2018/10/05
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新型カタナ出ましたね(ちょっと辛口評価)

先頃、スズキから新型カタナが発表され、来春から発売となりました。
https://response.jp/article/2018/10/02/314600.html
https://young-machine.com/2018/10/03/14349/

こんなの
引用元:日本最大級のクルマ総合情報サイト、カービュー!
https://carview.yahoo.co.jp/news/newmodel/20181003-10347363-carview/3/

賛否色々ですね。

さて、オイラはMTB乗りでもありますが、バイク乗りでもあり、昔からカタナフリークです(今も)。若かりし頃、カタナに乗りたいがために限定解除して、もちろん限定解除後に最初に買ったバイクはGSX-750SII カタナ。
当時の写真がありませんので、bikebrosさんから引用させていただきました。
引用元:BikeBrosバイクブロス
http://www.bikebros.co.jp/vb/feat/katana-story-02/

S2カタナのカラーは今見ても良いなぁ(しみじみ)
ちなみに750SのI型はあの大耕運機ハンドルですね。
引用元:BikeBrosバイクブロス
http://www.bikebros.co.jp/vb/feat/katana-story-02/

I型とII型の違いはカウルのスクリーン、低くなった耕運機ハンドル、ホイールサイズがF19インチ+R18インチからF16インチ+R17インチ、ガンメタ色、前後サス、エンジンセッティング、ステップ....意外と多岐に渡ります(これは乗ってた人にしか分からんと思うッス)。

その後、84年型のGSX-1100S カタナ(赤銀のSE)に乗り換え、10年近くカタナに乗っておりました。下はオイラが一番長く乗ってた1100SEそのものです(デジカメとか普及してない90年代前半なので、フィルムカメラで撮った写真は沢山あれど、画像が極端に少なく、小さい画像しかないです)

そんなわけで、元カタナフリーク、今もスズキエンジン採用のバイクですので、80年代の終わり頃から今に至るまで、ずっとスズキエンジンの重度の鈴菌保菌者(照)として今回発表の新型カタナを評すると「カタナという名でなければ凄く良いバイク、しかし『カタナ』を名乗るのはアカン」ですね。

何がアカンのかと言うとですね(個人の感想です)...

カタナのデザインはカウルとタンクのプレスラインと斜めスズキロゴが特に目を引きますが、デザインの要は「ライダーがハマる造形美」にあると思うんです。タンク後端からストンと落ちたシートの落差に「ライダーがハマる」のがカタナデザインのキモです。バイク単体ではなく、ライダーが跨がってそこにハマった状態が「カタナのデザインの完成形」かと。
新型にはその要となる最大の特徴がないのです。

もうひとつ、カタナたる特徴は、カウルとカウル下のカナードと19インチの大きなホイールとエンジンが醸し出す密度感、この部分、オリジナルカタナはギッシリな感じがして、クルマの目線位置から信号停車のカタナを見たときに感じる迫力はこの密度感あってこそです。

ここがスッカスカだと寂しいのです(750SIIは16インチなので寂しかったです)。分かってる人のカスタムは17インチ化しても、ここの密度感は大切にしてますね。
今どきのバイクのホイールサイズやディメンジョンでは、この密度感は出ないですね。

それから、このハンドルは論外です。オリジナルのカタナのポジションが「遠く低いハンドルで乗り辛ったので、新型は万人向けにアップハンになった」という旨の評を割と見かけましたが、これは的を射ていないです。実際は全くそんなことはなく、よほど小柄な体格でない限りオリジナルのカタナのポジションはSS系よりも遥かに楽で軽い前傾です。そもそも当時設計のバイクは今どきのバイクのディメンジョンと違って、長いフロントフォークに位置の高いステアリングステムのため、セパハンのカタナでもハンドルは自ずと高い位置にありますんで、深い前傾にはならないです(オイラの赤銀カタナのシート着座位置とハンドルの高さの関係を見ると一目瞭然かと)。ハンドル自体もかなり手前に引いた角度で割と近い位置にハンドルもあります。同時代のCBやZと較べて特に長いタンクというわけでもないです。長く乗ってたオイラ(身長174cmなので特に大柄でもないです)が言うので確かです。
新型カタナ、なんでこんな安っぽく不細工なハンドルにしたのか、問いつめたいです(笑)。かつてGSX-750Sにも耕運機ハンドルが着いてましたが、実はあれ、フルジュラルミン製のかなり凝ったもの、せめてそれくらいの意気込みは見せて欲しかった。

んで、みっともないハンドルは「セパレートに変えればいいかな?」とか思ったのですが、新型カタナのハンドルやステムの位置関係の画像を見ると...
引用元:日本最大級のクルマ総合情報サイト、カービュー!
https://carview.yahoo.co.jp/news/newmodel/20181003-10347363-carview/3/

これ、セパハンが取りつけられるスペースがないですよね?
トップブリッジがカウルとタンクに埋まってしまうデザイン、タンクのSUZUKIの「S」の位置からカウルに伸びるタンク枠みたいなものが邪魔をして“普通”のセパハンは取り付け不可能かと思います。

さらに別の角度から見てみますと...
引用元:ヤングマシン
https://young-machine.com/2018/10/03/14349/

引用元:ヤングマシン
https://young-machine.com/2018/10/03/14349/

タンク前端部はかなりの幅広です。これを避けるためのセパハンとなると、いや、セパハンは無理かも。タンクに対してステムのトップブリッジが低いので、アップタイプのイビつなスワローハンドルか、

引用元:バイクパーツ・用品通販ならWebike(ウェビック)
https://www.webike.net/sd/22896430/

どうしてもセパハンなら、こういうハイライズのセパレートハンドルにするしかなさそう。


実際は実車の寸法などを見てみないとハッキリしないので、とりあえず写真を見る限りは普通のセパハンは無理だと思うのです。つまり、オリジナルカタナの見た目に近づけるのは、かなり困難じゃないかと。
※ハンドル交換する方は当記事を鵜呑みにせず実車現物ベースで検討してくださいね。

他にオリジナルカタナと新型カタナの違いで辛口評価になってしまうところはというと、細かいとこですが、エンジン特性かな。オリジナルカタナは、空冷4発エンジンながら中速トルクが異様に太いアメ車的な加速をするエンジンです。実際、最大トルクも6500rpmあたりです(競合のZやCBは8000rpmあたりです)。今どきのエンジンはそれはそれで良いのですが、あのカタナ独特のゴリゴリの中回転からの加速感は出ないだろうなぁ、と思います。

と、ここまで辛口評でしたが、それはあくまでオリジナルのカタナに心酔のオイラが新型カタナを「カタナ」として見た場合の個人的な感想です。新型カタナを気に入ってる人、ごめんなさい。

でもですね、新型カタナを「カタナ」と見ず、単なるGSXのニューモデルと見た場合、軽量コンパクト&ハイパワーでとても楽しそうなバイクだと思うんです、マジで。とてもスズキらしいバイクです(昔からスズキって「これでもか!」って感じのモデルを出すんですよねぇ)。他のメーカーの競合車種と較べても1歩抜き出た洗練さだと思うです。ホントのとこ、あぶく銭があれば欲しいです>新型カタナ

引用元:ヤングマシン
https://young-machine.com/2018/10/03/14349/

実は欲しい