2020/02/05
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ゴリラ・オフロード仕様-19:スイングアーム・アクスル15mm化

今回からリアの足回りの制作です。

既に購入済みのミニモト製の20cmロングの目の字断面アルミスイングアームですが、アクスルシャフト径はモンキー/ゴリラ系の12mmなのです。


一方、これから装着しようとするYAMAHA YZ80の14インチ・リアホイールのアクスル径は15mmです。


モンキー/ゴリラ純正の10インチホイールに比べて重そうに見えますが、実はタイヤも含めてYZのタイヤ&ホイールの方が遥かに軽いです、そりゃまぁコンペティション用のホイールですから当然かと(笑)。モンキー/ゴリラ純正ホイールってド鉄でくっそ重いんですよね。


さて、ホイールを装着するには3通りの方法
1.ホイールのベアリングを内径12mmのものに打ち替える
2.旋盤で外径15mm内径12mmのアダプターを自作
3.スイングアームの穴を15mmに拡大する
1の方法が簡単そうですが、ホイール内部のディスタンスカラー(両端のベアリング間にある筒みたいな部品)も12mm対応のものを入手、もしくは制作しなければならず、意外と面倒臭いです。2の方法は部品が増えて切った貼った感が出るのは嫌だし、そもそもスイングアーム幅とホイールハブの幅に余裕がないのでベアリングに嵌めるアダプターのフランジ厚の確保などが難しいです。ということで3の方法でいきます、基本、削るだけだし。

まず、アクスルシャフトが通る箇所を15mmに拡大します。ここはヤスリで手作業で削ると精度が出ませんのでフライスアタッチメントを装着してエンドミルで精密に切削。スイングアームのエンドが台形なので水平状態で固定するのにスペーサーを作ったりと少し面倒だったっす。


ちなみに、このために15mmのエンドミルを買いました、高かった...

ところでこのエンド部の素材ってなんでしょうね?
リッターのSSあたりのアルミスイングアームだと7N01みたいな溶接可能な超々ジュラルミンなのですが(高級素材)、ミニモト製でそれは考えにくい。おそらくA5083とかA7005あたりじゃないかと思うんですが、知ってる方いたら教えてください。

で、15mmに広げたのがこれ


まぁまぁな仕上がりかと。

この後、チェーンテンショナーを15mmのドリルで拡大して、アクスルの15mm化は完了です!


アクスルシャフトは他車からの流用です(流用車種失念)。ヤフオクで出品されている合いそうなアクスルシャフトを片っ端からQ&Aで全長とネジ山の始まる部分の長さの合うものを聞いてゲットしました。ここは引っ張り強度など強度区分について厳格な箇所なので、オートバイメーカーが「オートバイのアクスルシャフト」として製造したものを使いましょう。ホムセンで売ってる長ネジなんか使うと破断します。スイングアームのアクスルシャフトも同様です(なのでスイングアーム付属のアクスルシャフトは怖くて使ってないです)。

次回はリアディスクブレーキキャリパーのキャリパーサポートですね。

 

※2017年春頃作業