2018/09/26
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上五島サイクリングの記録・その2〜上五島空港

上五島サイクリン後編、前記事の続きであります(前記事はこちら

島の周回路を上五島町から上五島空港方面へ行き、山岳地帯の道を戻って来る、という予定(あくまで予定)。まずは上五島空港を目指します。

空港は、上五島本島(中通島)ではなく、頭ヶ島という小さな険しい島の頂上にあります。地図で見るとこんな感じ。


ちょびっと直線部分になってるのが島に渡る橋であります。どんな橋かというと、こんな立派な橋です(交通量皆無)。


問題がひとつあってですね、この時点でハイドレーションの水が空なんですわ。画像からは全く伝わらないですが、この日は真夏(8月初旬)の雨の後の異様な蒸し暑さの中を走ってるもんで、発汗量と喉の渇きがハンパない上、集落を抜けた後、アテにしてた自販機が全くないという状況。しかも、橋を渡った後はずっと登りなんすよね。

「ま、頂上にある空港に行けば、自販機あるでしょ」
「こういうときはキンキンに冷えたファンタ・グレープだよな」


普段、まったくファンタ・グレープは飲まないんですが、酷暑の中の喉の乾きと酒飲んだ帰りがけは、不思議とムショーにファンタ・グレープを飲みたくなるんです。

「ファンタって『ファンタスティック』の略なのかな」など、くだらないことを考えながら必死にママチャリ漕いで登ります。


超蒸し暑い夏の午後、見たこともないオッサンが普段着で苦悶の表情で汗だくになってママチャリ漕いで空港に向かってる光景。

はっきり言って通報レベルの怪しさだと思います。これがもしヘルメットとアイウェアとウェアに加え、ロードバイクやMTBだったりすると、まったく普通の光景なんですが...

やっぱウェアと機材は大事

というのを痛感、
つまり、「見た目」は大事です。

空港への山坂道自体は大したことはないんですが、なんせママチャリです。かなりキツい、喉の乾きも体力も限界近い状態、途中の広場みたいになってるところで休憩。


当時は余裕なくて風景なんか見てなかったんですが、なかなかよい風景です。

そんなこんなで頂上にある空港につきました。
これが上五島空港です!


ここで待望のファンタ・グレープを買おうと自販機を探すも、様子が変です。自販機どころじゃなく、人の気配が全くない上に空港の建物は閉まってます。

後で知ったのですが、空港は民間航路が廃止となり、機能停止状態だったのであります。空港に着くまで全く知りませんでした!1日1〜2便程度が発着する、地方のまったりとした空港を期待して行ったのに何ということでしょう。

つか、喉乾いて死にそうっす。
つか、たった1台駐車してるクルマはここで何を?

色々と調べますと、空港自体は現在も自衛隊機による急病人の移送、大学の航空関係の実験など、たまに使用されていて、建物も廃墟ではなく、きちんと管理されている状態です。島の頂上にある小さな空港、なかなかないと思います。勿体ないですねぇ。

ところで、民間航路があった頃、どんな飛行機が発着してたか調べてみました、よくあるボンバルディアではなく、オリエンタルエアブリッジという地場航空会社の10人乗りの英国ブリテン・ノーマン社の「アイランダーBN-2」という飛行機です。


航空会社は異なりますが、こちらで機内の様子が分かります
エンジンが近すぎてコワイ(音量注意)

操縦席と乗客席の関係がワンボックスカーっぽい...

当時の上五島空港の様子はこちらの記事で見ることができます。
マニアックな飛行機で乗ってみたかったけど、これで採算が取れるほどの運行は難しいでしょうねぇ。

話を戻しまして、空港を後にして、一旦、郵便局などがある集落まで戻って缶ジュースを補給。その後、島の東側まで県道を走って山道に入りましたが...


ここで本格的に雨が降り始めてしまい、山道を抜けて帰るのは断念しました。ここから来た道を雨宿りしつつも、ズブ濡れになって親戚の家まで戻ったです。ズブ濡れで走る姿もまた一段と怪しかっただろうなぁ...
結局、走ったルートは以下の地図の赤いマーカー部分となりました(青は当初予定)。


そんなこんなでワタクシの初の上五島サイクリングは、やや消化不良気味で終わりましたが、とてもキレイな道、少ない交通量、海も山もきれいで上五島は自転車やバイクでのツーリングは最高だと思います(もちろん、ホテルなどもあります)。佐世保から2時間半で行けますし、皆さん、いかがですか?