2017/10/23
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ゴリラ・オフロード仕様-16:フレーム、ヘッドチューブ延長

仕事忙しくて、久々の更新です。

旧ブログで書いてたプラモの復刻記事が続きましたが、再び、ゴリラのオフロード仕様製作です。

前回の記事では、フレームの錆落としまで終了。放っておくと錆が出ますので、すぐに塗装に入りたいところですが、その前にフレームの加工箇所を片付けます。
フレームの加工は3箇所ありまして、
・ヘッドチューブの延長
・ハンドルストッパーの補強
・ブレーキペダルのステー切除
です。

ヘッドチューブの延長

モンキー・ゴリラのヘッドチューブは短く、他車のステムを流用する場合、かなりのネックとなります。そこで、35mmほどヘッドチューブを延長します。

NSR50などで延長キットが出ているので、それを流用するのもアリなのですが、5000円もしますし、我が家には旋盤がありますんで、自作します。

材料はSS400(いわゆる普通の鉄です)の丸棒材です。
これを旋盤でパイプ状に切削します。SS400は柔らかく粘りがあるため、旋盤でキレイに削るのは非常に難しいです。
上の画像を見てお気づきかと思いますが、立て筋が無数に入っています。これは柔らかく粘りがあるため、旋盤のバイトが食いつき過ぎてしまうんですね。カッターナイフで柔らかい木を削ったときに、刃が素材にサクッと入り過ぎてしまう感覚と同じです。ある程度の固さのある素材の方がキレイに削れるのです。SS400をキレイに削るには、切り込み量、バイトのすくい角、切削速度など、割と熟練が必要だったりします。


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作業している内に概ねキレイに削れる速度や切れ込み量を掴んで、まぁまぁ見れる程に切削出来てます。

下部はヘッドチューブのベアリング が入る箇所に圧入ですので、ベアリング外形と同じサイズ(41.00mm)で精度を厳密に切削します(削り過ぎると一発アウトなので超緊張の作業)。上部はベアリングが圧入される部分ですので、ここも超厳密に41.00mm(実質は40.95mmあたり)で内径を掘ります。

で、これが出来上がりの品、ヘッド延長チューブです。

旋盤やフライスって、揃えるとそれなりの費用がかかりますが、DIY好きの人であれば絶対に元はとれます!現にわたくし、買えば5000円する部品を作ってるわけで(材料は1000円くらいです)。

これをゴリラのフレームのヘッドチューブの上側に圧入します。
圧入はMTBのヘッドパーツの圧入でも使った自作のツールです。

ちなみに、このツールも旋盤で自作したものです

圧入後、ガッツリと溶接します!
念入りに溶接です。このためにバッテリ溶接の練習をしたようなもんです。

 ヤワに見えますが、肉厚はけっこう取っています。強度は充分かと思います。

これにて、ヘッドチューブの延長が完了!

あぁ、これでもう純正に戻すことはできない...


ハンドルストッパーの補強

続いて、ハンドルストッパーの補強です。
元々は、鉄板みたいなプレートが溶接されているのですが、これまで転倒時に簡単に曲がってしまうのを何度も見てますので、元のを切り取って削り出したスチールのブロックをがっちりと溶接します。

このハンドルストッパーの四角いブロックも旋盤にフライスアタッチメントを取り付けて作成したものです、卓上旋盤、万歳!


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ブレーキペダルのステー切除

つぎに3つめの作業、フレームから生えているブレーキペダルを差し込むステーを切断します。なぜ切断するのかというと、バックステップを装着する際に邪魔になるから。ディスクブレーキにしますので、純正のペダルを使うことはもうないですし。



グラインダーでガーっと切断して終了!

次回のゴリラオフロード仕様の記事はフレーム塗装です。