前回はスイングアームのアクスルシャフトの15mm化を行いましたので、ホイール装着にむけて必要な部品を作っていきます。
今回はリアディスクキャリパーサポートとホイールスペーサーです。
まず、サイズ計測や装着の作業がしやすいよう、櫓を組んで上から吊りました。
ミニモトのスイングアームにはモンキー/ゴリラ純正のドラムブレーキのハウジングの回り止めがありますので、それに引っかけられるような形状のリアディスクキャリパーサポートを探したところ、TDR50のものが使えそうなのでゲットしました。
これです。
ブレーキキャリパー付きでしたが、作業のため取り外しています。
回り止めの溝がもう少しアクスル側まで達していないと装着できないため、フライスで溝を延長します。
画像を撮り忘れましたが、アクスルシャフトを通す部分もキャリパーセンターとホイールセンターを実測して厚みを調整しています。
出来上がったリアディスクキャリパーサポートがこれ
溝がアクスル側まで拡張されているのがお分かりになるかと。二つの穴はフライスに固定する際のボルトを通す穴です。不要な部分もカットしました。
スイングアームに装着してみました。
上から見るとスイングアームにある回り止めの突起がリアディスクキャリパーサポートの溝にはまっているのが分かります(赤丸で囲んだ部分)。
リアディスクキャリパーサポートとホイールハブの接点部は隙間がありますので、スペーサーを作成、スプロケ側もスイングアームとホイールの間にスペーサーを作成しました。
(スペーサー作成の画像を撮影してなかったっす)
これでようやくリアホイールが装着可能となりました。
作業前はかなり苦労すると予想していましたが、パーツの加工自体は意外とあっさりと作業は完了。最も苦労したのはホイールセンター位置の計測作業(スペーサーに必要な厚みの計測)だったっす。
2020/02/22
2020-02-22T06:14:00+09:00
2020-02-21T21:14:58Z
sho1 sputnik
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https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh1hVW_m0_3bpcP1nsMo0S1V3UK9ktWaqbekaJlrHElc2fu54xt0FtProZj5bHwUDYtyFwH5ag7Ic1qyhV-U9zWmx27XB-XfHuV9oQa4l910Awfg7_dkQIpdHWBS4u8PkY9SaASuAQf3zk/s400/00.jpg
ゴリラ・オフロード仕様-20:リアディスクキャリパーサポート
2020/02/05
2020-02-05T08:24:00+09:00
2020-02-23T12:57:55Z
sho1 sputnik
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ゴリラ・オフロード仕様-19:スイングアーム・アクスル15mm化
今回からリアの足回りの制作です。
既に購入済みのミニモト製の20cmロングの目の字断面アルミスイングアームですが、アクスルシャフト径はモンキー/ゴリラ系の12mmなのです。
一方、これから装着しようとするYAMAHA YZ80の14インチ・リアホイールのアクスル径は15mmです。
モンキー/ゴリラ純正の10インチホイールに比べて重そうに見えますが、実はタイヤも含めてYZのタイヤ&ホイールの方が遥かに軽いです、そりゃまぁコンペティション用のホイールですから当然かと(笑)。モンキー/ゴリラ純正ホイールってド鉄でくっそ重いんですよね。
さて、ホイールを装着するには3通りの方法
1.ホイールのベアリングを内径12mmのものに打ち替える
2.旋盤で外径15mm内径12mmのアダプターを自作
3.スイングアームの穴を15mmに拡大する
1の方法が簡単そうですが、ホイール内部のディスタンスカラー(両端のベアリング間にある筒みたいな部品)も12mm対応のものを入手、もしくは制作しなければならず、意外と面倒臭いです。2の方法は部品が増えて切った貼った感が出るのは嫌だし、そもそもスイングアーム幅とホイールハブの幅に余裕がないのでベアリングに嵌めるアダプターのフランジ厚の確保などが難しいです。ということで3の方法でいきます、基本、削るだけだし。
まず、アクスルシャフトが通る箇所を15mmに拡大します。ここはヤスリで手作業で削ると精度が出ませんのでフライスアタッチメントを装着してエンドミルで精密に切削。スイングアームのエンドが台形なので水平状態で固定するのにスペーサーを作ったりと少し面倒だったっす。
ちなみに、このために15mmのエンドミルを買いました、高かった...
