッテリは我が家に普通車用と軽用の各1個の使い古しがあり、これらは使用3年で交換したバッテリでまだ余力を残しているバッテリで、完全に寿命が尽きたバッテリではないです。2つだとアークの飛び方がイマイチらしいので、近所のホムセンで1個2000円ほどの軽自動車用のバッテリを1個買ってきたっす。で、どれも満充電状態にしてます。
キャブタイヤケーブルはバッテリを離して置くためと、ジャンパーを作ったりで、長めに買った方がいいです。

服装はジーパンの上下、もちろん長袖長ズボンです。化学繊維はスパッタが飛んで穴が開くのでNGです。 溶接用の革手袋に溶接用のエプロン、溶接面と自動遮光レンズは特に重要。溶接時は膨大な紫外線が出るので、見辛いからと遮光レンズ無しで作業すると目を痛めます(しばらくの間、激痛らしい)。遮光レンズは溶接光を感知した瞬間に暗くなるタイプっす。

バッテリの連結は「直列繋ぎ」です。ターミナルとキャブタイヤケーブルで作ったジャンパーケーブルなどで画像のように繋ぎます。バッテリ溶接ネタのブログのいくつかでケーブルにブースターケーブルを使っている方もいらっしゃいますが、電流量などを考えてキャブタイヤケーブルをお勧めします。
溶接中、バッテリ内部では激しく反応するので、屋外の万一を考えて人からは見えない陰に置き、長いケーブルにホルダーを付けます。ウチの場合、ガレージの裏にバッテリを置いたっす。

バッテリ溶接のイロハは、ここでシロウトのオイラがあらためて色々と書くよりも「バッテリ溶接」「アーク溶接」なんかで検索すると記事がたくさんありますので、検索して読むことをお勧めします。

で、初めての溶接がこれ(汗)
酷いもんです(笑)。
書き忘れましたが、オイラ、工業系の学校や学部の出でもないし、仕事はデスクワークなので、溶接はズブの素人。単なるDIYの好きなオッサンであります。アークが飛んだ瞬間、びっくりして溶棒を引っ込めたり、アークが飛び溶着が始まっても溶棒を一定距離で送れなかったりで上手いこといきません。これはもう慣れと練習あるのみですな。ちなみに練習用の素材は厚さ2mmほどの廃アングル材、溶棒は1.7mmです。

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何度か練習を重ねた結果がこれ
まだまだ汚いですが、溶接跡もいくらかマシになって裏面までしっかり溶着してます。
この調子でもう少し練習を重ねればイケそうな感じがします!

ちなみに、下の画像が3.2mmの最も太い溶棒を使った溶接です。
溶棒の太さは素材の厚みに応じたもので、3.2mmの溶棒は厚手の素材用です。これを薄いアングル材に使った場合、激しいアークが飛んだ瞬間、一瞬で穴が開きます。いや、これ、溶け過ぎ(笑)。

溶接、やってみるもんですな。
楽しいッス