ところでこのエンド部の素材ってなんでしょうね?
リッターのSSあたりのアルミスイングアームだと7N01みたいな溶接可能な超々ジュラルミンなのですが(高級素材)、ミニモト製でそれは考えにくい。おそらくA5083とかA7005あたりじゃないかと思うんですが、知ってる方いたら教えてください。
で、15mmに広げたのがこれ
まぁまぁな仕上がりかと。
この後、チェーンテンショナーを15mmのドリルで拡大して、アクスルの15mm化は完了です!
アクスルシャフトは他車からの流用です(流用車種失念)。ヤフオクで出品されている合いそうなアクスルシャフトを片っ端からQ&Aで全長とネジ山の始まる部分の長さの合うものを聞いてゲットしました。ここは引っ張り強度など強度区分について厳格な箇所なので、オートバイメーカーが「オートバイのアクスルシャフト」として製造したものを使いましょう。ホムセンで売ってる長ネジなんか使うと破断します。スイングアームのアクスルシャフトも同様です(なのでスイングアーム付属のアクスルシャフトは怖くて使ってないです)。
次回はリアディスクブレーキキャリパーのキャリパーサポートですね。
※2017年春頃作業
既に購入済みのミニモト製の20cmロングの目の字断面アルミスイングアームですが、アクスルシャフト径はモンキー/ゴリラ系の12mmなのです。
モンキー/ゴリラ純正の10インチホイールに比べて重そうに見えますが、実はタイヤも含めてYZのタイヤ&ホイールの方が遥かに軽いです、そりゃまぁコンペティション用のホイールですから当然かと(笑)。モンキー/ゴリラ純正ホイールってド鉄でくっそ重いんですよね。
さて、ホイールを装着するには3通りの方法
1.ホイールのベアリングを内径12mmのものに打ち替える
2.旋盤で外径15mm内径12mmのアダプターを自作
3.スイングアームの穴を15mmに拡大する
1の方法が簡単そうですが、ホイール内部のディスタンスカラー(両端のベアリング間にある筒みたいな部品)も12mm対応のものを入手、もしくは制作しなければならず、意外と面倒臭いです。2の方法は部品が増えて切った貼った感が出るのは嫌だし、そもそもスイングアーム幅とホイールハブの幅に余裕がないのでベアリングに嵌めるアダプターのフランジ厚の確保などが難しいです。ということで3の方法でいきます、基本、削るだけだし。
まず、アクスルシャフトが通る箇所を15mmに拡大します。ここはヤスリで手作業で削ると精度が出ませんのでフライスアタッチメントを装着してエンドミルで精密に切削。スイングアームのエンドが台形なので水平状態で固定するのにスペーサーを作ったりと少し面倒だったっす。
ちなみに、このために15mmのエンドミルを買いました、高かった...
ところでこのエンド部の素材ってなんでしょうね?
リッターのSSあたりのアルミスイングアームだと7N01みたいな溶接可能な超々ジュラルミンなのですが(高級素材)、ミニモト製でそれは考えにくい。おそらくA5083とかA7005あたりじゃないかと思うんですが、知ってる方いたら教えてください。
で、15mmに広げたのがこれ
まぁまぁな仕上がりかと。
この後、チェーンテンショナーを15mmのドリルで拡大して、アクスルの15mm化は完了です!
アクスルシャフトは他車からの流用です(流用車種失念)。ヤフオクで出品されている合いそうなアクスルシャフトを片っ端からQ&Aで全長とネジ山の始まる部分の長さの合うものを聞いてゲットしました。ここは引っ張り強度など強度区分について厳格な箇所なので、オートバイメーカーが「オートバイのアクスルシャフト」として製造したものを使いましょう。ホムセンで売ってる長ネジなんか使うと破断します。スイングアームのアクスルシャフトも同様です(なのでスイングアーム付属のアクスルシャフトは怖くて使ってないです)。
次回はリアディスクブレーキキャリパーのキャリパーサポートですね。
※2017年春頃作業
2020/02/03
2020-02-03T07:22:00+09:00
2020-02-04T21:37:47Z
sho1 sputnik
320
240
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhqvdZb3ipd74NGEx0liO4je5D1GF4lB62QoeLnMSmtoOykMN0lnuxSU9wSbVj2rBpxEN392OlFlXsv3yb0fgozr6llFQqDTq5McDiZDU5U2OjPdSCIuA_vhZx64Gnpn_rkn_vtKQ-sfTQ/s400/01.jpg
ゴリラ・オフロード仕様-18:リアサスオーダー
MTBネタが続いたり別ネタに脱線したりで前回更新からすごーく間が空きましたが(なんと2年以上!)、ゴリラ・オフロード仕様制作日記の再開です。
※ゴリラネタ自体は2016年頃〜現在も継続中のプロジェクトです。
注文していたリアサスが来ました。
選択基準は、ロングスイングアームで超レイダウン状態となるため、今回は長さが重要なポイントです。
1.長さやバネレートなどのオーダーに応えてくれる
2.上質であること
3.最低限、リバウンドの調整が可能なこと
の3点です。
有名ブランドやミニモト用ブランドなど、色々と選択肢はありましたが、過去にMTB用のサスを別注オーダーで制作してもらった台湾のYASUSUにバイク用の別注も可能か問い合わせてみたところ、OKの返事です。
https://yasusu.com/
MTBのサスの出来がとても好印象でオーダー価格もリーズナブルです。友人に話したところ、CRM80用のサスもオーダーして欲しいってことで一緒にオーダーしました。
タイのYSSと名前が似てて関係ありそうですが、全く別の会社です。こちらは古くからサスOEM製造を行ってる老舗、自社製品は大々的にプロモートをしていないので有名ではありませんが、製品は確かです。
何度かメール(英語です)で体重や車種や車重や用途〜サスの全長からアイレットの仕様やバネレート、色まで事細かく詰め、Paypalで決済してオーダーです。
で、待つこと約1ヶ月...
到着しましたぜ!
左のツインショックがゴリラ用、右のシングルがCRM80用です。
どーですか、このクオリティ!
ボディやリザーバーやノブに至るまで総アルミ削り出し、リザーバーのホースは当然のようにステンメッシュです。
ちなみにお値段は両方合わせて日本円で3.5万円ほど、すごく高そうですが超リーズナブルです。しかもクオリティは申し分なし!
ありがとうYASUSU!
※ゴリラネタ自体は2016年頃〜現在も継続中のプロジェクトです。
注文していたリアサスが来ました。
選択基準は、ロングスイングアームで超レイダウン状態となるため、今回は長さが重要なポイントです。
1.長さやバネレートなどのオーダーに応えてくれる
2.上質であること
3.最低限、リバウンドの調整が可能なこと
の3点です。
有名ブランドやミニモト用ブランドなど、色々と選択肢はありましたが、過去にMTB用のサスを別注オーダーで制作してもらった台湾のYASUSUにバイク用の別注も可能か問い合わせてみたところ、OKの返事です。
https://yasusu.com/
MTBのサスの出来がとても好印象でオーダー価格もリーズナブルです。友人に話したところ、CRM80用のサスもオーダーして欲しいってことで一緒にオーダーしました。
タイのYSSと名前が似てて関係ありそうですが、全く別の会社です。こちらは古くからサスOEM製造を行ってる老舗、自社製品は大々的にプロモートをしていないので有名ではありませんが、製品は確かです。
何度かメール(英語です)で体重や車種や車重や用途〜サスの全長からアイレットの仕様やバネレート、色まで事細かく詰め、Paypalで決済してオーダーです。
で、待つこと約1ヶ月...
到着しましたぜ!
左のツインショックがゴリラ用、右のシングルがCRM80用です。
どーですか、このクオリティ!
ボディやリザーバーやノブに至るまで総アルミ削り出し、リザーバーのホースは当然のようにステンメッシュです。
ちなみにお値段は両方合わせて日本円で3.5万円ほど、すごく高そうですが超リーズナブルです。しかもクオリティは申し分なし!
ありがとうYASUSU!
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